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2024.08.30
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2024年度たつじんオープン添削投稿フォームになります。第25回の分をこちらに投稿してください。
コメント
ハッピーフルーツさんこんにちは、先にこちらの質問に答えておきますね。
>・先生が仰る通り、東大地理は原則的に「30字=1トピック」であるため、2つの文にわかるのが理に叶っていると思いますが、今回のB(3)のような場合は、字数のことを考慮すると「以前は…。近年は…。」よりも「以前は…だか、…。」にするべきでしょうか?また、因果関係の流れで説明する場合も先生は2つの文に分けることを推奨していますか?それとも、臨機応変に1つの文にすべきでしょうか?
ハッピーフルーツさんは今回が初参加ですよね。ここまで20回以上の添削に参加してきたメンバーのみなさんには、そろそろ「臨機応変」に1文にまとめることも許可していますが、ハッピーさんの場合はとにかく「1トピック=30字」を意識するために、しばらくはこのまま「短文」スタイルをとってください。上でも言いましたが、入試は「冒険」の場ではありません。ベーシックな内容や形式を徹底することで、得点を拾っていくのです。最も避けるべきなのは「独創的」な「オリジナリティ」のある文なのです(これは理解してくれていますよね)。
たとえばAとBの2つのトピックがある場合、きちんとAで1文、Bで1文という「習慣」をつけてください。ここを雑にしてしまうと(たとえば1文にまとめてしまうと)AとBの内容が重なってしまい、全体として2つのトピックが見えにくくなるのです。今は練習の段階です。きれいな文章を書こうという意識は捨ててください。入試はハッピーフルーツさんの個性を出す場ではないのですよ。作問者の要求に沿って、どこまでタイトに回答(解答ではなく)を用意できるかということなのです。2つの文をきちんと立て、常に2つのトピックを意識できるような形式で回答を作ってください(解答でなく、あくまで「質問に対する答え」という意味で「回答」という言葉にしています)。「臨機応変」に書けばどうしても文章が流れてしまいます。しっかり一歩ずつ立ち止まって、(60時制限ならば)2つの文に切ることを常に心がけてくださいね。
まずは短文による「トピック」の組み立てを意識し、臨機応変に文章をつくるのはその後(受験直前の時期)にしてほしいのですよ。この考え方をご理解いただけれたら今後もこちらのオープン添削をご利用していただきたいと思います。
>2010・2
A
(2)所得水準が低く総数が少ない。ウは日本人との婚約者が多く親族訪問が多い。エはIT産業が発達したため商用が多い。(57字
とても素晴らしいですよ。短文の箇条書きスタイルによる書き方が理想的なのです。こういった書き方、意識してくださいね。
>(3)雄大な自然や雪、ウィンタースポーツが体験できる北海道。高品質な商品の買い物やテーマパークのある東京。(51字
(4)所得が高く企業進出が進むため日本からイへの観光・商用が多い。所得が低く規制も厳しいためイから日本へは少ない。(55字
>B
(2)ソウル。新たな工業立地などを規制し、政府機関や既存工場の地方移転により、首都への集中を抑制している。高速道路の整備を進め、地方での工業開発を促進することで所得向上を図っている。(90字
本問はちょっと書きにくかったですね。セジョンの話や国土軸の話は特殊だったと思います。一般的な内容を書ければそれで及第点だったと思いますし、ハッピーフルーツさんの回答で十分に合格圏です。
>(3)以前は繊維や電気機械組み立てなどの労働集約型工業が盛んであった。近年は賃金水準の上昇により国際競争力が低下したため、電子機械や半導体などの技術集約型工業が盛んである。(85字
とてもいいですね。本問は「国際競争力」の使い方がカギだったのですよ。「経済成長=賃金水準の上昇=製品価格の上昇=国際競争力の低下」という経済原則がキチンと理解されています。こちらも合格圏です。
>質問
>2つあります。
>・B(3)の「国際競争力」の使い方は、自分の回答以外にも「賃金水準が上昇したため、より国際競争力の高い…」という使い方はどうでしょうか?
どうでしょう?少なくとも現時点ではベーシックな用法を徹底してほしいかと思います。「冒険」する必要はありません。国際競争力は、あくまで「国際競争力の低下」という言い方で使うのですよ(あたかも慣用句のように)。「経済成長によって賃金水準が上がり、国際競争力が下がる」という文脈に徹底的に慣れておいた方がいいですよ。それを逸脱することはお勧めしませんよ。
ハッピーフルーツさんは「技術レベルが上がる=国際競争力の上昇」と考えているのかもしれませんが、やはりそれはオーソドックスな用法ではないのです。上にも述べたように「経済成長=国際競争力の低下」を確実に記述してくださいね。
- 2024.09.09 11:21
- たつじん
2010・2
A
(2)所得水準が低く総数が少ない。ウは日本人との婚約者が多く親族訪問が多い。エはIT産業が発達したため商用が多い。(57字
(3)雄大な自然や雪、ウィンタースポーツが体験できる北海道。高品質な商品の買い物やテーマパークのある東京。(51字
(4)所得が高く企業進出が進むため日本からイへの観光・商用が多い。所得が低く規制も厳しいためイから日本へは少ない。(55字
B
(2)ソウル。新たな工業立地などを規制し、政府機関や既存工場の地方移転により、首都への集中を抑制している。高速道路の整備を進め、地方での工業開発を促進することで所得向上を図っている。(90字
(3)以前は繊維や電気機械組み立てなどの労働集約型工業が盛んであった。近年は賃金水準の上昇により国際競争力が低下したため、電子機械や半導体などの技術集約型工業が盛んである。(85字
質問
2つあります。
・B(3)の「国際競争力」の使い方は、自分の回答以外にも「賃金水準が上昇したため、より国際競争力の高い…」という使い方はどうでしょうか?
・先生が仰る通り、東大地理は原則的に「30字=1トピック」であるため、2つの文にわかるのが理に叶っていると思いますが、今回のB(3)のような場合は、字数のことを考慮すると「以前は…。近年は…。」よりも「以前は…だか、…。」にするべきでしょうか?また、因果関係の流れで説明する場合も先生は2つの文に分けることを推奨していますか?それとも、臨機応変に1つの文にすべきでしょうか?
よろしくお願いします。
- 2024.09.01 16:28
- ハッピーフルーツ
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