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2025.09.25
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2025年度たつじんオープン添削投稿フォームになります。第27回の分をこちらに投稿してください。
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一本さんこんにちは。では添削いたします。
>2019年度 第3問
設問A
(1)人口・産業の地方間格差と東京一極集中が進む。情報通信や研究開発等の知識集約型産業は高度人材や情報の集積が必要なため。(58字)
これは上手ですね。最初の文ではっきりと「結論」を言い切っています。結論を先に述べるのは上手な説明の大原則ですよね。今後もできればこういった形を使うことができないか、いつも工夫してみてください。
後半の細かい理由づけも有効ですよ。完成度の高い回答に感心しました。
>(2)過疎化と高齢化が進み医療や福祉サービスを必要とする人口割合が高い。製造業など他の基幹産業の発達や工業化に遅れる。(56字)
こちらもうまいですね。いずれもそれぞれの産業の特徴を述べ、それに対して「理由づけ」を行っています。一本さんは、もとより豊富な知識を有しているのですが、それを文章に落とし込む構成力が最近十分に養われてきたような印象があります。
>(3)工場やインフラの被災で製造業が、原発事故に伴う風評で観光業が需要低下。復興に関連する建設業や専門技術産業の需要が増加。(59字)
こちらもいいですね。二つの文のラストがいずれも「需要〜」で締めている点がとても読みやすいですよ。
>(4)自然や気候を活かした観光業、人件費の安さを利用したコールセンター業が盛ん。消費地である大都市から遠く製造業が未発達。(58字)
これも構成上手です。いい組み立てですね。体言止めで文字数を節約している点もいいです。「コールセンター」のような字数を使う言葉の使い方も上手です。
>設問B
(2)宅地開発時入居者の団塊世代が高齢化。都心人口回帰による流出。(30字)
いいですね。後半は単に「若い世代が流出」だけでもいいかと思いましたが、「都心人口回帰」という現代社会のキーワードを取り入れている点もいいと思います。
>(3)D半島では空港整備により製造業の国際分業を背景とした臨空立地型のハイテク産業が発達。E半島では国際線拡充により地域の情報・産業のグローバル化が進み、外国人向けの観光業が発展。(87字)
本問は難しかったと思いますが、だからといって日本地理を厚く勉強する必要もないと思います。それより「一般的」で「無難」な内容を書いて部分点を狙うことも大切です。「グローバル化」という言い方も生きています。
一本さんはもともとしっかりとした知識を有しているとは思いますが、最近はそれがうまく文章に反映されてきていますね。構成力が身についています。この調子でさらに得点力を上げていきましょうね。次回も期待しています。
- 2025.10.07 15:49
- たつじん
2019年度 第3問
設問A
(1)人口・産業の地方間格差と東京一極集中が進む。情報通信や研究開発等の知識集約型産業は高度人材や情報の集積が必要なため。(58字)
(2)過疎化と高齢化が進み医療や福祉サービスを必要とする人口割合が高い。製造業など他の基幹産業の発達や工業化に遅れる。(56字)
(3)工場やインフラの被災で製造業が、原発事故に伴う風評で観光業が需要低下。復興に関連する建設業や専門技術産業の需要が増加。(59字)
(4)自然や気候を活かした観光業、人件費の安さを利用したコールセンター業が盛ん。消費地である大都市から遠く製造業が未発達。(58字)
設問B
(2)宅地開発時入居者の団塊世代が高齢化。都心人口回帰による流出。(30字)
(3)D半島では空港整備により製造業の国際分業を背景とした臨空立地型のハイテク産業が発達。E半島では国際線拡充により地域の情報・産業のグローバル化が進み、外国人向けの観光業が発展。(87字)
たつじん先生、今週もお題をありがとうございます。
- 2025.10.01 09:59
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