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2024.12.27
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2024年度たつじんオープン添削投稿フォームになります。第43回の分をこちらに投稿してください。
コメント
かるがもさんこんにちは。では添削いたします。
>第43回 2023年第3問
設問A
(1)扇状地
この形の扇状地。とても大切なのでチェックしておいてください。山麓の傾斜地です。必ずしも「扇型」ではありません。
>(2)尾根には針葉樹林が見られる。谷には荒れ地が見られる。
いいですね、「土地被覆」ですから「荒地」でも大丈夫です。土地利用ならば「荒地」は使えません。
>(3)集中豪雨による土石流が谷沿いに流れ、住宅地が被災した。また谷の植生が失われ、荒れ地になった。そのため、今後の土石流災害を防止する目的で扇頂部の付近に砂防ダムが建設された。
なるほど、「扇頂部」を加えたのですね。適切です。3つの文から構成されていますが、時系列に沿った国立となっており、とてもいいと思います。実際の試験でも構成には十分に注意を払ってくださいね。
>(4)都市化による人口増加、鉄道などの交通機関が発達し利便性が高まった。そのため災害リスクの高い山地にも宅地が開発された。
なるほど、うまい文章ですね。無駄がありません。感心しました。本問のポイントはマスト要因とキャン要因を併立させることにあるのですよね。
宅地造成に関して
・マスト要因・・・人口増加によって山地(傾斜地)にも拡大。
・キャン要因・・・駅に近く利便性が高い。
これを踏まえて「災害リスクの高い」ことにまで言及できています。かなり構成が上手ですね。
>設問B
>(1)A-富山、B-沖縄、C-北海道、D-東京
(2)北海道は積雪が多く、屋根からの落雪とそれに伴う被害を防ぐため。
沖縄県は台風が多く、強風による屋根の被害を防ぐため。
これは北海道については私も全く知りませんんでした。むしろ富山県や岐阜県にみられるような合掌造りの傾斜の急な屋根こそ、雪が屋根に積もることを防ぎ家屋の圧壊を防ぐためのものなのですが。近年の鉄筋コンクリート製の建物ならば平坦な屋根に雪を積もらせてしまった方がいいのでしょうか。私も調べてみたいと思います。
>(3)従来は木造低層住宅が主流。近年は多くの人口が都市部に集中。地価高騰もあり、住宅の高層化が進み、非木造住宅が増加した。
こちらにいいですね。当たり前の内容ですが、それをいかにわかりやすく書くかがポイントです。都市化の問題は東大では本当によく出ますよね。この分野を専門に研究されている先生がいらっしゃるのでしょうね。
>(4)核家族化と少子化により世帯規模が縮小し住宅総数は増加した。また地方圏では若年層の都市部への人口流出で、高齢化が進んだ。そのため住人の死去や施設入所により空き家が増加した。
前半に一つ「一人暮らし」(単独世帯)も入れておくとさらに良かったでしょう。後半の世帯主の死去や入所によって空き家となるケースも単独世帯であることが条件ですよね。
かつては「核家族」と「大家族(祖父母も同居)」が対比的に考えられていましたが、現在は「単独世帯」とそれ以外が対比される社会となっています。単独世帯の存在を頭に入れて論述を組み立ててみましょう。
>コメント:A(3)動画でもおっしゃっていましたが、エッセンスは3行に満たないので、デコレーションが多くなりました。
そうでしたか、むしろ構成力が巧みな回答で「無駄」さは全く感じませんでしたよ。デコレーションが「余計なもの」ではなく、しっかりと意味を持っているということですね。とてもいいと思います。
>今回はAにくらべて、Bは答えやすいと感じました。
都市ジャンルですね。東大の問題はとくにこのジャンルからの出題が多いので十分に習熟できているということかも知れませんね。
>さて自分は社会人ですので、この12/29~01/03が貴重です!
体調に気をつけながら、有効に使えるようにしたいと思います。
レスが遅れてしまいましたが、かるがもさんのことですから年末年始もなく(むしろよりいっそう)勉強に時間を費やしてくれたことだと思います。「努力=時間」ですので、今日もさらに勉強を積み重ねていきましょう。
- 2025.02.14 11:32
- たつじん
第43回 2023年第3問
設問A
(1)扇状地
(2)尾根には針葉樹林が見られる。谷には荒れ地が見られる。
(3)集中豪雨による土石流が谷沿いに流れ、住宅地が被災した。また谷の植生が失われ、荒れ地になった。そのため、今後の土石流災害を防止する目的で扇頂部の付近に砂防ダムが建設された。
(4)都市化による人口増加、鉄道などの交通機関が発達し利便性が高まった。そのため災害リスクの高い山地にも宅地が開発された。
設問B
(1)A-富山、B-沖縄、C-北海道、D-東京
(2)北海道は積雪が多く、屋根からの落雪とそれに伴う被害を防ぐため。
沖縄県は台風が多く、強風による屋根の被害を防ぐため。
(3)従来は木造低層住宅が主流。近年は多くの人口が都市部に集中。地価高騰もあり、住宅の高層化が進み、非木造住宅が増加した。
(4)核家族化と少子化により世帯規模が縮小し住宅総数は増加した。また地方圏では若年層の都市部への人口流出で、高齢化が進んだ。そのため住人の死去や施設入所により空き家が増加した。
コメント:A(3)動画でもおっしゃっていましたが、エッセンスは3行に満たないので、デコレーションが多くなりました。
今回はAにくらべて、Bは答えやすいと感じました。
さて自分は社会人ですので、この12/29~01/03が貴重です!
体調に気をつけながら、有効に使えるようにしたいと思います。
今回もよろしくお願いいたします。
- 2024.12.29 12:10
- かるがも
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