ブログ
2025.10.02
2262
2025年度たつじんオープン添削投稿フォームになります。第28回の分をこちらに投稿してください。
コメント
一本さんこんにちは。では添削いたします。
>2004年度 第1問
設問A
(5)域内関税の撤廃により労働力、資本、商品の移動を自由化。域外貿易に共通関税を設定し、通貨統合を行なって単一市場を形成。共通農業政策をとり、農産物に支持価格を設定して域内農業を保護。(89字)
いいですね。本問は内容が多いので、できるだけ細かい説明を省き、キーワードだけを並べる問題でしたね。しかしその中でも「農産物に支持価格を設定して」のように詳しい解説を加えている箇所もあります。とてもいい構成です。感心しました。
>設問B
>(1)タイとマレーシアは輸出指向型工業の発達により近隣のASEAN諸国より大市場のアメリカ合衆国や日本への輸出が多い。ドイツとフランスは市場統合が進む近隣のEU諸国への輸出が多い。(87字)
なるほど、こちらもとてもわかりやすい回答ですね。ただ、カタカナ言葉(国名など)が多く字数をそこで消費してしまっているような印象です。前半の文は完璧ですので、後半の文でももうちょっと文字数が使えると良かったと思います。前者、後者、米国などいくらでも字数は節約できますよね。
>(2)NAFTAの結成や保税輸出加工区のマキラドーラの設置により、大市場のアメリカ合衆国へ無関税で輸出できるため。(55字)
文を一つにしてしまったので、ちょっと雑になってしまったかな?ここでは「メキシコが低賃金」であることの述べないといけませんよね。
国境沿いに税制面で優遇するマキラドーラ地区をつくる。メキシコの低賃金労働力を期待して米国から工場が進出。
なぜメキシコに保税輸出加工区がつくられたのか、という理由が欠けているのです。「賃金水準が低い」ことは重要なワードですね。
とにかくどんな問題であっても「1文=30字で書けないか」を真っ先に考えるのです。本問のような60字制限ならば「2つの文で構成することができるか」を最優先の課題としてください。一つは現象(マキラドーラやナフタ)、一つはそれが造られた理由(低賃金)です。
意地でも(?)短い文で書く!ぐらいの気持ちを持ってみましょうね。
>(3)旧東ドイツ地域は東西統一後も生産設備の改善に遅れ生産性が停滞。失業率も高く旧西ドイツ地域よりも経済水準が低い。(55字)
東ドイツについては「社会主義」の一言が欲しかったように思います。西ドイツの「資本主義」との対比後になります。
一本さんの場合、まだまだ「文章」を書こうとする意識が強いのですよ。一本さんは現状で十分な知識を有しているのですから、それを「そのまま」書けばいいのです。単語中心、言い切り中心です。箇条書きを意識してください。
文章力は捨てて、単語だけを書き並べる。この気持ちで!
次回も期待しています。
- 2025.10.14 16:11
- たつじん
2004年度 第1問
設問A
(5)域内関税の撤廃により労働力、資本、商品の移動を自由化。域外貿易に共通関税を設定し、通貨統合を行なって単一市場を形成。共通農業政策をとり、農産物に支持価格を設定して域内農業を保護。(89字)
設問B
(1)タイとマレーシアは輸出指向型工業の発達により近隣のASEAN諸国より大市場のアメリカ合衆国や日本への輸出が多い。ドイツとフランスは市場統合が進む近隣のEU諸国への輸出が多い。(87字)
(2)NAFTAの結成や保税輸出加工区のマキラドーラの設置により、大市場のアメリカ合衆国へ無関税で輸出できるため。(55字)
(3)旧東ドイツ地域は東西統一後も生産設備の改善に遅れ生産性が停滞。失業率も高く旧西ドイツ地域よりも経済水準が低い。(55字)
たつじん先生、今週もお題をありがとうございます。
- 2025.10.09 12:35
- 東大一本
- 2261
- main
- 2263