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2025.12.26
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2025年度たつじんオープン添削投稿フォームになります。第40回の分をこちらに投稿してください。
コメント
とうまつさんこんにちは。では添削いたします。
>’22-1
A
>(1)交通機関の発達やグローバル化により旅行や貿易など人・モノの移動が活発。
>~感想~
A
>(1)コロナパンデミックがまさにこれですね。とにかく感染拡大を抑えるという観点からすれば、中国は春節前にロックダウンなどの強硬措置を取るべきでしたが。
コロナ禍をテーマとした問題は十分出題の可能性がありますね。十分に自分の考えをまとめておきましょうね。個人的にはニュージーランドの徹底ぶりが印象に残りました。
>(2)洪水などの気象災害が増え、被災地では家屋が浸水し衛生環境が悪化。蚊などの感染症媒介生物の生息域が拡大し、人との接触機会が増加。
>(2)温暖化(熱帯地域拡大)→感染症というのはマラリアを例としてときどき聞きます。熱帯に先進国が少ない原因の一つだとも聞いたことがあります。
その通りですね。地球温暖化の影響としての感染症の拡大は抑えておくポイントでしょう。事前に予防ワクチンを打っておく必要があるので、直前まで選手が決まらないオリンピックやサッカーのワールドカップなどは熱帯地域は厳しいんですよね。何か対策はないものかといつも思っているのですが。。。
>(3)夏季に季節風の影響で高温多雨となり感染症媒介生物が増える。低湿な沖積平野で集約的稲作農業を営む。水田付近に集落が密集。使役・食用家畜の飼育が増え、人との接触機会が多い。
>(3)以前たつじん先生にホイットルセー農牧業区分は積極的に入れた方がいいと言われたのを思い出して入れてみました。
いいですね。「農業」は地理で最も重要視されるジャンルです。地理は基本的には「理系」の側面が多いことはとうまつさんも理解していますよね。ともすると「文系」的な思考に偏ってしまうのですが、それは日本史や世界史、公民にまかせておけばいいのです。だからあまり歴史的な内容を深めたり、あるいは政治的主張を全面に立てると、それは「地理」ではなくなってしまいます。バランスを取るために意識的に理系的な内容(自然環境→農業)や数字で表現できる内容(今回ならば「集約」がこれに該当しますね)を入れてみてくださいね。
>(4)都市近郊での宅地化により山林が減り、農村部での高齢化による耕作放棄地が増えた。野生動物が人の居住地域に進出した。
>(4)最近は里山で生まれる熊が増えて被害が出ていますね。
これ、ちょっと思いますよね。来年このテーマ、出題されるかも知れませんよね。人間が自然界に犯した罪を私たちは振り返るべきなのだと思います。
>B
(1)風力を利用する帆船が中心。赤道付近では貿易風を利用し西へ、中緯度では偏西風を利用し東へ移動。
いいですね。本来は「赤道」付近は無風帯なのですが、今回は問題の指示内容をふまえて全く問題ありませんでしたね。
>(2)喜望峰やマゼラン海峡を経由する航路。前者はスエズ運河、後者はパナマ運河が開通し、移動距離や輸送時間の短縮が実現。
>(2)世界史選択ではないので海峡や運河の名前はほぼ覚えていません。本番出たら誤魔化すのがいいですよね。
これだけ覚えておけば十分すぎますよ。私こそほとんど知識はありません。ただ地名など調べればわかることです。知識の価値が低くなっている時代です。
地理で必要とされるもは「知性」だと思います。「知識」に依存する人間は極端な思考をします。いわゆる「ゼロか100」思考ですね。でも実際にはグラデーションで状況は変化し、その都度都度に考えを改め方策を変化させないといけません。地理は社会を「概観」する科目であり、事物の抽象化・一般化によって法則性を推測するのです。
今回の熊問題も「熊を殺すべきか否か」という具体的な状況のみ注目するのではなく、とうまつさんも指摘しているような「里山」問題にこそ根源的な理由があると考え、人間がいかに自然を侵略してきたか、そしてそこに野生の動物と共生するという思考は生まれなかったのか、そういった日本史世界史公民履修者とは違った視点にって現象を解析することこそ必要なのだと思いますよ。とうまつさんも常に広い視野を持って「自分はこう考えるが、しかし反対の考え方も十分に理解できるものだ」という柔軟な思考を育んでほしいと思います。それが地理の「知性」です。
>(3)資源探査や運輸を目的に、砕氷船の発達で北極圏航路、運河の整備で内陸水運の利用が拡大。正確な位置情報を得られるGNSSが普及。従来の等角航路から最短距離の大圏航路へ転換し、燃料費が削減された。
>(3)北極海航路は頻出ですね。
上でも指摘していますが、東大論述は「自然環境がいかに社会経済に影響を及ぼすか」という観点によって作問されていると思います。問題を解くだけでも多様な思考が養われますね。
>今はほぼ共通テスト対策一色ですが、数学と社会の論述は感覚が鈍らないよう定期的に触れるようにしています。これもその貴重な機会のうちです。
そうでしたか、あくまで自分のペースに合わせて日々の学習を積み重ねてくださいね。私もとうまつさんの答案(及び感想)を見るのが楽しみです。
次回も期待しています。
- 2026.01.06 14:40
- たつじん
’22-1
A
(1)交通機関の発達やグローバル化により旅行や貿易など人・モノの移動が活発。
(2)洪水などの気象災害が増え、被災地では家屋が浸水し衛生環境が悪化。蚊などの感染症媒介生物の生息域が拡大し、人との接触機会が増加。
(3)夏季に季節風の影響で高温多雨となり感染症媒介生物が増える。低湿な沖積平野で集約的稲作農業を営む。水田付近に集落が密集。使役・食用家畜の飼育が増え、人との接触機会が多い。
(4)都市近郊での宅地化により山林が減り、農村部での高齢化による耕作放棄地が増えた。野生動物が人の居住地域に進出した。
B
(1)風力を利用する帆船が中心。赤道付近では貿易風を利用し西へ、中緯度では偏西風を利用し東へ移動。
(2)喜望峰やマゼラン海峡を経由する航路。前者はスエズ運河、後者はパナマ運河が開通し、移動距離や輸送時間の短縮が実現。
(3)資源探査や運輸を目的に、砕氷船の発達で北極圏航路、運河の整備で内陸水運の利用が拡大。正確な位置情報を得られるGNSSが普及。従来の等角航路から最短距離の大圏航路へ転換し、燃料費が削減された。
〜感想〜
A
(1)コロナパンデミックがまさにこれですね。とにかく感染拡大を抑えるという観点からすれば、中国は春節前にロックダウンなどの強硬措置を取るべきでしたが。
(2)温暖化(熱帯地域拡大)→感染症というのはマラリアを例としてときどき聞きます。熱帯に先進国が少ない原因の一つだとも聞いたことがあります。
(3)以前たつじん先生にホイットルセー農牧業区分は積極的に入れた方がいいと言われたのを思い出して入れてみました。
(4)最近は里山で生まれる熊が増えて被害が出ていますね。
B
(2)世界史選択ではないので海峡や運河の名前はほぼ覚えていません。本番出たら誤魔化すのがいいですよね。
(3)北極海航路は頻出ですね。
今はほぼ共通テスト対策一色ですが、数学と社会の論述は感覚が鈍らないよう定期的に触れるようにしています。これもその貴重な機会のうちです。
今週も添削よろしくお願いします。
- 2025.12.28 20:58
- とうまつ
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