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2020.08.31
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コメント
では添削いたします。
>1998年 第二問
>設問A
>(1)ドイツ、フランス、オランダはEU、カナダはNAFUTAの加盟国で、関税の撤廃、貿易の自由化を行い、加盟国間での貿易が盛んであるから。
いいですね。完璧な解答に思います。なお、NAFUTAでなくNAFTAですね。細かいところですが、思わぬ減点をくらいますのでお気をつけを。またNAFTAは「北米自由貿易協定」なので、厳密には「加盟」ではなく「調印」です。もちろんこれで減点はないと思いますが、私はいつも「調印」としていますのでご参考までに。
(発展)現在、NAFTAは失効中です。新たな協定として「米墨加協定」が結ばれようとしています。よかったらネットなどで調べておいてくださいね。
>(2)1970年代末から安価な労働力を持って外資系企業を誘致し、労働集約型の製品の輸出が増えたため、輸出依存度が上昇した。
こちらもいいですね。ただ、問題の中で「1980年」が一つの基準になっているので、「1970年代末」でなく、シンプルに「1980年以降」で良かったと思いますよ。1980年に「改革開放政策」が実施され、「経済特区」が設置されました。この2つのキーワードが使えたら更に良かったと思います。
>設問B 韓国
1960年は食料品の輸出が多いことから典型的な農業国であることがわかるが、1994年には機械類などの工業製品の輸出が増えたことにより、政府主導で工業化が進められ、主にウルサン、ポハンなどで自動車、船舶を主とした重化学工業が発達している。
こちらもとてもいいですね。「3行から4行」というアバウトな字数制限であったがゆえにかえって難しかったかも知れませんが。とてもうまく書けています。
1960年は食料品の輸出が多く工業は未発達であった。1970年代後半から1990年にかけて「漢江の奇跡」と呼ばれる経済成長を遂げ、財閥系の企業を中心に重工業が発達した。原材料となる資源の他、機械部品の輸入も増加し加工組立工業も。(114字)
こういった形でしょうか。「漢江の奇跡」や「財閥」も韓国工業化のキーワードです。
>設問C
>原材料の輸入が著しく減少したことは、日本の製造業が安価な労働力を求め国外へ製造拠点を移したからである。これより、日本の加工貿易型は弱まったと言える。
こちらも上手です。満点解答です。
かつては原材料を輸入し、国内で加工。完成した機械類など工業製品を輸出していた。現在は海外で製造した工業製品や工業部品などの輸入が増加。国内の産業構造が知識集約型へと転換している。(89字)
私はこのようにしてみました。前半で「かつて」の日本、後半で「現在」の日本について記述し、対比を明確にしています。また、結論を「産業構造の変化」「知識集約型産業への移行」に求めています。よかったら参考にしてくださいね。
本問はいろいろなアプローチを取ることができる非常におもしろい問題だったと思います。自由度が高いからこそ難しいのですが、再度取り組む際には別の視点から解答するといいかもしれませんね。次回も期待しています。
- 2020.09.03 14:08
- たつじん
1998年 第二問
設問A
(1)ドイツ、フランス、オランダはEU、カナダはNAFUTAの加盟国で、関税の撤廃、貿易の自由化を行い、加盟国間での貿易が盛んであるから。
(2)1970年代末から安価な労働力を持って外資系企業を誘致し、労働集約型の製品の輸出が増えたため、輸出依存度が上昇した。
設問B 韓国
1960年は食料品の輸出が多いことから典型的な農業国であることがわかるが、1994年には機械類などの工業製品の輸出が増えたことにより、政府主導で工業化が進められ、主にウルサン、ポハンなどで自動車、船舶を主とした重化学工業が発達している。
設問C
原材料の輸入が著しく減少したことは、日本の製造業が安価な労働力を求め国外へ製造拠点を移したからである。これより、日本の加工貿易型は弱まったと言える。
よろしくお願いいたします。
- 2020.08.31 22:04
- # SHIZUKA
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