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2020.11.05
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コメント
では添削いたします。
>2004年度
>東大 第1問A
>(1) ベトナム、ラオス
>(2) オランダ、ルクセンブルク
>(3) アメリカ合衆国
>(4) ASEAN
いずれも問題ありませんね。基本的な内容です。
>(5) 加盟国間の経済統合のために加盟国間での関税を撤廃し、共通通貨であるユーロの導入をし、通貨の統合をした。また、共通農業政策を実施し、統一価格の設定などで域内の農家を保護している。(88字)
いいですね。形式が整っており、とても読みやすいですよ。2つの文に分け、それぞれ別の内容を述べようとしている点には好感が持てます。
ではそれぞれの部分について解析していきましょう。
>加盟国間の経済統合のために加盟国間での関税を撤廃し、
「加盟国間での関税を撤廃」は正しいのですが、それは「経済統合」のためでしょうか。というか、そもそも経済統合とは何でしょう?次に述べている通貨統合ももちろん経済統合の一つですよね。経済統合といってしまうと間口が広く曖昧になってしまうので、もうちょっと具体性を持って書いて欲しかったところです。
例えば、「域内の関税を撤廃し、自由貿易を促進した」ではどうでしょう。経済統合より「自由貿易」の方がより具体性のある内容に思います。
>共通通貨であるユーロの導入をし、通貨の統合をした。
こちらは「通貨」という言葉が重複して用いられており、くどい印象もあります。さっぱりとしてしまいましょう。「ユーロ導入により通貨統合を進めた」という感じでしょうか。
>また、共通農業政策を実施し、統一価格の設定などで域内の農家を保護している。
これは完璧に思います。「農家」より「農業」の方が良かったでしょうか。
ただし、本問においては「経済統合・経済協力」について述べることが求められています。となると、やはり触れるべきは「資本」の移動の自由化ですね。そして資本に触れるならば、(商品についてはすでに自由貿易として述べていますので)サービスや労働力の移動の自由化についても付記するといいと思います。労働力も広い意味では「経済」に含まれますからね。
域内関税を撤廃し自由貿易を促進した。労働力やサービス、資本の移動も自由化され経済関係が緊密化した。ユーロ導入により通貨統合を進めた。域内農業の保護を目的に共通農業政策を実施。(87字)
ユーロ導入については全ての国で完了しているわけではないので、現在「進めている」という形の表現にしています。
共通農業政策の内容について触れられていないのがマイナスですが、おおよそこんな形になると思います。
共通農業政策の目的については「域内農業の保護」「自給率の向上」などが挙げられますね。また内容については「統一価格の設定」、「輸出補助金」、「輸入課徴金」などがあるでしょう。
とてもよくできていたと思います。さらに演習を続けましょう(^^)
- 2020.11.20 22:58
- たつじん
2004年度東大 第1問A
(1) ベトナム、ラオス
(2) オランダ、ルクセンブルク
(3) アメリカ合衆国
(4) ASEAN
(5) 加盟国間の経済統合のために加盟国間での関税を撤廃し、共通通貨であるユーロの導入をし、通貨の統合をした。また、共通農業政策を実施し、統一価格の設定などで域内の農家を保護している。
- 2020.11.18 15:55
- K.K
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