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2025.11.21
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2025年度たつじんオープン添削投稿フォームになります。第36回の分をこちらに投稿してください
コメント
あずきさんこんにちは。では添削いたします。
>2018-3A
(2) 大都市に近接するが高速交通で結ばれておらず地形も山がちで通勤圏外になる。雇用不足で若年層が流出して出生率も低下する。
とてもいいと思います。要するに「東京への通勤圏から外れているから人口が減少する」ことを指摘すればいい問題なのですよね。
ただ、あずきさんは用語のセレクトが良く、深みのある回答に感じられますよ。本問はシンプルに書き切ってしまえば十分な問題でもあるのですが、あずきさんのように細心の注意を持って書かれている回答は好印象です。とてもいいと思います。
>(3) 三大都市圏近傍では工業化が進み雇用機会が豊富である。広域中心都市を抱える県はサービス業が発達し雇用機会が豊富である。その他の県は雇用不足により若年層が流出して少子高齢化が進む。
こちらもうまいですね。見事な構成力ですよ。3つの事例についてそれぞれ短文で説明しています。このような「箇条書き」スタイルは実は入試論述においては最も有効な書き方に思います。
>2018-3C
(1) 都心の中心業務地区から郊外の住宅地に向かって地価は下がる。前者は買い回り品を売るデパートが立地する。後者は生鮮食品など最寄り品が売られ生活圏となる。職場は都心なので職住分離。
なるほど、最後に少し字数が余ったので「職住分離」に関する事例を入れているのですね。これはとてもおもしろいと思います。効果的ですよ。
>(2) ロードサイド店舗が開業したが遠方で高齢者は通えない。高齢化による購買力の低下に伴い徒歩圏内の小規模商店は衰退した。
これ、上手ですね。2トピックが強く意識されており、東大の問題の回答としては理想的だと思います。
>設問 A の「都市規模」について、大都市は都市圏が広いので北関東の雇用を創出するといった文脈で使用するつもりでいましたが、設問文に「三大都市圏に近い」とあるようにこれは不適切でした。
なるほど、たしかに北関東の群馬県や栃木県は「通勤圏」とはちょっと言い難いですよね、近郊農業の範囲ではあるのですが。
このような「大都市圏からは外れるが、しかし東京の影響は十分に強い」いわばグレーゾーンの地域についての説明は十分に注意が必要ですね。
>設問 C (2) では、そもそも買い物難民の問題は「駅前商店街」(?)で起こっているものと認識しており、都心−郊外という軸に位置付けられていませんでした。郊外のニュータウンでも同じような構造があらわれているとすると、大都市内の都市システムはフラクタルのように捉えるべきなのでしょうか。
これ、難しいのですよ。私がむしろ懸念しているのは「フードデザート」の問題なのです。むしろ大都市圏の都心部でこそ「買い物困難」な状況が生じていることをあずきさんは知っているでしょうか?
例えば私は出張で東京都心部のホテルに宿泊することがあるのですが、近隣に生鮮食料品を扱うようなスーパーマーケットが少なく、食料の確保に困ることが多いのです。ファストフード店や高級レストランは多いんですけどね。。。
東京のような大都市だからこそ逆に都心部で用意に買い物ができる食料品店がなかったりします。都心部でも、郊外のニュータウンでも、旧市街地の駅前商店街でも、そしてもちろん過疎化が進む村落でも、それぞれに「日常の買い物」に不都合な状況が生じてします。この機会にあずきさんも考えてみてくださいね。
>設問 C (2)、上記の混乱もありニュータウンという言葉を外してしまったのですが、「~も発生している。このような地域が~」と濁してある以上この点の明確化は欠かせませんか。
なるほど、あずきさんが深く考えている様子が伝わります。個人的には「郊外のニュータウン」のように具体的な場所は示すべきだと思っていたのですが、たしかに問題文を紐解いてみると、必ずしも特定の地域を明らかにする必要はないようにも解釈できますね。あずきさんの回答に十分論理性はあるので、作問者もその意図は十分にくみ取ってくれると思いますよ。おそらくこちらの形で十分に「許容」に思います。
あずきさんの文章からは(妙な言い方だったらごめんなさい)「高級」さを感じるのですよ。大学受験レベルを超えた知識の豊富さや思考の深さを感じます。もちろんこれはとても素晴らしいことなのですが、時にそれが仇となってしまい、論点がずれてしまうこともありました。
今回は何よりも「問題の意図を読み取る」ことを最優先に考えたのではありませんか。作問者の意図を鑑み、それに呼応した回答を用意することこそ受験生にとって大切なことですよね。
問題文は常に「深読み」し、作問者の考えに沿った回答を心がけてくださいね。
次回も期待しています。
- 2025.12.03 13:05
- たつじん
2018-3A
(2) 大都市に近接するが高速交通で結ばれておらず地形も山がちで通勤圏外になる。雇用不足で若年層が流出して出生率も低下する。
(3) 三大都市圏近傍では工業化が進み雇用機会が豊富である。広域中心都市を抱える県はサービス業が発達し雇用機会が豊富である。その他の県は雇用不足により若年層が流出して少子高齢化が進む。
2018-3C
(1) 都心の中心業務地区から郊外の住宅地に向かって地価は下がる。前者は買い回り品を売るデパートが立地する。後者は生鮮食品など最寄り品が売られ生活圏となる。職場は都心なので職住分離。
(2) ロードサイド店舗が開業したが遠方で高齢者は通えない。高齢化による購買力の低下に伴い徒歩圏内の小規模商店は衰退した。
設問 A の「都市規模」について、大都市は都市圏が広いので北関東の雇用を創出するといった文脈で使用するつもりでいましたが、設問文に「三大都市圏に近い」とあるようにこれは不適切でした。
設問 C (2) では、そもそも買い物難民の問題は「駅前商店街」(?)で起こっているものと認識しており、都心−郊外という軸に位置付けられていませんでした。郊外のニュータウンでも同じような構造があらわれているとすると、大都市内の都市システムはフラクタルのように捉えるべきなのでしょうか。
設問 C (2)、上記の混乱もありニュータウンという言葉を外してしまったのですが、「〜も発生している。このような地域が〜」と濁してある以上この点の明確化は欠かせませんか。
- 2025.11.24 10:03
- あずきバー
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