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2025.02.02

1921

 2024年度たつじんオープン添削投稿フォームになります。第47回の分をこちらに投稿してください。

ハンドルネームは毎回固定にしてください。金曜日にお題発表し、翌週の木曜までに解答を投稿してください。夜は21時までを厳守です(21時を過ぎた分については添削しません)。遅くなってしまう場合は翌日の朝5時以降に投稿してください。
人数が増えるかもしれないので添削は簡易になります。ご了解ください。その代わり、みなさんの質問には答えますので、解答の後に「質問」がある場合はそれを添えてください。
対象は東大志望生以外でも構いません(ただし論述が問われる大学に限る)。東大以外の場合は志望校も書いておいてくださいね。参加資格は「最後まで投稿を継続すること」、この一点です。勉強を積み重ねていきましょう。

コメント


ドゥーチェさんこんにちは。では添削いたします。

>‘21 第2問

>設問A
(2)
共通言語として英語普及。その国際的地位上昇。(22字)
多言語化も進む。(8字)

なるほど、「多言語化」も含めたのですね。おもしろいと思います。本問は国際語としての英語に言及すれば十分ですが、しかしそれだけでは字数を満たせないのですね。「余分なこと」を付け加えるテクニックも必要だったと思います。

>(3)
前者ではヒンディー語使用は北中部に限られ州ごとに公用語も異なるため共通語として準公用語の英語を使用。(50字)
後者ではジャワ語など地域語に併せ国民統合のため共通語としてインドネシア語を使用。(40字)

いいですね。英語について「準公用語」としている点も適切です。ただ、せっかくですからインドネシア語についても「公用語」と説明しておいたらどうでしょう。なおヒンディー語は連邦公用語です。
世界には公用語が憲法・法律によって規定されている国と、公用語のない国(日本など)があります。

>(4)
広東語。(4字)
英国支援下で華南から貧困層がスズ鉱山や天然ゴム農場の労働者として移住。(35字)
彼らの子孫が同郷的な華人ネットワーク形成。(21字)

いいですね、本問はよく出題される話題だと思います。中国語が決して一様ではないこと(方言が多い)、華僑の出身地が華南であること、華南に含まれる省として福建省と広東省があることを知っておきましょう。

>設問B
(1)
Aーインド、Bー韓国、Cーマレーシア。(19字)
ブミプトラ政策で国内大学進学困難な非マレー系学生が旧宗主国で関係の深い英国や近距離の豪州など英語圏へ留学。いずれも英連邦構成国で教育制度類似。(71字)

この問題はちょっと変ですよね。距離や宗主国との関係だけを述べればいいのですが、字数的には余裕があるので設問A(1)と同様に「余計なこと」を付け加える余地があったと思います。合格圏の回答です。

>(2)
多文化主義が採られ非英語圏の他民族にも寛容。(22字)
アジアと近距離で渡航費が安く済むうえ時差も小さい。(25字)
気候が温暖かつ治安も良い。(13字)

こちらも問題ないでしょう。いろいろな話題が考えられますので、それを字数制限に沿うように書き述べれば良かったわけですね。「アジアと近距離」も適切でしょう。

>(3)
過度な学歴社会で狭き門である国内大学進学に留学経験は有利に働く。(32字)
企業も国際競争を勝ち抜くため英語に堪能な高度人材を募集。(28字)

これはうまいですね。上手に書けていますよ。わかりやすい好回答です。

>【感想】
B⑴…「遠距離の米・加への留学者数は少ない」を盛り込むかどうか悩みましたが、米・加への留学者数が少ないのはマレーシア特有な理由によるものではなく、単にオーストラリア・イギリスへの留学者数が多いことで相対的に少なく見えるだけだと解釈したため、「米・加」の代わりに「ブミプトラ政策」について言及しました。(実際、遠距離という条件は他のアジア諸国共通の理由なので…)

たしかにそうなんですよね。本問はちょっと意図がよく見えない問題なのです。そもそもこの大問自体がさほど経験のない先生がお作りになっているのではないかとも思っているのです。私も同様にマレーシアから米加への留学生が殊更少ないようには見えないのです。


【質問】
本問と全く関係ないのですが、2020年度第1問設問A⑴について質問させてください。

問題文:X山地(=中国山地)とY山地(=四国山地)の地形的特徴の違いを述べるとともに、Y山地(=四国山地)でそのような特徴が生じた理由として考えられることを、以下の語句(内的営力,外的営力)をすべて用いて、あわせて2行以内で述べなさい。
四国山地について、「内的営力による隆起で高い山地となっている」は理解できるのですが、険しい地形となっている理由について、各予備校の模範解答は「外的営力による侵食が進んでいないため(平坦ではない)」「外的営力による侵食が激しいため(深い谷が刻まれる)」と真逆に割れています。個人的には2010年度第1問⑵の問題文に「四国地方にも侵食速度の比較的大きなダムがみられる」とあることからも後者が正しいと思うのですが、先生はどうお考えでしょうか。

なるほど、そういう回答があったのですね。さすがに前者は考えすぎでしょう(というか誤りとみてしまっていいと思います)。私も後者を支持します。
「デービスの地形輪廻」に関する話題ですよね。平坦面を河川が流れおり(この時点で河川の侵食力は小さいです)、隆起することによって河川の侵食力は復活します。幼年期→壮年期→老年期→準平原(そして再び隆起)という段階を繰り返します。
幼年期は河川周辺のみが深い峡谷となり、グランドキャニオンですね。壮年期は日本の山地にみられる形で急峻な山地となります。老年期は古期造山帯の丘陵地形ですね。ただ、一般に「侵食」と考えれば幼年期や壮年期の地形を考え、老年期や準平原は含みません。
こちらをより明確化するならばこの地形輪廻を意識した回答にするべきですね。「外的営力として河川の侵食があり壮年期の険しい地形となっている」などでしょうか。

こちらの問題は次の「お題」として取り上げていますので、何かあればそちらでもコメントしておきますね。

  • 2025.02.13 12:01
  • たつじん

‘21 第2問

設問A
(2)
共通言語として英語普及。その国際的地位上昇。(22字)
多言語化も進む。(8字)

(3)
前者ではヒンディー語使用は北中部に限られ州ごとに公用語も異なるため共通語として準公用語の英語を使用。(50字)
後者ではジャワ語など地域語に併せ国民統合のため共通語としてインドネシア語を使用。(40字)

(4)
広東語。(4字)
英国支援下で華南から貧困層がスズ鉱山や天然ゴム農場の労働者として移住。(35字)
彼らの子孫が同郷的な華人ネットワーク形成。(21字)

設問B
(1)
Aーインド、Bー韓国、Cーマレーシア。(19字)
ブミプトラ政策で国内大学進学困難な非マレー系学生が旧宗主国で関係の深い英国や近距離の豪州など英語圏へ留学。いずれも英連邦構成国で教育制度類似。(71字)

(2)
多文化主義が採られ非英語圏の他民族にも寛容。(22字)
アジアと近距離で渡航費が安く済むうえ時差も小さい。(25字)
気候が温暖かつ治安も良い。(13字)

(3)
過度な学歴社会で狭き門である国内大学進学に留学経験は有利に働く。(32字)
企業も国際競争を勝ち抜くため英語に堪能な高度人材を募集。(28字)

【感想】
B⑴…「遠距離の米・加への留学者数は少ない」を盛り込むかどうか悩みましたが、米・加への留学者数が少ないのはマレーシア特有な理由によるものではなく、単にオーストラリア・イギリスへの留学者数が多いことで相対的に少なく見えるだけだと解釈したため、「米・加」の代わりに「ブミプトラ政策」について言及しました。(実際、遠距離という条件は他のアジア諸国共通の理由なので…)

【質問】
本問と全く関係ないのですが、2020年度第1問設問A⑴について質問させてください。

問題文:X山地(=中国山地)とY山地(=四国山地)の地形的特徴の違いを述べるとともに、Y山地(=四国山地)でそのような特徴が生じた理由として考えられることを、以下の語句(内的営力,外的営力)をすべて用いて、あわせて2行以内で述べなさい。

四国山地について、「内的営力による隆起で高い山地となっている」は理解できるのですが、険しい地形となっている理由について、各予備校の模範解答は「外的営力による侵食が進んでいないため(平坦ではない)」「外的営力による侵食が激しいため(深い谷が刻まれる)」と真逆に割れています。個人的には2010年度第1問⑵の問題文に「四国地方にも侵食速度の比較的大きなダムがみられる」とあることからも後者が正しいと思うのですが、先生はどうお考えでしょうか。


今週もよろしくお願いいたします。

  • 2025.02.02 09:37
  • ドゥーチェ

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