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2021.11.25

592

すでにお申し込みされている添削メンバーの方のみ投稿ください(メンバー募集は4月で終わっています。追加募集の予定はありません)。最低、月に1回の投稿がノルマです。これが無き場合は登録取り消しになりますので、ご注意ください。

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

コメント

では添削いたします。

>東京大学 2007年度

>第2問
>設問A
>(1)A−水産物 B−肉類 C−乳製品 D−いも類

いいですね。適切です。

>(2)沿岸国のスペインが多く、内陸国のモンゴルが少ないから。

いいですね。「沿岸」と「内陸」の対比がわかりやすいです。スペインよりノルウェーを挙げる方がオーソドックスだと思いますが(数字が最大であるので)、とくに問題ないでしょう。

>(3)キャッサバ
>(4)豚肉

いずれも正解です。

>(5)山がちな西部に対し低平な東部のうち、冷涼で乾燥した北部では北から順に春小麦・冬小麦が、温暖湿潤な南部では米が作られる。

字数制限が厳しいので、要点だけを書き連ねないといけません。最初の「山がちな西部に対し」は不要かと思いますよ。いきなり本題(小麦と米)について述べた方がベターです。

「冷涼少雨な東北地方や華北では春小麦や冬小麦の栽培、温暖多雨な華中では米作、亜熱帯性機構の華南では米の二期作が行われる。」(59字)

あるいは、こういった形ですね。

「低平な東部が穀物栽培の中心。冷涼少雨な東北地方や華北では春小麦や冬小麦の栽培、温暖多雨な華中や華南では米作が行われる。」(59字)

なお、私はこう書いて見ました。

例えばこのように書けたはずです。

なお私はこう書いてみました。年降水量1000ミリ、華北、華中などのキーワードを使っています。

「年降水量1000ミリ未満で少雨の華北では小麦。多雨の華中では米、とくに温暖な華南では米の二期作。近年は東北区でも米作。(59字)」

東北区の米作にも言及してみました。4つの地域の農業の違いは以下のようなものです。

・東北区・・・夏の気温は十分に高く(しかし蒸発量が降水量を上回ることはないので、水は足りている)近年は品種改良によって米作地帯となっている。

・華北・・・夏季に乾燥するため米の栽培は困難。冬小麦が中心。北西の内陸側では春小麦。

・華中・・・多雨であり米作。長江沿いの沖積平野。内陸部のスーチョワン盆地では米と小麦の二毛作。

・華南・・・温暖であり、米の二期作。

このような書き方もできます。

「冷涼少雨の東北地方と華北は集約的畑作農業地域として小麦が栽培。温暖多雨の華中と華南は集約的稲作農業地域として米が栽培。(59字)」

こちらはホイットルセー農牧業区分に基づいて記述しています。個人的にはこういった書き方の方が好きなんですけどね。一つのアイデアとして参考してくださいね。あえて1000ミリの等値線には触れていません。

>(6)牛糞をよく乾かし、燃料として火にくべる。

いいですね。「火をくべる」という言い方がちょっと文学的であり、興味深いところです。ただし、地理ではあまり文学的表現は好まれないので、シンプルに「利用されている」、「使用されている」などとした方が良かったかもしれません。

「牛糞が家庭において煮炊き用の燃料として使われている。」

こういった形でしょうか。

>設問B
>(1)ぼっとん便所からくみ上げた、人間の糞尿のこと。

ポイントは捉えているのですが、もう少し言い方があったような。。。「汲み取り式便所」、「非水洗の便所」などの方が適切かと思います。また家畜については糞尿でいいのですが、人間ならば「排泄物」とした方が良かったでしょう。

>(2)1935年は肥料も飼料も自給的であったため、田畑と家畜の間に窒素のサイクルがあった。1990年は技術進歩による化学肥料や輸入された飼料が使われ、窒素の流れが外部からの一方通行になった。(84字)

本問は90字という字数をいかに使いこなすかも重要なテーマだったと多います。よく工夫して文字数を満たしています。とてもいいと思いますよ。


ただ、前半の文について、単に「自給的」では説明が足りないと思います。家畜の排泄物が肥料となり、農作物が飼料となる「サイクル」を説明した方がいいでしょう。

一方、後半ではしっかりと「化学肥料」や「輸入された飼料」と具体的な説明がなされており、こちらはベターに思います。

詳しく見て行きましょう。1935年の図を見ると、「鶏・豚・牛」については「田・畑」から入ってくる矢印があり、これは「飼料作物の栽培、藁、牧草」など表しているのでしょう。家畜から田畑への矢印は排泄物の肥料としての利用ですね。

1990年の図については、家畜を中心としてみると、まず海外から太い矢印が入っています。外国から飼料を輸入していることがわかります。さらに家畜から「人間」に向かう矢印が太くなっていますね。食生活の変化によって肉の需要が拡大したことを意味しています。また家畜から東京湾に矢印が向いていますが、これは何でしょう?例えば排泄物が処理され海洋へと廃棄されているのではないでしょうか。こういったことも含めて記述すればさらに良かったと思いますよ。

「昔は家畜の排泄物は肥料となり田畑の農産物が飼料となった。現在は食生活の変化で肉の需要が拡大し家畜の飼育が増加。飼料は海外からの輸入に依存。田畑は化学肥料が中心で家畜の排泄物は廃棄。」(90字)

こういうことですよね。字数制限が長いので、できるだけ多くの内容を詰め込んでみてください。図表をしっかり判読すればそこにヒントはありますよ。

>(3)窒素増加に下水処理が追いつかず、水質汚濁が進んだ。そして、赤潮やアオコが発生し、悪臭や水産物の減少を引き起こしている。

なるほど、多くの事象を挙げ、多面的に説明できていますね。「下水処理が追いつかず」、「アオコ」などにも触れた点がいいと思います。

私はこう書いてみました。

1935年と比べ1990年は窒素の量が8倍になっている点に注目しました。これが「生活排水」であると考えられます。人口が増加し、東京湾へと排出される生活排水が増加したわけです。このなかに窒素が含まれているのですね。

「人口増加により東京湾に流出する生活排水が急増。湾内の富栄養化によってプランクトンが異常発生し赤潮が発生。魚介類が死滅。」(59字)

赤潮にターゲットを絞って、その発生要因まで説明してみました。参考にしてくださいね。

さらに演習を続けましょう。

  • 2021.12.01 15:24
  • たつじん

問題番号を間違えていたため、再度投稿させていただきました。
誤:第1問 正:第2問
何度も申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。

  • 2021.11.27 18:23
  • ゆう

東京大学 2007年度
第2問
設問A
(1)A−水産物 B−肉類 C−乳製品 D−いも類
(2)沿岸国のスペインが多く、内陸国のモンゴルが少ないから。
(3)キャッサバ
(4)豚肉
(5)山がちな西部に対し低平な東部のうち、冷涼で乾燥した北部では北から順に春小麦・冬小麦が、温暖湿潤な南部では米が作られる。
(6)牛糞をよく乾かし、燃料として火にくべる。

設問B
(1)ぼっとん便所からくみ上げた、人間の糞尿のこと。
(2)1935年は肥料も飼料も自給的であったため、田畑と家畜の間に窒素のサイクルがあった。1990年は技術進歩による化学肥料や輸入された飼料が使われ、窒素の流れが外部からの一方通行になった。
(3)窒素増加に下水処理が追いつかず、水質汚濁が進んだ。そして、赤潮やアオコが発生し、悪臭や水産物の減少を引き起こしている。

よろしくお願いいたします。

  • 2021.11.27 18:18
  • ゆう

東京大学 2007年度
第1問
設問A
(1)A−水産物 B−肉類 C−乳製品 D−いも類
(2)沿岸国のスペインが多く、内陸国のモンゴルが少ないから。
(3)キャッサバ
(4)豚肉
(5)山がちな西部に対し低平な東部のうち、冷涼で乾燥した北部では北から順に春小麦・冬小麦が、温暖湿潤な南部では米が作られる。
(6)牛糞をよく乾かし、燃料として火にくべる。

設問B
(1)ぼっとん便所からくみ上げた、人間の糞尿のこと。
(2)1935年は肥料も飼料も自給的であったため、田畑と家畜の間に窒素のサイクルがあった。1990年は技術進歩による化学肥料や輸入された飼料が使われ、窒素の流れが外部からの一方通行になった。
(3)窒素増加に下水処理が追いつかず、水質汚濁が進んだ。そして、赤潮やアオコが発生し、悪臭や水産物の減少を引き起こしている。

よろしくお願いいたします。

  • 2021.11.27 18:11
  • ゆう

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