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2022.01.27

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コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

コメント

では添削いたします。

>東大2006年度第2問
>設問B
>(1) 新たに植林された面積が減少し続け、1980年代以降は急減。

いいですね。「減少」→「急減」の変化が示されています。年号も具体的です。

>(2) 伐採面積は年々減少。伐採の適齢期に達したが伐採されずに残っている人工林の面積が増加しているため、人工林の平均林齢も上昇。

こちらもいいですね。丁寧に記述されています。

>(3) 木材の輸入自由化で、より低い木材価格の外国産材の輸入が増加、国内生産材の競争力が低迷。林業就業者の高齢化や、バブル経済崩壊後の経済衰退や工事の減少により、木材や植林の需要が減少。

「工事の減少」がよくわからなかったのですが、これは新規の建物の建築が減少したことで木材需要が減ったということでしょうか。ここは詳しく説明しないとわかりにくいですし、字数制限を考えた場合、省略してしまってよかったのではないでしょうか。

私も書いてみました。

「輸入自由化による安価な外国産材が流入したことで高コストの国産材の需要が低迷した。全体の木材供給量も停滞している。林業従事者の高齢化と後継者不足により国内林業が衰退した。(84字)」

こういった形でしょうか。3つのトピックを連ねています。90字制限を有効に使った例です。

こちらの文章では「木材供給量」にも注目しています。高度経済成長期には供給は拡大しました(この1960年代に木材の輸入自由化も始まっています)が、1970年代以降は供給量全体はほぼ横ばいになっていますね。これも林業衰退の一つの理由だと思います。

>設問C
>(2) 環境保護のための丸太の輸出規制や、木材加工業を発展させることで雇用機会創出。またチップの方が輸送が容易で利用しやすい。

いいですね。適切な解答です。とてもわかりやすいです。

>2003年度第2問
>設問A
>(2) アは高緯度で夏と冬の日射量の差が大きい。イは赤道低圧帯の影響で年較差は小さいが、日射量の変化で昼と夜の気温差が大きい。

「赤道低圧帯」は降水量に関係するのであって、気温は無関係です。赤道付近で気温年較差が小さいのは年間を通じて太陽からの受熱量に変化が小さいからですよね。

私はこう書いています。

「地軸の傾きのため、極地では季節による太陽からの受熱量変化が大きいが、熱帯の低緯度地域では年間を通じ昼の長さはほぼ一定である。」

こうした緯度ごとの気温変化の違いは、地球が地軸を傾けた状態で太陽の周囲を公転していることによって生じます。極地つまり高緯度地域は、夏至に白夜、冬至に極夜となることからわかるように季節による太陽からの受熱量変化は大きくなります。一方、熱帯つまり低緯度地域ではそういった変化は小さく、気温年較差もわずかなものになります。なお、今回は字数制限もあり、低緯度地域の気温日較差の大きさについては触れていませんが。こちらについても理解を深めておいてください。低緯度地域では、昼の間は強い日射によって気温は上昇します。しかし、夜間は水分の蒸発(毎日夕方になるとスコールに見舞われるのです)によって気化熱が奪われることと、上空に雲がないことによる放射冷却によって気温は大きく低下します。昼夜の気温差の激しい気候となるわけです。

>設問B
>(3) 盆地に位置するため、自動車の排気ガスや工場から排出される汚染物質が大気中に溜まりやすく、大気汚染が深刻である。

いいですね。シンプルにキーワードが押さえられています。書くべき内容に比して文字数制限がきついので、シンプルに事例のみ書き並べる「箇条書き」スタイルが有効でしたね。

>(4) モントリオールのあるケベック州は英語圏のカナダで唯一フランス語が公用語。バルセロナのあるカタルーニャ州はスペインで唯一、スペイン語とは異なる独自の言語を使用している地域である。

スペインはバスク地方もありますから「唯一」はちょっと気になる表現ですね。また、カタルーニャ語は「スペイン語の方言」という位置付けが適切かと思いますよ。一方で、バスク語は周辺言語とは全く系統の異なる独立した言語です。

2003A(2)は決して難しい問題ではなかったと思いますよ。より慎重に文章をつくりましょう。

  • 2022.01.31 07:23
  • たつじん

東大2006年度第2問
設問B
(1) 新たに植林された面積が減少し続け、1980年代以降は急減。
(2) 伐採面積は年々減少。伐採の適齢期に達したが伐採されずに残っている人工林の面積が増加しているため、人工林の平均林齢も上昇。
(3) 木材の輸入自由化で、より低い木材価格の外国産材の輸入が増加、国内生産材の競争力が低迷。林業就業者の高齢化や、バブル経済崩壊後の経済衰退や工事の減少により、木材や植林の需要が減少。
設問C
(2) 環境保護のための丸太の輸出規制や、木材加工業を発展させることで雇用機会創出。またチップの方が輸送が容易で利用しやすい。

2003年度第2問
設問A
(2) アは高緯度で夏と冬の日射量の差が大きい。イは赤道低圧帯の影響で年較差は小さいが、日射量の変化で昼と夜の気温差が大きい。
設問B
(3) 盆地に位置するため、自動車の排気ガスや工場から排出される汚染物質が大気中に溜まりやすく、大気汚染が深刻である。
(4) モントリオールのあるケベック州は英語圏のカナダで唯一フランス語が公用語。バルセロナのあるカタルーニャ州はスペインで唯一、スペイン語とは異なる独自の言語を使用している地域である。

よろしくお願い致します。

  • 2022.01.27 20:10
  • いぇい

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