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2022.01.27

683

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

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では添削いたします。

>東大2000年度第3問
>設問A
>(2) 以前は所得水準の地域差が大きく、裕福な都市部で保有率が高かった。モータリゼーションの進展後は、公共交通機関が都市部に比べ発達していない地方で、移動手段としての乗用車の需要が高い。

なるほど、とても上手い文章ですね。満点解答です。

本問のポイントは実は「所得」なんですよね。要するに、給料が高ければ車が買えますが、給料が安いとそうはいきません。

「公共交通機関」の発達状況ばかりがクローズアップされますが、経済的な余裕も非常に重要です。もっとも未発達の沖縄県で、意外なほど自家用車の普及率が低い背景はこういったところにあります。

現在、人口あたりの自動車保有台数の高い地域の特徴には2つあり、一つは「所得水準が高い」こと、一つは「公共交通機関が発達していない」こと。

後者のみクローズアップされ、前者を挙げることができない受験生が多くいます。現在も北関東や北陸などの工業がさかんで所得水準の高い県が上位にあることにも注目しておいてくださいね。

私はこう書いてみました。

「昔は所得水準の高い大都市圏で保有率が高かった。現在公共交通機関が発達し駐車場代も高い大都市圏で保有率が低い。公共交通機関が整備されず、かつ所得水準の高い北関東や北陸で保有率が高い。」(90字)

90字ですので3つのトピックを意識しています。1つは「昔の大都市圏の保有率の高さ」、1つは「現在の大都市圏での保有率の低さ」、1つは「現在の地方での保有率の高さ」。それぞれについて理由も付け加えています。

>設問B
(1) 以前は観光ツアーや社員旅行などの国内団体旅行が主だったが、近年は個人や少人数の旅行や海外旅行が増加し、観光行動が多様化。

いいですね。最後の「多様化」という部分に感心しました。本問は文字制限に比べ書くべき内容が薄く、自分なりの考えを交えて、文章をふくらませる必要がありました。その点、このラストの「多様化」という部分は効果的に思います。

私も書いてみました。

「会社や町内会などの団体旅行が廃れ、個人や少人数中心の旅行が主となった。円高により海外旅行が一般化し国内旅行の地位が低下。」(60字)

「円高→海外旅行」という因果関係を含めてみました。できるだけ、論理的な展開を入れて文章を作るのがコツですね。参考にしてください。

>(2) q町は高原に位置し夏の気温が低いので、避暑地として人気。r村は冬の降水量が多く、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむ観光地として人気なので多くの観光客が訪れる。

とてもおもしろい問題ですね。内容も適切です。90字という比較的長い文字数制限において、2つのトピックを述べさせるという形式がいかにも東大特有であり、この形には慣れておきましょう。

使用語句から解答の内容を導く問題でもあります。r村では「1月がピーク」から「冬季の降水量」が多く雪に恵まれること、「ウインタースポーツ」を楽しむ観光客が多いことを想像できます。そして、それと対照させて、q町では夏の観光地ということで「避暑」というキーワードを導き出してください。「夏の気温が低い」ことがその条件で、標高の高さゆえの涼しさがポイントになっているのですね。

「人気」という言葉を使っているところもおもしろいと思います。

今回は「モータリゼーション」や「観光ツアー」、「スノーボード」など字数を消費するカタカナ言葉が無理なく使えていたと思います。自分なりの表現を工夫しましょう。

  • 2022.02.19 23:11
  • たつじん

東大2000年度第3問
設問A
(2) 以前は所得水準の地域差が大きく、裕福な都市部で保有率が高かった。モータリゼーションの進展後は、公共交通機関が都市部に比べ発達していない地方で、移動手段としての乗用車の需要が高い。
設問B
(1) 以前は観光ツアーや社員旅行などの国内団体旅行が主だったが、近年は個人や少人数の旅行や海外旅行が増加し、観光行動が多様化。
(2) q町は高原に位置し夏の気温が低いので、避暑地として人気。r村は冬の降水量が多く、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむ観光地として人気なので多くの観光客が訪れる。

  • 2022.02.15 17:02
  • いぇい

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