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2025.12.06
2417
2025年度たつじんオープン添削投稿フォームになります。第38回の分をこちらに投稿してください
コメント
一本さんこんにちは。添削遅れ申し訳ありません。では添削いたします。
>2017年度 第3問
>設問A
(2)生産年齢人口の減少により労働力不足と市場の縮小が生じる。少子高齢化の進行により社会保障費が増大し政府財政を圧迫する。(58字)
いいですね。本問は2トピックにして前半の「縮小」と後半の「増大」を対比的に説明する問題でした。
>(3)冷戦終結後の社会不安から出生率が低下。EU加盟後に域内間の人の移動が自由になり、若年層の出稼ぎ等による社会流出が増加。(59字)
こちらもいいいですね。同じく前半の「自然増加(減少)」と後半の「社会増加(減少)」を対比的に取り上げます。ラストの「社会流出」という言い方はちょっと馴染みがないような。
「若年層の出稼ぎによる人口の社会減」という言い方で十分だったかと思います。
>(4)育児休暇制度や保育所の整備により女性が育児と仕事を両立できる労働環境が整備され、女性の社会進出と出生数が共に維持された。(60字)
なるほど、これはとても工夫していますね。文章の展開としては、基本的には以下のようになります。
「女性の社会進出→しかし制度が整備される→出生率が維持」というわけですよね。ただ、これだと途中で「逆接」が入ってしまい、ちょっと話が混乱します。「女性が社会進出したのに、出生率が高いというとはどういうことだ」というわけですよね。
その点、一本さんは前半で「社会保障の整備」を述べ、それによって「女性の社会進出と出生率の高さが維持された」と「順接」のみで話を進めています。
実はこれが非常に重要で、地理の論述問題ではいわゆる「文章術」のようなものは不要で、「起承転結」や「序破急」などの構成テクニックは使うべきではありません。ストレートに「順接」の文のみで展開するべきなのです。
その点、逆接の構造となりがちな本問の構成について順接で答えを書き切った一本さんの技術は優れたものだと思いますよ。
>設問B
(2)輸送用機械は関連産業の集積が必要で生産の分散は進まないが、部品と製品の輸送が容易な電気機械は生産拠点の地方移転が進んだ。(60字)
こちらは問題ないですね。シンプルに書けています。
(3)減少幅の大きい県は世界金融危機後の円高進行により人件費の安いアジアへの生産移管が進んだデジタル家電の生産が多かった。減少幅の小さい県は輸出競争力を保つ自動車産業が集積し立地する。(89字)
こちらもいいでしょう。もちろんですが「世界金融危機」や「円高」についての細かい知識は不要です(おそらくこれを廃して書いても正解になったと思います)。
なお、後半については「鉄鋼業」なども含まれなかったでしょうか?鉄鋼は輸出より国内の需要が大きい工業種です。東南アジアから輸入しているわけではありません。そもそも資本集約型工業であり、労働力は関係ありませんよね。
本問は字数的にちょっと余裕を感じませんでしたか?過剰なほどにキーワードを詰め込んでほしいのです。そしてそれらは得点に直接結びつくものになります。
次回も期待しています。
- 2026.01.07 16:07
- たつじん
奇数にしておきます
- 2026.01.05 11:36
- たつじん
一本さん申し訳ありません。添削遅れています。今しばらくお待ちください。
また他の生徒さんに対する添削を投稿してしまったようです。こちらも重ねてお詫びいたします。
もうちょっと待っていてくださいね。
- 2026.01.05 11:36
- たつじん
たーみなるさんこんにちは。添削遅れて申し訳ありません。では添削いたします。
>17’ 第3問
設問A
(2) 若年層の減少による労働力不足で産業発展や経済成長が鈍化。高齢者の増加による社会保障費の増大が財政を圧迫。
いいですね。「減少」と「増大」の2つの側面から説明しています。
>(3)自然減は社会主義体制崩壊後の社会不安から出た出生率低下と死亡率上昇。社会減少はEU加盟後の西欧諸国への若年層流出。
こちらも上手いですね。「自然減」と「社会減」の2つの側面です。(2)と(3)はともに2トピックから構成される東大論述の典型的な問題ですよね。
>(4)女性の社会進出を背景に育児休業制度の充実や勤務時間短縮など育児と両立可能な労働環境を整備され、出生率が上昇。
こちらもいいですね。本問は箇条書きスタイルを意識する問題です。「育児休業制度の充実」や「勤務時間短縮」など具体的事例を箇条書きすることが大切です。
>設問B
(2)輸送用機械は関連産業の集積の利益から移動しにくい。労働集約的な電気機械は生産費の安い地域を求めて各地に移転。
こちらもいいでしょう。後者について「生産費の安い地域」と理由づけしている点がいいと思います。
ただしちょっと気になるのは「労働集約」でしょうか。厳密には自動車工業も労働力に依存する工業です。集約の利益(工場が集まっていること)がそれを上回っているから立地移動しないのですね。
ここは「労働集約」はカットしてしまってよかったでしょう。
「電気機械はそれとは異なり生産費の安い地域を求めて各地に移転。」
これぐらいの表現でよかったでしょう。
>(3)世界金融危機後も国内需要や輸出競争力のある鉄鋼や自動車などの産業が上位の県はわずかな減少にとどまる。アジア諸国との競争に敗れたデジタル家電の生産が盛んだった県は大幅に減少。
冒頭の「世界金融危機」がちょっと浮いているように思います。これはカットしてよかったのではないでしょうか。また「輸出競争力」も意味はわかるのですが、キチンとしたキーワードではないように思います。後半の「競争に敗れた」もやや情緒的な表現に思います。
「鉄鋼や自動車産業が上位の県はわずかな減少。国内需要が大きく輸出も多い。デジタル家電が上位の県は大幅に減少。低賃金のアジア地域での生産が拡大し国内の生産が圧迫。」
これぐらいの書き方でよかったと思いますよ。文章表現は情緒的にならず、淡々と事実のみを積み上げること。
次回も期待しています。
- 2025.12.20 11:15
- たつじん
たーみなるさんこんにちは。添削遅れて申し訳ありません。では添削いたします。
>17’ 第3問
設問A
(2) 若年層の減少による労働力不足で産業発展や経済成長が鈍化。高齢者の増加による社会保障費の増大が財政を圧迫。
いいですね。「減少」と「増大」の2つの側面から説明しています。
>(3)自然減は社会主義体制崩壊後の社会不安から出た出生率低下と死亡率上昇。社会減少はEU加盟後の西欧諸国への若年層流出。
こちらも上手いですね。「自然減」と「社会減」の2つの側面です。(2)と(3)はともに2トピックから構成される東大論述の典型的な問題ですよね。
>(4)女性の社会進出を背景に育児休業制度の充実や勤務時間短縮など育児と両立可能な労働環境を整備され、出生率が上昇。
こちらもいいですね。本問は箇条書きスタイルを意識する問題です。「育児休業制度の充実」や「勤務時間短縮」など具体的事例を箇条書きすることが大切です。
>設問B
(2)輸送用機械は関連産業の集積の利益から移動しにくい。労働集約的な電気機械は生産費の安い地域を求めて各地に移転。
こちらもいいでしょう。後者について「生産費の安い地域」と理由づけしている点がいいと思います。
ただしちょっと気になるのは「労働集約」でしょうか。厳密には自動車工業も労働力に依存する工業です。集約の利益(工場が集まっていること)がそれを上回っているから立地移動しないのですね。
ここは「労働集約」はカットしてしまってよかったでしょう。
「電気機械はそれとは異なり生産費の安い地域を求めて各地に移転。」
これぐらいの表現でよかったでしょう。
>(3)世界金融危機後も国内需要や輸出競争力のある鉄鋼や自動車などの産業が上位の県はわずかな減少にとどまる。アジア諸国との競争に敗れたデジタル家電の生産が盛んだった県は大幅に減少。
冒頭の「世界金融危機」がちょっと浮いているように思います。これはカットしてよかったのではないでしょうか。また「輸出競争力」も意味はわかるのですが、キチンとしたキーワードではないように思います。後半の「競争に敗れた」もやや情緒的な表現に思います。
「鉄鋼や自動車産業が上位の県はわずかな減少。国内需要が大きく輸出も多い。デジタル家電が上位の県は大幅に減少。低賃金のアジア地域での生産が拡大し国内の生産が圧迫。」
これぐらいの書き方でよかったと思いますよ。文章表現は情緒的にならず、淡々と事実のみを積み上げること。
次回も期待しています。
- 2025.12.20 11:14
- たつじん
2017年度 第3問
設問A
(2)生産年齢人口の減少により労働力不足と市場の縮小が生じる。少子高齢化の進行により社会保障費が増大し政府財政を圧迫する。(58字)
(3)冷戦終結後の社会不安から出生率が低下。EU加盟後に域内間の人の移動が自由になり、若年層の出稼ぎ等による社会流出が増加。(59字)
(4)育児休暇制度や保育所の整備により女性が育児と仕事を両立できる労働環境が整備され、女性の社会進出と出生数が共に維持された。(60字)
設問B
(2)輸送用機械は関連産業の集積が必要で生産の分散は進まないが、部品と製品の輸送が容易な電気機械は生産拠点の地方移転が進んだ。(60字)
(3)減少幅の大きい県は世界金融危機後の円高進行により人件費の安いアジアへの生産移管が進んだデジタル家電の生産が多かった。減少幅の小さい県は輸出競争力を保つ自動車産業が集積し立地する。(89字)
たつじん先生、今週もお題をありがとうございます。
- 2025.12.11 10:44
- 東大一本
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