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2025.08.16
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2025年度たつじんオープン添削投稿フォームになります。第20回の分をこちらに投稿してください。
コメント
めぐこさんこんにちは。では添削いたします。
>2018年 第一問 設問A
A(1)化石燃料の使用量が増加。森林の伐採で光合成量が減少。
いいですね。これ、東大の典型的な問題ですよね。論述問題といいながら実は単なる地理用語を問うている問題です。箇条書きスタイルが有効ですね。
>(2)植物の多い北半球において、夏に植物の光合成が活発になりCO2量が減少。冬は暖房等の使用でCO2量が増加。
いいですね。「冬に光合成量が減少」まで書ければさらに良かったでしょうが、字数が流石に足りなかったようですね。
>(3)Aは温暖化対策をせずにエネルギー消費量が増加し気温が上昇し続ける想定。Dは省エネルギー対策や様々な方法の炭素固定等の温暖化対策を実施し、二酸化炭素量と気温上昇を抑制する想定。
本問は書きにくかったと思います。当たり前の内容をそのまま書く問題でしたね。十分な回答です。
>設問B
>(2)低緯度で吹く東風の貿易風と中緯度で吹く西風の偏西風の影響。
※(3)は2パターン書いてみました
(3)大陸東側の暖流が弱い。西側の寒流のが強く水温が低いため。
(3)大陸東側の暖流より西側の寒流の影響が大きく水温が低いため。
なるほど、両方の回答とも適切に思いますよ。これ、難しい問題というか、そもそも私もよくわかりません。ブラジル海流がさほど水温が高くないことに言及する必要があり、そのためには大西洋の狭さ(大西洋を横断する際にこの海流は十分に温められない。太平洋の長い距離を移動して水温が十分に高い日本海流との違い)にまで論じることになり、さすがにそこまで詳しくは述べられませんよね。単に南米周辺は熱帯低気圧が発生しないということを知識として知っておけば十分かと思いました。
>(4)人口増加により居住地が被災しやすい沿岸部や傾斜面にまで拡大。地球温暖化で海面上昇や高潮の被害を受ける地域も拡大している。
今回最も重要度が高かったのがこちらの問題です。いかにも東大スタイルで、複数のトピックを箇条書きスタイルで書き並べることが回答のポイントとなっています。一つが「人為的要因」、一つが「自然的要因」です。異なる2つの視点から述べることが東大論述のコツですね。
>今週は、先週いただいたアドバイスをもとに初心に帰り2文に分け、因果関係を明確に必要事項をまとめるように心がけました。これからも意識します。
ありがとうございます。私もとても助かります。「長文」を書くことで内容が薄くなり、丁寧さや慎重さが失われるケースが多いのですよね。もちろんどうしても二つの文に切ることができない場合もあり、そういった場合は致し方ありませんが、とにかく最初の思考として「短文」で勝負ということを念頭に置いて、文章を組み立ててください。それが不可能な場合の手段として「一文=長文」があるという形です。
もちろん模試や実際の入試ではこういった形にこだわることはありませんが(自由に書いてくださいね)、しかし短文の意識を持つだけでも回答作成能力が際立って高くなるはずです。練習だと思って「2文に切る(60字制限の場合)」にこだわってみてくださいね。
>東大の問題はアメリカ方面のお話が多いですね!2024年の東大二次試験を受験しましたが、やはり第3問はアメリカでした。
そうでしたか、なるほど東大にはアメリカ合衆国を専門にされている先生がいらっしゃるのでしょうね。東大は歴代都市構造に関する問題が多い傾向にあり、やはりこちらが専門の先生がいるのだろうと思っています。過去問を研究することで大学に入ってからの研究もイメージできますよね。
>今回の炭素固定を調べてみたら、ものすごく面白かったです。調べすぎる前にやめました笑
たしかにおもしろい話題ですよね。でも途中でやめて賢明です(笑)めぐこさんも気づいているとは思いますが、東大地理な「浅い」問題しか問われません。でもそれがいいと思うのです。コアでマニアックな知識を現時点で知っている必要はありませんよね。むしろ広い方面に興味を持ち、柔軟な思考ができる生徒のポテンシャルに注目しているように思います。
炭素固定については例えば多くの製鉄所や火力発電所ではすでに排出する二酸化炭素量がほぼゼロになっているところもあるようですね。二酸化炭素を液化して排出し、そのまま地下に埋めてしまうなど。将来的には(石炭の枯渇の問題があるため)再生可能エネルギーに完全転換しないといけないのでしょうが、石炭を使用しても二酸化炭素が排出されず、さらに脱硫によって大気汚染物質も排出されないのですから、まだまだ火力発電には未来があるとは思っています。
次回も期待しています。
- 2025.08.22 16:08
- たつじん
2018年 第一問 設問A
A(1)化石燃料の使用量が増加。森林の伐採で光合成量が減少。
(2)植物の多い北半球において、夏に植物の光合成が活発になりCO2量が減少。冬は暖房等の使用でCO2量が増加。
(3)Aは温暖化対策をせずにエネルギー消費量が増加し気温が上昇し続ける想定。Dは省エネルギー対策や様々な方法の炭素固定等の温暖化対策を実施し、二酸化炭素量と気温上昇を抑制する想定。
設問B
(2)低緯度で吹く東風の貿易風と中緯度で吹く西風の偏西風の影響。
※(3)は2パターン書いてみました
(3)大陸東側の暖流が弱い。西側の寒流のが強く水温が低いため。
(3)大陸東側の暖流より西側の寒流の影響が大きく水温が低いため。
(4)人口増加により居住地が被災しやすい沿岸部や傾斜面にまで拡大。地球温暖化で海面上昇や高潮の被害を受ける地域も拡大している。
たつじん先生こんにちは。また暑くなりましたね!
いつもありがとうございます。
今週は、先週いただいたアドバイスをもとに初心に帰り2文に分け、因果関係を明確に必要事項をまとめるように心がけました。これからも意識します。
東大の問題はアメリカ方面のお話が多いですね!2024年の東大二次試験を受験しましたが、やはり第3問はアメリカでした。
今回の炭素固定を調べてみたら、ものすごく面白かったです。調べすぎる前にやめました笑
今週もよろしくお願いいたします。
- 2025.08.19 12:10
- めぐこ
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