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2024.12.14

1891

 2024年度たつじんオープン添削投稿フォームになります。第41回の分をこちらに投稿してください。

ハンドルネームは毎回固定にしてください。金曜日にお題発表し、翌週の木曜までに解答を投稿してください。夜は21時までを厳守です(21時を過ぎた分については添削しません)。遅くなってしまう場合は翌日の朝5時以降に投稿してください。
人数が増えるかもしれないので添削は簡易になります。ご了解ください。その代わり、みなさんの質問には答えますので、解答の後に「質問」がある場合はそれを添えてください。
対象は東大志望生以外でも構いません(ただし論述が問われる大学に限る)。東大以外の場合は志望校も書いておいてくださいね。参加資格は「最後まで投稿を継続すること」、この一点です。勉強を積み重ねていきましょう。

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ドゥーチェさんこんにちは。では添削いたします。

>‘22 第1問

設問A
(1)
>交通機関発達やグローバル化で旅行や貿易など人・物の移動増加。(30字)

いいですね。とても濃い内容になっています。点が取れる回答ですね。
単に「移動」だけではなく、そこに「グローバル化」という理由をつけているのがいいですね。

>(2)
洪水など気象災害が増え、被災地では家屋浸水で衛生環境悪化。(29字)
蚊など感染症媒介生物の生息域拡大も相まって(21字)
人との接触機会増加。(10字)

本問は難しかったと思いますが、もちろんこれだけの内容が書けていれば十分です。
とてもいい回答ですね。

>(3)
季節風により高温多雨となり媒介生物が増える夏季に、(25字)
低湿な沖積平野で集約的稲作を営む。(17字)
生物多様性に富む水田付近に集落が密集する他、使役・生食用の家畜飼育が増え、人との接触機会が多い。(48字)(4)
都市近郊での宅地化による山林減少や、(18字)
農村部での高齢化による耕作放棄地増加で、(20字)
野生動物が人の居住地域に進出し接触機会増加。(22字)

なるほど、いかにもドゥーチェさんらしい回答になっていますね。
論述問題は「キーワード」ごとの得点が上がりますから、このように多くの内容を詰め込むことで得点できるポイントが増えますからね。

・単に高温多雨ではなく「季節風」という理由をつけている点がとてもいいと思います。東南アジアや南アジアのキーワードとして季節風は外せませんよね。
・「媒介生物」については何の「媒介」なのかがちょっとわかりにくい印象です。「感染症の媒介生物」など。
・さすがに家畜の肉は「生食」はしないのでは?ここは単に「食料」用でもいいと思いますし、あるいは家畜の用途は多様ですので、ここは単に「家畜飼育」だけでも十分だったと思いますよ。
・「山林減少」や「耕作放棄地の増加」にそれぞれ理由をつけている点が好印象です。

>設問B
(1)
風の力を利用する帆船が中心で、(15字)
赤道付近では西向きに吹く貿易風を利用し西へ、中緯度では東向きに吹く偏西風を利用し東へ移動。(45字)

いいですね。こちらも「帆船」について「風の力を利用する」という形容表現をつけているのが好印象です。「西向き」、「左向き」の使い方も適切ですね。

>(2)
喜望峰や、マゼラン海峡を経由する航路。(19字)
前者はスエズ運河、後者はパナマ運河の開通で、ともに移動距離や輸送時間の短縮が実現。(41字)

本問は地名(固有名詞)の使い方が重要でしたね。まだまだ試験まで時間はありますので、地名や都市名などもできるだけ地図帳でチェックしておくといいでしょう。いざという時に使えます。

(3)
資源探査や運輸を目的に、砕氷船発達で北極圏、運河整備で内陸水運の利用が拡大。(38字)
現在位置を正確に得られるGNSS活用で、従来の遠回りな等角航路から、最短距離の大圏航路へ転換。燃料費削減。(52字)

>【感想】
A⑴⑵…新鮮な問題に感じました。「媒介生物の生息域拡大→感染症拡大」の内容は、地理というより保健体育の授業(「感染症」の単元)で習ったのですぐに分かりました。まさかここに活きてくるとは思わなかったです。

たしかに感染症の話題はあまり地理っぽくありませんよね。新課程(総合・探究)では取り上げられている内容ではあるんですけどね。この機会にチェックしておきましょう。マラリアが具体例ですね。

>A⑶…書きにくいうえに書ける要素が多く苦労しました。家畜について、たつじん先生の仰る「牛」の他に「鶏」も多く見られるそうなので、当初「使役用の牛や、経済成長を背景として豚や鶏など生食用の家畜飼育が増えており…」としましたが、字数の都合上「使役・生食用の家畜飼育が増え…」で妥協しました。

>【余談】
秋模試が全て返却されたので、ここで地理の結果をご報告させていただきます。

第3回東大本番レベル模試(東進)…37点(偏差値70.0)
第2回東大入試実戦模試(駿台)…22点(偏差値57.5)
第2回東大入試オープン(河合)…32点(偏差値64.0)

そうでしたか、偏差値70とは驚きですが、信用性の高い駿台や河合でも60ほどを叩き出していますから、現状でかなり好成績であることがわかりますね。論述の力はいきなり上がるものではない代わりに、いきなり落ちるものでもありません。今のペースを維持しながら最後まで平穏なマインドで勉強を積み重ねましょう。

>夏前に比べ、論述問題は格段と取れるようになってきたのですが、どうやら客観問題での失点が多いようです。(そもそも設問自体が難しいというのもありますが…)

とくに意識しなくていいと思いますよ。ドゥーチェさんの指摘するように模試の方が難しいですし、東大はそもそも客観問題(およびそれに類する知識)は軽視され、おまけのようなものです。あくまで論述で差をつけましょうね。

それでもどうしても不安になるのならば、上でも触れているように地名や都市名についての知識を固めておくという手もあります。字数を埋める際にこれらの固有名詞を使うと便利だと思いますよ。

  • 2025.02.12 15:09
  • たつじん

‘22 第1問

設問A
(1)
交通機関発達やグローバル化で旅行や貿易など人・物の移動増加。(30字)

(2)
洪水など気象災害が増え、被災地では家屋浸水で衛生環境悪化。(29字)
蚊など感染症媒介生物の生息域拡大も相まって(21字)
人との接触機会増加。(10字)

(3)
季節風により高温多雨となり媒介生物が増える夏季に、(25字)
低湿な沖積平野で集約的稲作を営む。(17字)
生物多様性に富む水田付近に集落が密集する他、使役・生食用の家畜飼育が増え、人との接触機会が多い。(48字)

(4)
都市近郊での宅地化による山林減少や、(18字)
農村部での高齢化による耕作放棄地増加で、(20字)
野生動物が人の居住地域に進出し接触機会増加。(22字)

設問B
(1)
風の力を利用する帆船が中心で、(15字)
赤道付近では西向きに吹く貿易風を利用し西へ、中緯度では東向きに吹く偏西風を利用し東へ移動。(45字)

(2)
喜望峰や、マゼラン海峡を経由する航路。(19字)
前者はスエズ運河、後者はパナマ運河の開通で、ともに移動距離や輸送時間の短縮が実現。(41字)

(3)
資源探査や運輸を目的に、砕氷船発達で北極圏、運河整備で内陸水運の利用が拡大。(38字)
現在位置を正確に得られるGNSS活用で、従来の遠回りな等角航路から、最短距離の大圏航路へ転換。燃料費削減。(52字)

【感想】
A⑴⑵…新鮮な問題に感じました。「媒介生物の生息域拡大→感染症拡大」の内容は、地理というより保健体育の授業(「感染症」の単元)で習ったのですぐに分かりました。まさかここに活きてくるとは思わなかったです。
A⑶…書きにくいうえに書ける要素が多く苦労しました。家畜について、たつじん先生の仰る「牛」の他に「鶏」も多く見られるそうなので、当初「使役用の牛や、経済成長を背景として豚や鶏など生食用の家畜飼育が増えており…」としましたが、字数の都合上「使役・生食用の家畜飼育が増え…」で妥協しました。

【余談】
秋模試が全て返却されたので、ここで地理の結果をご報告させていただきます。

第3回東大本番レベル模試(東進)…37点(偏差値70.0)
第2回東大入試実戦模試(駿台)…22点(偏差値57.5)
第2回東大入試オープン(河合)…32点(偏差値64.0)

夏前に比べ、論述問題は格段と取れるようになってきたのですが、どうやら客観問題での失点が多いようです。(そもそも設問自体が難しいというのもありますが…)

残り2ヶ月ほどですが、引き続きよろしくお願いいたします。

  • 2024.12.18 19:46
  • ドゥーチェ

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