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アボさんこんにちは。では添削いたします。

＞2004年第３問
A
(1)水害を防ぐ　利水条件を向上させる

「利水」という言葉がうまく使えていますね。とてもいいですよ。

＞(2)上流側では土砂が堆積したり、魚が遡上できなくなり、生態系に
影響を及ぼす。下流側では河川の運搬能力が低下して土砂の供給量
が減少し、海岸の浸食が活発になって海岸線が後退してしまう。

東大得意の「カタログ」的問題ですよね。多くの内容を箇条書きにすることで回答とするパターンです。一つ一つの詳しい説明は求められていません。十分な回答ですよ。

＞B
(2)変動帯に位置し、火山活動が活発な火山があること。

いいですね。私も「変動帯」という言い方が一番いいと思っています。

新期造山帯はプレートの狭まる境界に形成される地形であり、広がるプレート境界に沿う地形（アイスランドなど）は含まれません。よって不適当です。

＞(3)自然環境の影響を受け、安定した供給量を確保するのが困難であ
る。化石燃料とは異なり、資源が枯渇する可能性が極めて低い。二
酸化炭素を排出せず、地球温暖化を抑制することが可能である。

とても上手にかけています。３つの内容を箇条書きにするのがコツでしたね。それぞれのキーワードごとに単独の文を用意してあげてください。

＞(4)作物の製粉や紡績する機械のための水力エネルギーの利用。干拓地の排水や帆船の動力としてのための風力エネルギーの利用。

こちらもいいですね。やや知識によった内容ですが、さほど難しくないと思います。


＞今回の問題はB(4)に少々戸惑いましたが、

どうでしょう？半分は一般常識レベルの知識でできる平易な問題ではありませんでしたか？一見「戸惑う」印象の問題でも十分にその場で対応できることはわかりますよね。

＞それ以外は確実に解答していきたい問題でした。二十年以上前の問題ですが、東大は来年出題されてもおかしくないほどの普遍的な問題の出題が多く、より多く過去問を極めていく必要性を強く感じました。

さすがアボさんです。このことに気づいてくれましたか。私がずっと口すっぱく言い続けても、過去問を信用しない生徒が多いんですよね。これ、本当に難しい現状です。塾や予備校の指導者が過去問を十分に研究せず、安易に教科書的な知識の習得を生徒に強いていることが原因なのだと思います。なかなか受験生の意識は変わりませんからね。「過去問絶対主義」に気づくと、あとは勝手に成績が上がっていきます。自分が取り組むべきことが明確になっているわけですからね。残りの受験生活は心置きなく過去問分析に費やしてください。

＞過去問を通してもっと実力を高めていきたいです。

とてもいい意識づけです。次回も期待しています。

2004年第３問
A
(1)水害を防ぐ　利水条件を向上させる
(2)上流側では土砂が堆積したり、魚が遡上できなくなり、生態系に
影響を及ぼす。下流側では河川の運搬能力が低下して土砂の供給量
が減少し、海岸の浸食が活発になって海岸線が後退してしまう。
B
(2)変動帯に位置し、火山活動が活発な火山があること。
(3)自然環境の影響を受け、安定した供給量を確保するのが困難であ
る。化石燃料とは異なり、資源が枯渇する可能性が極めて低い。二
酸化炭素を排出せず、地球温暖化を抑制することが可能である。
(4)作物の製粉や紡績する機械のための水力エネルギーの利用。干拓地の排水や帆船の動力としてのための風力エネルギーの利用。


今回の問題はB(4)に少々戸惑いましたが、それ以外は確実に解答していきたい問題でした。二十年以上前の問題ですが、東大は来年出題されてもおかしくないほどの普遍的な問題の出題が多く、より多く過去問を極めていく必要性を強く感じました。過去問を通してもっと実力を高めていきたいです。今週もよろしくお願いします。