ブログ

2021.06.19

投稿フォーム411

すでにお申し込みされている添削メンバーの方のみ投稿ください(メンバー募集は4月で終わっています。追加募集の予定はありません)。最低、月に1回の投稿がノルマです。これが無き場合は登録取り消しになりますので、ご注意ください。

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

コメント

では添削いたします。

>1998年 東大地理 3
>A
>電気機械器具製造業は、労働力指向型工業である。戦後すぐは東京近郊の労働力を使って製造していたが、広い土地を求め、また交通手段の発達で東北地方でも生産が可能となったため。

うまいですね。まず「労働集約型工業」と言い切ってしまい、そこから理論を発展させています。とてもわかりやすいと思いますよ。満点解答です。

私も書いてみました。

「北関東そして東北地方への自動車専用道路の延伸によって輸送時間やコストが削減された。土地が安く広大な工業用地を確保しやすく、賃金水準が低いことから安価な労働力を使用できる。(85字)」

前半は輸送コストについて、後半は地価と労働コストについて述べています。構成を工夫するといろいろなパターンで文章が書けますね。

>B
>日本は資源に乏しく、臨海部の方が輸入に便利である。また、広大な工業用地を必要とするが、臨海部は用地取得をしやすいため。

なるほど、これもいいと思います。ただ、臨海部の用地は具体的には「埋立」地ですよね。これもキーワードにできたら更に良かったと思いますよ。「埋立より臨海部は用地取得がしやすい」といった感じでしょうか。

>C
>1950年代は食糧難の解決のために干拓地で稲作を行っていた。60年代に工業用地になった土地の多くは石油危機の影響を受け工場が撤退し、再開発が行われた。


こちらもいいですね。とくに現代の土地利用が完璧です。工業用地ではなく、ウォーターフロント開発(再開発)によりオフィスや集合住宅となっていますね。

しかし、せっかく「干拓」という言葉を用いているのですから、それと対象すべき言葉として「埋立」をこちらでもキーワードとして使ってみたらどうだったでしょう。

例えば私はこう書いてみました。

「1950年代は干拓による農地の造成。戦後の食糧難を解決するため水田として利用され米の増産がなされた。1980年代は埋立によるウォーターフロント開発。集合住宅やオフィス地区。」(86字)。

いかがでしょうか。1950年代と1980年代を対比しているのですから、ここで「干拓」と「埋立」という言葉をもちいています。さらに「農地」と「集合住宅とオフィス」も対比です。構成力が明確な文章と思いませんか。

>D
内海は工場の排水が大量に流れ込む一方で、水が溜まりやすい。よって工業用水で汚染され、環境が悪化した。

なるほど、意味は十分に伝わる文章ですが、ちょっと内容的に弱い印象です。

例として取り上げられている地域として「瀬戸内海」が含まれているのが気になりませんか?おそらく「赤潮」が決定的なキーワードです。

赤潮の原因は生活排水です(工業「廃水」に対し、生活「排水」ですのでお気をつけを)。生活排水の流入によって水域が富栄養化しプランクトンが異常発生することで赤潮となります。とくに養殖業に与える影響が大きいですね。

本問も問題文をよく読んでみると、とくに「工業」にこだわった内容ではありません。都市化=人口増加=生活排水に関する話題も含めていいと思いますよ。

「地下水の過剰揚水による地盤沈下。工業廃水の流入による水質汚濁。生活排水の流入による赤潮被害。農薬や肥料による水質汚濁。」(59字)

字数に余裕があったので、地盤沈下や農薬による汚濁も含めてみました。赤潮をクローズアップして「生活排水の流入で富栄養化が進み赤潮が発生。養殖業に影響」のように、もっと詳しく書いても良かったかも知れません。

汚染や環境問題というと、とかく「工業」のみにクローズアップされるかも知れませんが、より多面的に捉え、様々な人間活動によって環境に与える負荷が大きくなることを考えてみてくださいね。

全体として、とてもうまく書けているとは思いますが、より「深い」視点が必要なところもあったと思います。

では次回も期待しています(^^)

  • 2021.06.28 19:25
  • たつじん

1998年 東大地理 3
A
電気機械器具製造業は、労働力指向型工業である。戦後すぐは東京近郊の労働力を使って製造していたが、広い土地を求め、また交通手段の発達で東北地方でも生産が可能となったため。

B
日本は資源に乏しく、臨海部の方が輸入に便利である。また、広大な工業用地を必要とするが、臨海部は用地取得をしやすいため。

C
1950年代は食糧難の解決のために干拓地で稲作を行っていた。60年代に工業用地になった土地の多くは石油危機の影響を受け工場が撤退し、再開発が行われた。

D
内海は工場の排水が大量に流れ込む一方で、水が溜まりやすい。よって工業用水で汚染され、環境が悪化した。

先月はすいませんでした、よろしくお願いします。

  • 2021.06.27 13:44
  • K.K

コメントフォーム

カレンダー

«6月»
  1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30    

ブログ内検索

フィード

スタディサプリスタディサプリ/たつじん地理

検索

ページの先頭へ