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2021.04.01

投稿フォーム318

こコメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性がありますので、ツイッター(@ts914)にDMをいただけますでしょうか。早々に対応いたします。

コメント

初投稿になるでしょうか。今後ともよろしくお願いいたします。

まず全体的な印象になります。ちょっと驚きました。いずれも大変完成度が高い回答で、すでに十分合格圏に達しているように感じます。なかなかこの水準を解答できる受験生はいないと思います。他の受験生とは違ったレベルにあります。現状でも十分に高い力を有していますが、さらに論述力を高め、貴方の「強み」としてください。

では個々に添削いたしますね。

>東大 2015年

>第1問

>設問A

>⑴ 「台地」の東部は扇央上の斜面に位置するため水を得にくく,当時,養蚕が盛んであったことから,桑畑に利用されていた。河川沿いの「低地」は,水利のよさをいかし,水田に利用されていた。(88 字)

とてもいいですね。全く修正するべき箇所がありません。前半で台地、後半で低地の説明がなされています。台地については仰せのように実際には扇状地ですが、これについても自然な形で述べられています。

あえていえば、米に関して「社会的」な説明が欠けているように思いますが、とくに問題ないでしょう。たとえば「主食として重要である」などの一文を加えても良かったかなと思います。

>⑵ 「台地」の東部に西天龍水路が建設されたことで,「台地」に水の供給が可能になったため,桑畑だった場所が水田に変化した。(58 字)

こちらも上手いですね。「技術」についてもきちんと説明されています。

>⑶ 「低地」は,河川整備も施され,鉄道の駅を中心に水田から住宅地や工場に変化した。「台地」は,中央自動車道が開通し自動車輸送が便利になったため,農地から工場団地や住宅地に変化した。(88 字)

いいですね。満点解答です。

やや気になるところとしては「中央自動車道」の扱いでしょうか。貴方の文章では、中央自動車道の開通によって「台地」部分のみ恩恵を受けたようなニュアンスがありますが、おそらく「低地」を含めこの地域全体への波及効果が大きかったとは思いますよ。

「中央自動車道の開通により近隣の大都市圏へのアクセスが容易となり、「低地」では住宅地や工場が増え、「台地」では工業団地が整備されゴルフ場が作られた。都市化により農地は縮小した。(87字)」

こういった形でしょうか。「中央自動車道」をキーワードとして、「低地」と「台地」の変化を一文にまとめてしまっていますが、わかりにくい文章ではないと思います。よかったら参考にしてください。

>設問B

>⑴ A-ツンドラ B-針葉樹林 C-落葉広葉樹林
D-常緑広葉樹林

適切です。よくできています。

>⑵ 低緯度地域は,標高の高低にかかわらず,気温の年較差が小さいため季節変化に乏しく,落葉するほど低温にはならないため。(57 字)

いいですね。とてもわかりやすいです。

ただ、意図するところはわかるのものの、「低温にはならない」とはありますが、標高が高いところではもともとも「低温」なわけですよね。むしろ年中低温です。

気温年較差が小さいから。低地は広葉樹林帯となるが、低緯度であるため低温となる時期がなく、落葉しない常緑樹となる。(56字)

いかがでしょうか。本来なら落葉広葉樹林であるところが、気温年較差の小ささゆえ常緑広葉樹林となっているわけです。この点を強調して書いてみました。意味はわかりやすいと思いますよ。

>⑶ 日本の森林は急峻な傾斜地に多く,伐採・運搬などのコストが高い上,林業従事者が高齢化し,労働力不足が起こっているため。(58 字)

いいですね。「後継者不足」という言葉があっても良かったですが、それがなくとも十分です。満点解答です。

>⑷ 従来は森林が再生可能になる耕作・休閑周期を守っていたが,近年は周期の短縮や商業伐採,大規模な農園開発が行われているため。(60 字)

いいですね。唯一気になるのは「商業伐採」でしょうか。本文は最初の文で「森林を伐採し火入れする焼畑農業」とあります。後半では「伐採・火入れが」とありますが、この「伐採」は文章前半の意図するところから推察するに、火入れを前提とした伐採であり、商業伐採(輸出用)は該当しないと思われます。あくまで農業に特化して述べた方が適切だったと思います。

「従来は森林の再生能力に適応して行われていた。現在は再生能力を超えた短周期の過剰な焼畑や永続的な農園開発がみられる。」

上記のようにしてみました。参考にしてくださいね。

>第2問
>設問A

>⑴A-モロッコ B-南アフリカ C-ナイジェリア

適切です。ナイジェリアが原油産出国で、大幅に輸出超となっている点に注目ですね。

>⑵ A国は旧宗主国など距離的に近い国への輸出が多く,B国は鉱産資源が豊富であるため,需要の大きい工業国への輸出が多い。(57 字)

うまいですね、適切です。字数制限(60字)以内に収めることが難しい問題だと思います。

「A国は近隣のヨーロッパ諸国に工業製品を輸出。B国は鉱産資源の輸出が多く、それらの需要が大きい工業国向けの割合が高い。(58字)」

こんな感じでしょうか。参考にしてください。

>⑶ C国は石油のモノカルチャー経済で,原油価格変動に国の経済が左右され,利益は特権階層に集中し,貧困対策などが不十分である。(60 字)

これもいいですね。とても正確に書けています。モノカルチャーであることをしっかり強調することが重要でした。

私も書いてみました。参考にしてください。

「C国は原油の産出と輸出に大きく国内経済が依存するモノカルチャー国。国際価格の変動を受けやすく、国民の貧富格差も大きい。(59字)」

>⑷ 中国はアフリカ諸国でのインフラ整備などの際に自国から物資を調達し,また,アフリカ諸国は安い中国製品を購入している。(57 字)

これもいいですね。中国とアフリカ諸国との関係は話題になりやすいので、注意しておきましょう。

「人口増加や所得上昇により安価な工業製品の輸入が増加。中国はインフラ整備などの援助により経済関係を強化している。」

こういった形でしょうか。

>設問B

⑴ (ア)-たまねぎ (イ)-まつたけ (ウ)-ジャンボピーマン

変わった問題ですね。日本の最大の野菜の輸入先は中国ですので(統計で確認しておきましょう。基本です)Aが中国となります。またカボチャはニュージーランドから多く輸入しています。Cがニュージーランドですね。残ったBが韓国になります。これはセンター(共通テスト)レベルの知識です。

中国では(ア)が最大品目になっています。安価に生産できることが最大のポイントではないでしょうか。平均単価が安く、これは玉ねぎでしょう。

一方、オランダからは(ウ)の輸入が多いです。価格の高い園芸作物と思われます。国内ではビニルハウス栽培されるものでしょう。これがピーマン(パプリカ)ですね。

残った(イ)がまつたけです。朝鮮半島はまつたけの産地として知られていますね。

>⑵ A国は広大な土地で安価な労働力により(ア)を大量生産し,B国は鮮度が重要な(ウ)に特化し近距離の日本向けに栽培したため。(60 字)

いいですね。平均単価からわかるようにアに関しては安価であることが最大のポイントです。中国での生産が多いのですから、これは安価な労働力を利用したものです。一方、ウは平均単価が高く(さすがにまつたけよりは安いですが)、ビニルハウスなどで栽培される園芸作物です。国内でも高知県や宮崎県などから東京圏へとキュウリやナス、トマト、ピーマンなどの園芸作物が輸送されていますね。園芸農業の一つの形態である輸送園芸農業です(もう一つの形態が近郊農業です)。これらをふまえて記述すればいいでしょう。上手い解答になっています。

「Aでは安価な労働力を利用してアの栽培が拡大した。Bは日本との距離が近く、温室など利用し園芸野菜のウが栽培される。(56字)」

私も書いてみました。A国の賃金の安さ(1人当たりGNIの低さ)、B国の日本からの距離の近さがポイントになります。

>⑶ メキシコは年中温暖で通年栽培が可能であり,C国は南半球に位置し日本と季節が逆になり,ともに日本の端境期に出荷できるため。(60 字)

いいですね。問題ありません。「端境期」の使いかたが適切です。

>第3問

>設問A

>⑴ ア-C イ-A ウ-B

>⑵ Aは中小工場の多い都心周辺の住工混在地域だが,産業構造の変化による工場の移転などで労働者が流出し,Cは都心のオフィス街・商業地で地価が高騰し,宅地化の進む郊外へ人口が流出したため。(90 字)

なるほど、とても上手く書けていますね。90字という字数を巧みに使いこなしています。

いくつかポイントがあります。本文では1960〜1970年代をテーマとしているのですから、間違いなく「高度経済成長」に触れることは絶対条件だったと思います。

また「産業構造の変化」というのが曖昧でちょっとわかりにくいですね。もちろん間違ってはいないのですが、これについて述べるならばもっと字数を使って丁寧に説明するべきでした。今回は字数制限もあるので、これについてはカットで良かったと思います。

産業構造の高度化・・・第一次産業から第二次産業、第三次産業へと。

これに対し「産業構造の変化」ですと、具体的にどういったことを意味しているのか、わかりにくいのです。

私も自分で答えをつくってみました。

「高度経済成長期の都市の成長を背景として、旧市街地であるCでは高地価により人口が流出し、再開発によって中心業務地区へと機能が特化された。Aでは中小の町工場の廃業により、住民が転居。(89字)」

バランスとして「C>A」となっている点が反省材料ですが、意味的には妥当と思います。Aに関しては、人口が減少した理由は述べていますが、「町工場が廃業」した理由は述べていません。とはいえ、問題文の意図を考えた場合、これで十分でしょう。

>⑶ バブル経済崩壊で地価が下落し,再開発で住宅供給が増えたため。(30 字)

いいですね。こちらでは1990年頃の時代背景(バブル崩壊)が意識されています。先の説明で「地価の高騰」に言及しているのですから、こちらは「地価の下落」が間違いなくキーワードになります。

私も書いてみました。

「地価下落と規制緩和で再開発による市街地の住宅地転用が進んだ。(30字)」

どうしても「再開発」という言葉を使いたかったのでこのような形となりました。「バブル経済」に言及できていないので、もしかしたら減点かも知れません。都心のマンション建設には規制緩和も要因ですので、これも加えています。

>設問B

>⑴ A-④ B-① C-⑥ D-③ E-② F-⑤

ここからは設問Bです。こちらも非常に面白いですね。この問題を作られて先生の優秀さが思い計られます。

最小値0、最大値100という変わったグラフです。解析していきましょう。

まず目に付くのはDですね。2010年が最小値となっています。1950年から上がり始め、1960年にピークとなりました。しかしそこからは急激に下がっています。これを「夕張」とみるのは自然なことではないでしょうか。高度経済成長期の初期までは石炭産業の中心地として栄えていましがが、1960年代のエネルギー革命によって動力源が石炭から石油へと転換するなかで炭鉱が閉山し、人口も急減した。現在は過疎化が進むという形です。

これと似た形にBがあります。同じく高度経済成長期の初期がピークです、しかしDと変わっているのは、2000年代になって人口が再び増加していることです。設問Bの内容を踏まえて考えれば、これが「ドーナツ化現象→都心への人口回帰」であることが分かります。中心市街地である「都心3区」とみていいのではないでしょうか。

これで選択肢の①と③は分かりました。選択肢④と⑤そして⑥は全国を対象としたものであり、母数(分母となる数。例えば④ならば全国の総人口)が大きく安定した数字であることから(日本の人口ってそんなに急激に変化していませんよね)、これらの値は増減の少ないものと思われます。最小値となる年次、最大値となる年次はそれぞれわかりにくいでしょう。

さらに選択肢

ここで図3−3のグラフを確認します。それぞれの動きをまとめてみますね。

A;継続して上昇し続けています。伸び方のペースは緩やかですが、一回も値が低下していないことが特徴です。

C;戦後間もない1950年代に急上昇。ただし、そこからはほぼ横ばい。2000年以降に再び急上昇しています。

E;高度経済成長期の末期から低成長期に当たる1970年代以降に急増しています。その代わり、1990年代以降は高い値で安定しています。

F;これが最も特徴的な動きをしていますね。戦後復興期(1950年代)に比べ1960年代の値が低く、2010年にかけて全体的に増加の傾向にあるものの、局地的なアップダウンの激しい動きになっています。

以上のことをふまえ、それぞれ検討していきましょう。

Fはおそらく⑤「全国の完全失業率」だと思います。高度経済成長期に最低だったことからそれが想像できます。

Aは④の「高齢者率」ではないでしょうか。一貫して上昇しています。戦後の日本の人口動態を考えるに、一時的に高齢者率が下がることはありえないでしょう。

残るはCとE。これが②と⑥のいずれかです。

Cが②の「1市町村当たり〜」に相当すると思われます。2005年に一気に値が上昇していますよね。これ、「平成の大合併」の影響でしょう。多くの市町村合併が行われ、市町村の数が減りました。その分だけ一つの市町村の人口が大きくなるわけですからね。

ということは残ったEが「多摩」です。1950年代は東京西部の単なる農村だった多摩地区が、1960年代の高度経済成長期には住宅地として開発の手が及びます。ニュータウンがさかんに建設されたのでしょう。開発は1990年頃まで続きます。人口は継続的に拡大していきます。

ただし、21世紀に入ると、都心への人口回帰の動きもあり、郊外地区の人口は停滞します。多摩ニュータウンはその典型的な地域です。これからはニュータウンの住民の高齢化が問題となりますね。居住者の年齢が特定の世代に偏っているため、急激な高齢化が必然となります。施設のバリアフリー化、病院やデイケアなど高齢者向けのサービスの拡充が必須となりますね。

>⑵ 全国で市町村合併が進められ,市町村の数が減少したため。(27 字)

こちらで大正解です。全く問題ありません。

それにしてもおもしろいグラフでした。さすが東大ですね。素晴らしい問題を問うてくるものです。

>設問C

>⑴ 大阪市の方が名古屋市より中枢管理機能の集積度が高く,鉄道の整備が進み,沿線の郊外地域で多くの住宅地開発が進められため。(59 字)

制限字数60字のうち、指定語句の「中枢管理機構」と「住宅地開発」ですでに11字もあるわけですから、書く内容は精選されてきますね。

中心地からの通勤者については。大阪圏においては「大阪市;45.5%」、名古屋県においては「名古屋市;67.6%」です。

一つの要因としては都市圏(通勤圏)の大きさがありますね。中枢管理機能の大きい大阪市においては都市圏の規模も大きくなり、より遠方からの通勤者を迎え入れていることになります。

さらに、これは想像するしかないのですが、そもそもの行政区分としての大阪市と名古屋市の面積の違いもあるでしょうね。大阪市の方が面積が狭く、さらに大阪圏における大阪市が占める面積の割合、名古屋県における名古屋市が占める面積の割合は前者が小さいのでしょう。大阪市の縁辺部であっても比較的住宅が密集し市街地となっているのに対し、名古屋市の縁辺部は一部に都市化が進まない地域も含まれているのではないでしょうか。

大阪圏では大阪市を超えた範囲でも住宅地開発が積極的に進められたのに対し、名古屋圏では積極的な住宅地開発が名古屋市の範囲にとどまっていたのでしょう。

チョウセイさんの解答では「鉄道」に言及されています。この観点は素晴らしいと思います。

さて私も書いてみました。

「大阪市は中枢管理機能が発達し巨大な都市圏を形成するが、市の面積が小さいため、市外の住宅地開発が積極的に行われた。(56字)」

意味的には正しいかと思います。良かったら参考にしてください。

>⑵ バブル経済で都心の地価が高騰し,通勤可能な距離帯に開発された郊外宅地に人口が流入したが,崩壊後は地価の下落で都心への人口回帰,団塊世代の定年退職などもあり,通勤者数は減少した。(89 字)

いいですね。ポイントがとらえられています。とくに「団塊世代」という言葉の使い方が適切です。「距離帯」もこうした書き方でいいでしょう。実は「地価」が難しいんですよね。郊外ですので地価は安いわけですが、時代背景を考え都心部の地価高騰にこそ触れた方が良さそうです。「バブル経済による都心部の地価高騰により、地価の安い郊外の住宅地化が進んだ」と本来書くべきなのでしょうが、字数的にそれは厳しいですからね。ここはうまく省略して書くことが必須となります。それが意識できているかが最大のポイントだったような気がしますよ。「バブル期の都心部の地価高騰の影響で郊外住宅地化が進んだ」といった書き方になるでしょうか。

私も書いてみましたが、バブル経済という言葉が入らなかった点がマイナスですが、おおよそ要点はつかんでいると思います。よかったら参考にしてくださいね。

「いずれも大都市圏の縁辺部の距離帯に位置し、地価が安いことから80年代まで郊外住宅地化が進んだ。90年代後半は団塊世代の退職により、都心部への通勤者が減少した。」

時代を分けて、2つの文によって表現してみました。とにかく字数が苦しい問題ですので、あまり多くのことは書かず、ターゲットを絞って論じています。

最初にも申し上げたように、かなりレベルの高い答案となっており、大変感心しました。さらに演習を続けていきましょう(^^)

(なお、こちらの投稿については22時ぐらいにいただいているようですが、これからは21時までに投稿するようにしてくださいね。早い時間に勉強を終え、早く寝る準備に入る習慣を見に付けましょうね)

  • 2021.04.05 16:35
  • たつじん

東大 2015年


第1問


設問A

⑴ 「台地」の東部は扇央上の斜面に位置するため水を得にくく,当時,養蚕が盛んであったことから,桑畑に利用されていた。河川沿いの「低地」は,水利のよさをいかし,水田に利用されていた。(88 字)

⑵ 「台地」の東部に西天龍水路が建設されたことで,「台地」に水の供給が可能になったため,桑畑だった場所が水田に変化した。(58 字)

⑶ 「低地」は,河川整備も施され,鉄道の駅を中心に水田から住宅地や工場に変化した。「台地」は,中央自動車道が開通し自動車輸送が便利になったため,農地から工場団地や住宅地に変化した。(88 字)


設問B

⑴ A-ツンドラ B-針葉樹林 C-落葉広葉樹林
D-常緑広葉樹林

⑵ 低緯度地域は,標高の高低にかかわらず,気温の年較差が小さいため季節変化に乏しく,落葉するほど低温にはならないため。(57 字)

⑶ 日本の森林は急峻な傾斜地に多く,伐採・運搬などのコストが高い上,林業従事者が高齢化し,労働力不足が起こっているため。(58 字)

⑷ 従来は森林が再生可能になる耕作・休閑周期を守っていたが,近年は周期の短縮や商業伐採,大規模な農園開発が行われているため。(60 字)


第2問


設問A

⑴A-モロッコ B-南アフリカ C-ナイジェリア

⑵ A国は旧宗主国など距離的に近い国への輸出が多く,B国は鉱産資源が豊富であ
るため,需要の大きい工業国への輸出が多い。(57 字)

⑶ C国は石油のモノカルチャー経済で,原油価格変動に国の経済が左右され,利益
は特権階層に集中し,貧困対策などが不十分である。(60 字)

⑷ 中国はアフリカ諸国でのインフラ整備などの際に自国から物資を調達し,また,
アフリカ諸国は安い中国製品を購入している。(57 字)


設問B

⑴ (ア)-たまねぎ (イ)-まつたけ (ウ)-ジャンボピーマン

⑵ A国は広大な土地で安価な労働力により(ア)を大量生産し,B国は鮮度が重要な(ウ)に特化し近距離の日本向けに栽培したため。(60 字)

⑶ メキシコは年中温暖で通年栽培が可能であり,C国は南半球に位置し日本と季節が逆になり,ともに日本の端境期に出荷できるため。(60 字)



第3問


設問A

⑴ ア-C イ-A ウ-B

⑵ Aは中小工場の多い都心周辺の住工混在地域だが,産業構造の変化による工場の移転などで労働者が流出し,Cは都心のオフィス街・商業地で地価が高騰し,宅地化の進む郊外へ人口が流出したため。(90 字)

⑶ バブル経済崩壊で地価が下落し,再開発で住宅供給が増えたため。(30 字)


設問B

⑴ A-④ B-① C-⑥ D-③ E-② F-⑤

⑵ 全国で市町村合併が進められ,市町村の数が減少したため。(27 字)


設問C

⑴ 大阪市の方が名古屋市より中枢管理機能の集積度が高く,鉄道の整備が進み,沿線の郊外地域で多くの住宅地開発が進められため。(59 字)

⑵ バブル経済で都心の地価が高騰し,通勤可能な距離帯に開発された郊外住宅地に人口が流入したが,崩壊後は地価の下落で都心への人口回帰,団塊世代の定年退職などもあり,通勤者数は減少した。(89 字)

  • 2021.04.02 22:01
  • チョウセイ

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