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2025.07.17
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2025年度たつじんオープン添削投稿フォームになります。第17回の分をこちらに投稿してください。
コメント
一本さんこんにちは。では添削いたします。
>2019年 第1問
>設問A
(2)季節風により雨季と乾季が明瞭。ため池は乾季の農業・生活用水の確保、高床式倉庫は雨季の増水による家屋浸水被害を防ぐため。(59字)
なるほど、「季節風により」という因果関係を説明する言葉を入れているのですね。これはとてもいいと思いますよ!
なお高床式は「倉庫」ではなく「住居」ですよね(笑)日本の弥生時代の高床式の倉庫はねずみなどの動物の侵入を防ぐものとされていますね。
>(3)マングローブ林。市場経済化以降、外貨獲得を目指し輸出用エビの養殖池や水田に転用された他、薪炭材利用のための伐採も進んだ。(60字)
いいですね。最初に答えを言い切っています。後から文章を加えていますね。
「市場経済化以降」も効いています。
ただ、こちらも「水田」は不要だったかもしれません。「外貨獲得を目指し水田に転用」ではないですよね。たしかに米も輸出されてはいますが、あくまでエビが輸出品としてはメインなはずです。
「マングローブ。市場経済が導入され輸出用エビの養殖地への転用が拡大。薪炭材利用のための伐採も。」
こういった形ですね。なおベトナムでの米の増産は主に二期作によるものです。灌漑設備が整備され、年間に2回の作付が可能になりました。水田の面積が広がったのではなく、一つの水田を年間に複数回使えるようになったことが大きいようです。
>設問B
(1)北西部と南東部に山地があり、その間の中央部に北東から南西へと比較的大きな河川が流れ、河川と山地の間に台地が形成されている。南西部には河川沿いに沖積低地、海面が北東から順に分布する。(90字)
こちら変わった問題ですが、もちろん十分な回答です。箇条書きスタイルが効果的です。
>(3)山地や河川沿い、河口付近は人口が希薄。沖積低地に人口分布が偏在し、特に水害を受けにくい台地や自然堤防上に集中する。(57字)
こちらはさらに字数が少なかったので書くのに苦労したのではないでしょうか。しかしこちらもよく書けています。深い内容を書くのではなく、表面的にいろいろな話題に触るだけといった形の回答パターンは東大論述でよく見られますね。
次回も期待しています。
- 2025.07.26 13:49
- たつじん
2019年 第1問
設問A
(2)季節風により雨季と乾季が明瞭。ため池は乾季の農業・生活用水の確保、高床式倉庫は雨季の増水による家屋浸水被害を防ぐため。(59字)
(3)マングローブ林。市場経済化以降、外貨獲得を目指し輸出用エビの養殖池や水田に転用された他、薪炭材利用のための伐採も進んだ。(60字)
設問B
(1)北西部と南東部に山地があり、その間の中央部に北東から南西へと比較的大きな河川が流れ、河川と山地の間に台地が形成されている。南西部には河川沿いに沖積低地、海面が北東から順に分布する。(90字)
(3)山地や河川沿い、河口付近は人口が希薄。沖積低地に人口分布が偏在し、特に水害を受けにくい台地や自然堤防上に集中する。(57字)
たつじん先生、今週も添削いただきありがとうございます。
- 2025.07.23 10:42
- 東大一本
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