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2022.01.20
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コメント
では添削いたします。
>東大地理 2004年度第3問
>設問A
>(1) 下流での氾濫防止、農業用水の確保
いいですね。ダムのはたらきについては「利水」と「治水」を挙げてください。治水については洪水など災害の防止、利水は発電や用水の確保ですね。用水は農業、生活、工業がありますが、どれを挙げてもいいでしょう。
>(2)河川が分断されるため、魚が上流と下流を往来することが難しくなっている。また、下流に流出する土砂の量が減少するため、沿岸の浸食に土砂の堆積が追いつかない。(76字)
内容がちょっと薄いような気がします。ダムの鋼材はもっとたくさんありますよ。それらを、90字いっぱいを使ってひたすら箇条書きしていくのです。
上流側・・・村落や耕地のダム湖への水没。ダム湖周辺の地盤の軟弱化による土砂災害の増加。ダム湖の湖水が長期滞留することによる水質汚濁。魚の遡上を妨げるなど生態系への影響。
下流側・・・土砂の流下量が減ることで海岸線が後退(三角州や砂浜海岸の侵食)したり、干潟が縮小したりする。有機養分が流出せず、河口付近での漁獲量の減少。
これ以外の問題点として、ダム湖への土砂の堆積によって貯水量が減少することに伴うものもあります。発電量の減少。貯水量を超えた豪雨の場合、ダムが一気に決壊し、大規模洪水が生じることも。
以上のことから自分が書きやすいと思う内容をピックアップしていけばいいのです。
例えばこんな感じでしょうか。
上流側では魚の遡上が妨げられ生態系が破壊。湖水の滞留による水質汚濁。下流側では土砂の流下量の減少による三角州や砂浜海岸の縮小。有機養分が流出せず河口付近で漁獲量が減少。(84字)
「河川環境」ですので村落や耕地の水没は外してありますが、とりあえず他の事項については詰められる分だけ詰めてみました。文章表現にこだわらず。とりあえず意図することが伝えられたらそれで十分とばかりに開き直って書き連ねていけばいいと思いますよ。東大は「文章の短さ」こそ、受験生にとっての大きな壁なのです。
>設問B
>(1)a-地熱
b-水力
c-風力
いいですね。適切です。
>(2)新期造山帯付近の国々であるため、活火山が近くに分布している。
「新期造山帯」は実は不要なのですよ。新期造山帯は「プレートの狭まる境界」に限定されます。つまり、火山帯であってもアフリカ大地溝帯やアイスランドなど広がる境界は該当しないのです。
「プレート境界に形成された活火山の近く」といった表現なら可です。
>(3)化石燃料と比べて、資源が枯渇する心配が少ない。また、有害な物質を排出しないため地球温暖化の進行を遅らせることができる。しかし、自然環境は安定しないため、供給量が少ないのが現状である。(90字)
うまく書けていますね。指定語句が3つあり、それぞれをヒントにして文章を作っていくタイプの問題です。巧みに組み立てられており、合格圏の解答かと思います。
・自然環境に依存するため、化石燃料と比べて「供給量」が安定しない。
・再生可能であり、化石燃料とは異なり「枯渇」の心配がない。
・化石燃料とは異なり二酸化炭素を排出しないので「地球温暖化」の原因となりにくい。
これらのことが意識されています。素晴らしい解答ですね。
>(4)航海や飛行をするための風力エネルギーの利用。機械を動かすための水路句エネルギーの利用。
なるほど、これはいいですね。とくに前半の「航海」は確かにその通りと思いました。いい解答です。
- 2022.01.29 14:47
- たつじん
東大地理 2004年度第3問
設問A
(1) 下流での氾濫防止、農業用水の確保
(2)河川が分断されるため、魚が上流と下流を往来することが難しくなっている。また、下流に流出する土砂の量が減少するため、沿岸の浸食に土砂の堆積が追いつかない。
添削よろしくお願いします。
設問B
(1)a-地熱
b-水力
c-風力
(2)新期造山帯付近の国々であるため、活火山が近くに分布している。
(3)化石燃料と比べて、資源が枯渇する心配が少ない。また、有害な物質を排出しないため地球温暖化の進行を遅らせることができる。しかし、自然環境は安定しないため、供給量が少ないのが現状である。
(4)航海や飛行をするための風力エネルギーの利用。機械を動かすための水路句エネルギーの利用。
- 2022.01.25 14:36
- のい
- 668
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- 670