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2022.01.27

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コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

コメント

では添削いたします。

>東大2004年度第3問
>設問A
>(1) 水資源の確保。洪水の防止。


いいですね。ダムのはたらきについては「利水」と「治水」を挙げてください。治水については洪水など災害の防止、利水は発電や用水の確保ですね。用水は農業、生活、工業がありますが、どれを挙げてもいいでしょう。


>(2) 回遊魚が上流と下流を行き来できず、生態系が変化。ダムの上流側で川の流れが緩やかになり土砂が堆積するようになり、下流側に運搬され堆積する土砂の量が減少。河口付近の海岸侵食が進む。

「回遊魚」はマグロやカツオなど外海を回遊する魚ですね。ここでは単に「魚」で良いと思いますよ。

こういったことを指摘できれば満点です。

上流側・・・村落や耕地のダム湖への水没。ダム湖周辺の地盤の軟弱化による土砂災害の増加。ダム湖の湖水が長期滞留することによる水質汚濁。魚の遡上を妨げるなど生態系への影響。

下流側・・・土砂の流下量が減ることで海岸線が後退(三角州や砂浜海岸の侵食)したり、干潟が縮小したりする。有機養分が流出せず、河口付近での漁獲量の減少。

これ以外の問題点として、ダム湖への土砂の堆積によって貯水量が減少することに伴うものもあります。発電量の減少。貯水量を超えた豪雨の場合、ダムが一気に決壊し、大規模洪水が生じることも。

>2003年度第3問
>設問A
(3) 工業用水の使用量が多い重化学工業から少ない機械工業へ産業構造が変化。水資源の有効活用として、用水の循環利用が進められた。

いいですね。指定語句をそのまま用いれば解答になります。このパターンの問題は東大に多いですので、うまくテクニックを用いて論述してください。特別な知識は不要でしょう。

産業構造については、「重化学工業」→「機械工業」→「知識集約・先端産業」など、さらに発展した内容を挙げても良かったと思いますよ。

>設問B
>(1) オイルショック後、EUやアメリカ合衆国の市場で燃費の良い日本車の需要が高まり輸入増。しかし、貿易摩擦や円高への対応として、安価で豊富な労働力を生かした海外生産が進められ輸入減。

具体的に述べられていますね。とてもいいと思います。「円高」についてはこのようにあっさりと述べるのが正解です。

私も書いてみました。

「オイルショック後、低燃費の日本車人気が高まり輸出が拡大。85年以降はアメリカ合衆国との間の貿易摩擦の解消、円高による国際競争力の低下などにより現地での海外生産が行われ、輸出が低迷。」(90字)

ここでは「国際競争力の低下」という言葉を使ってみました。賃金が上がり商品価格が上昇することですね。

>(2) 円高や賃金の上昇で生産費が割高となった日本から安価で労働力が豊富なASEANなどに移転し、海外生産が進んだため国内生産額が減少。国内生産では国内需要を満たせなくなり、輸入額は増大。

こちらもいいですね。「安価で豊富な労働力」がポイントです。

私も書いてみました。

「円高や国内での賃金水準の上昇により国際競争力が低下。安価で豊富な労働力を求め、ASEANや中国など発展途上地域に生産拠点が進出。海外生産品を輸入し、輸入が増大。」(80字)

>2011年度第1問
>設問A
>(1) c-干ばつ, d-火山災害, e-地震災害, d-風害

いいですね。非常に興味深いデータですので、解いていておもしろかったのではないでしょうか。日本に注目するのがコツですね。

Cは干ばつです。梅雨や積雪による融水など農業用水を確保しやすい日本では生じにくい災害です。降水量に比して農業生産が多い地域(オーストラリア、中国、インド)や乾季が明瞭な地域(サヘル地帯やブラジル)で生じるケースが多いですね。

DとEについては南米北部のコロンビアに注目してください。日本と同様に多くのプレートが集まり、世界有数の地震・火山国です。インドが含まれるEが地震、含まれないDが火山ですね(南アジアには火山はありません)。

残ったFが風害です。これがよくわかりませんが、北アメリカのトルネード(竜巻)などが該当するのでしょうか。

>(2) 国土が狭く山がちな日本では災害が起こりやすい傾斜地にも人口が密集。平野が広いアメリカでは沿岸部や平野に人口が分布。

字数制限が厳しい問題でしたが、最低限のことは説明できており、十分に合格圏だと思います。

私も書いてみました。アメリカ合衆国については「河川沿い」も条件として加えています。

「日本には急峻な山地が多く山麓の急斜面に近接して居住する人も多い。米国は平原が広く大河川の沿岸に多くの人が居住する。」(57字)

問題文では「アメリカ合衆国」となっていますが、これではさすがに字数を大きく消費してしまうので、こちらでは「米国」としています。

水害が多い理由として、海岸や平野部でも間違いないのですが、「大河川」が多く、これに沿って多くの人が住んでいることが最大のポイントですね。

>(3) 医療技術や災害予測技術の発展、防災施設の整備により死者は減少。地球温暖化の進行で自然災害の発生件数が増え、人口増加により災害が起こりやすい地域に居住地が拡大し被災者数は増加。

とてもいいですね。満点解答だと思いますよ。素晴らしいです。

私はこのように書いてみました。

「医療の発達、救援活動の拡充、防災意識の高まり、避難が迅速に行わるなどの理由で死者が減少した。山地斜面や海岸沿いの低地など災害に弱い地域に住む人が増え、被災者が増加した。」(84字)

前半と後半で完全に別の文章とするのがコツですね。

  • 2022.02.03 02:32
  • たつじん

東大2004年度第3問
設問A
(1) 水資源の確保。洪水の防止。
(2) 回遊魚が上流と下流を行き来できず、生態系が変化。ダムの上流側で川の流れが緩やかになり土砂が堆積するようになり、下流側に運搬され堆積する土砂の量が減少。河口付近の海岸侵食が進む。

2003年度第3問
設問A
(3) 工業用水の使用量が多い重化学工業から少ない機械工業へ産業構造が変化。水資源の有効活用として、用水の循環利用が進められた。
設問B
(1) オイルショック後、EUやアメリカ合衆国の市場で燃費の良い日本車の需要が高まり輸入増。しかし、貿易摩擦や円高への対応として、安価で豊富な労働力を生かした海外生産が進められ輸入減。
(2) 円高や賃金の上昇で生産費が割高となった日本から安価で労働力が豊富なASEANなどに移転し、海外生産が進んだため国内生産額が減少。国内生産では国内需要を満たせなくなり、輸入額は増大。

2011年度第1問
設問A
(1) c-干ばつ, d-火山災害, e-地震災害, d-風害
(2) 国土が狭く山がちな日本では災害が起こりやすい傾斜地にも人口が密集。平野が広いアメリカでは沿岸部や平野に人口が分布。
(3) 医療技術や災害予測技術の発展、防災施設の整備により死者は減少。地球温暖化の進行で自然災害の発生件数が増え、人口増加により災害が起こりやすい地域に居住地が拡大し被災者数は増加。

  • 2022.01.27 18:06
  • いぇい

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