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2020.10.19
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コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性がありますので、ツイッター(@ts914)にDMをいただけますでしょうか。早々に対応いたします。
コメント
では添削いたします。
>東京大学1996第1問
>A順に、インド、韓国、日本、カナダ
>B二酸化炭素発生量は、ポーランドは二酸化炭素発生量の多い石炭の使用が多いため高く、ノルウェーは水力発電が中心のため低い。
いいですね。とくに問題ないと思います。
気になるのは「発生量」に対して「高い」、「低い」という言い方をしている点ですね。正確には「発生量」という絶対的な数ではなく、「エネルギー消費量当たりの二酸化炭素発生量」という相対的な値です。
しかし、だからといって「エネルギー消費量当たりの二酸化炭素排出量」と丸ごと書いていたら、これだけで20字ぐらいを使ってしまうわけで不適切です。むしろここは「何も書かない」のがベターです。冒頭の「二単価炭素排出量」は削ってしまいましょう。
その代わり、以後を手厚く表現します。
ポーランドでは燃料効率が悪く二酸化炭素排出量が相対的に多い石炭が使用。ノルウェーは水力が発電に主に利用。(52字)
石炭にしても、厳密には「エネルギー消費量当たりの二酸化炭素排出量」の値が大きいわけですよね。ですので、ここは「相対的に多い」という言い方にしてみました。あくまで他のエネルギー源(石油や水力)と比べて二酸化炭素発生量が多いということです。意味的には間違っていないと思います。
「〜ため高く」、「〜ため低い」も思い切ってカットしています。結局意味が伝わればいいのですから、キレイな文章にこだわる必要はありませんよね。
>C
>産業革命以降、先進国を中心に工業が発展し生活水準が向上して石油や石炭などの化石燃料の消費量が伸び、二酸化炭素排出量が増加。今後、人口増加や工業化の進む開発途上国でのエネルギー消費量が増加、森林破壊や砂漠化により植生が減少することで二酸化炭素濃度は急激に上昇。
とてもいいですね。120字という長い字数制限ですが、2つのトピックをそれぞれ60字ずつ書くと思えば、決して難易度は高くありません。とても上手く書けています。
せっかくですので、補足的な解説もしておきますね。
「現在まで上昇してきた理由」と「今後急激に上昇が予測されている理由」の2つを答えることが求められています。それぞれ60字としてみましょうか。
まず「現在まで」。これは18世紀後半から2000年ぐらいまでです。18世紀後半といえばもちろん「産業革命」ですね。これにより石炭の消費量が増え、二酸化炭素が多く排出された様子を記述するべきです。さらに20世紀の後半に伸び率がやや高まっています。これにも注目してみてください。
現在まで。産業革命による工業化で石炭消費が拡大し、さらに20世紀後半の重工業化で主に先進国で二酸化炭素排出量が増加。(58字)
今後。人口増加率の高い開発途上国で工業化や生活水準の向上によりエネルギー消費量が急増。森林の減少による影響も。(55字)
かなり詰め込んでみましたが、いかがでしょうか。120字と思うと雑な文章となってしまい、内容が薄れてしまうことがあります。60字の文章を二つ書くのだと考え、それぞれ「濃い」内容を目指してください。
文字数に余裕があれば森林の話題をもう少し詳しく書きたかったのですが、ここは改善の余地ありでしたね。。。
>D
>サンゴ礁でできた両国は地球温暖化による海面上昇が起こり、海岸侵食が激しく、水没の危機に直面しているから。
絶対的なキーワードは「サンゴ礁でしたね。これが記述されていますので、満点回答(解答)に思います。「海岸侵食」も適切です。
私はこう書いてみました。
隆起サンゴ礁による平坦で標高の低い国土を有する。地球温暖化で海水が膨張するなどして海面が上昇すると水没の危機が生じる。(59字)
おそらく本問は「サンゴ礁」だけしっかり書けば得点ができます。しかし1つのトピックだけで60字を満たすのは物足りませんので、自分なりに「付け加える」ことも必要に思います。私の場合は、海面上昇の原因として「膨張」を書き加えてみました。近年は大陸氷河の融解より、水温上昇による海水の膨張が水面上昇の原因であると言われていますね。
全体としてとてもよく書けています。問題によって「60字なのに書くべき内容が多い」ものや「60字なのに書くべき内容が少ない」ものがあったりします。それぞれを意識して書くべき内容をコントロールすることを次の目標としましょう。
- 2020.10.26 23:53
- たつじん
東京大学1996第1問
A順に、インド、韓国、日本、カナダ
B二酸化炭素発生量は、ポーランドは二酸化炭素発生量の多い石炭の使用が多いため高く、ノルウェーは水力発電が中心のため低い。
C産業革命以降、先進国を中心に工業が発展し生活水準が向上して石油や石炭などの化石燃料の消費量が伸び、二酸化炭素排出量が増加。今後、人口増加や工業化の進む開発途上国でのエネルギー消費量が増加、森林破壊や砂漠化により植生が減少することで二酸化炭素濃度は急激に上昇。
Dサンゴ礁でできた両国は地球温暖化による海面上昇が起こり、海岸侵食が激しく、水没の危機に直面しているから。
- 2020.10.22 09:48
- 万物は流転する
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