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2025.11.21
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2025年度たつじんオープン添削投稿フォームになります。第36回の分をこちらに投稿してください
コメント
’18-3
A
(2)大都市圏に接しており高速交通も整備されている。しかし産業が未発達で雇用が少ないためかえって大都市圏に人口が流出する。
(3)都市規模が大きい三大都市圏や広域中心都市では、雇用が豊富で転出が少ない。地方では過疎化や高齢化が進み人口減少が深刻。
B
(1)鹿児島は台地・丘陵の麓から埋立地などの低地に拡大した。広島は三角州から埋立地や斜面に拡大した。金沢は台地から低地に拡大した。
(2)ともに地盤が弱い。斜面では土砂災害、埋立地では地震による液状化のリスクが高い。
C
(1)都心は地価が高く、中心業務地区が形成され、買い回り品を扱うデパートなどが立地。郊外は地価が低く、住宅が多く、生鮮食品などの最寄り品を扱うスーパーやドラッグストアが立地。
(2)ロードサイドの大型商業施設が増え、中小の商店が衰退した。居住者の中で移動手段を限られる高齢者の割合が高い。
〜考察〜
ストロー現象といえばアクアライン開通での千葉県中部、神戸鳴門ルート開通での徳島県東部のイメージです。
前者について調べてみると過去10年で人口は木更津9.8%増、袖ヶ浦6.5%増。地価が安く交通の便が良いのでアウトレットやイオン、コストコといった大型ショッピングセンターが集まり、さらに自治体の定住支援策もあり人口が増えたのだそうです。
※木更津市の調査(https://www.city.kisarazu.lg.jp/material/files/group/38/20230713.pdf)では移住者について
家族構成…夫婦と子35.0%、単身27.9%
移住スタイル…Iターン39.6%、Jターン14.2%、転勤13.2%
世帯年収…400〜600万円26.9%、400万円未満21.3%
もちろん人口は転入者だけではなく転出者や亡くなった人も考慮するもので、普通はストロー現象といって出ていくほうにフォーカスしますが今回は逆を考えます。
上のデータから、近隣地域からの移住よりも、東京や横浜などに通勤する現役世代の移住が多い。
アクアラインを走るバスの本数が多く都心アクセスの良い地域でありながら、落ち着いていて自然もあり子育てがしやすい、住みやすい環境が評価されていると考えました。
大阪でいうところの千里ニュータウンや泉北ニュータウンですね。ただこちらは経年による高齢化、人口減少、老朽化の問題を抱えています。ならばアクアライン開通25年が経過し、木更津・袖ヶ浦も近い将来同じような問題に直面することは容易に想像できます。近隣の君津や市原は重工業で有名ですが人口減少のペースが早い。他にも室蘭・北九州など工業都市が衰退している例はたくさんあります。
ベッドタウン・工業都市でこれなら、第一次産業従業者が多い、つまり農林水産業を基幹とする地域で「地方創生」はこのままではかなり厳しいと思います。ますます地方が衰退してしまいます。そこで打開策として、国が大学や機関の研究に積極的に投資し、それが無駄なく享受される仕組みづくりが必須です。(自治体が誘致するのにも限界があるので)
具体的には国全体の人口が減っている今、先端技術の自給化(外国に過度に依存しない)と先端産業の地方拠点化は大きなテーマでしょう。無人化に寄与するからです。これまで自動車産業にやってきたのと同じように、AI・ICTといった先端産業にもどんどんお金を注ぎ込めば、研究で培った技術を結集・実用化できる。今阿蘇にTSMCが工場を建設中ですがそこに工場を置く企業は日系であってほしいのです(愛国心というよりリスクヘッジ、自国の身は自国が守るという観点で)。そしてそのような拠点をもっと増やしてほしい。そうすれば人口減少を食い止めきれず地方が過疎化したとしても先端産業の拠点である地方は国民の生活に一役買っていると言えるでしょう。もちろん、地方に住む人の生活環境がそれで破壊されては本末転倒なのでそこのバランスは必要です。
個人的には現政権にはとても期待しています。日本を豊かに、強くするには大都市圏以外の協力は不可欠です。長期政権を築きぜひこの問題に取り組んでほしいと思っています。
異常に長く、とりとめのない文章になってしまいました。まだまだ知識不足・勉強不足なので大学に行ったらこういうことを研究してみたいです。あくまで僕自身の意見ですのでたつじん先生がどう思われるか気になります。
よろしくお願いします。
- 2025.11.21 16:52
- とうまつ
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