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2021.06.13
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コメント
では添削いたします。
>東大2021第二問設問
>B(1)順に、インド、韓国、マレーシア
いいですね。「人口あたり」の値ですので、人口が多いインドは人数が少なくなっていますね。
>C国は旧宗主国のイギリスへの留学生が他国よりも多い。その上、英語を話し、地理的にも比較的近いオーストラリアへの留学生も他国より多い。
最後の「他国より多い」が気になります。これは以下のどちらの意味でしょう?
・マレーシア人の留学先として、オーストラリアへ向かう人が最大で、カナダやイギリスなどに向かう人より多い。
・オーストラリアが留学生を迎え入れる国として、マレーシアからの留学生が最大で、中国人や日本人より多い。
このいずれでしょうか?というか、いずれでも誤りであることがわかりますか。
1つ目は明らかに違いますね。マレーシア人の留学先としてはイギリスが最大です(55.2)。
2つ目も違います。この値は「人口当たり」ですから、3000万人のマレーシアで「48.7」より、14億人の中国の「11.1」の方が実数としては大きくなります。
地理は統計学ですから数字にはシビアになってください。あいまいで感情的、直感的な「文系脳」は捨て、緻密で理性的、理論に基づいて思考する「理系脳」で勝負しましょう。
表には4つの留学先の国があります。マレーシアからの留学先として、イギリスとオーストラリアは多く、カナダと米国が少なくなっています。それぞれについて具体的に述べていけばいいのです。
「地理的に近接する豪州への留学が多い。遠距離の北米は少ないが、同じ遠距離であっても旧宗主国であるイギリスへは多い。」(56字)
いかがでしょうか。カナダと米国は北米にまとめていますが、全ての国について論じています。理系脳を用い、全体に対しフラットに説明してみてください。60字という字数ならばそれは可能だと思いますよ。
>(2)国内の治安の良さや温暖な気候など環境に恵まれている。さらに留学生受け入れの制度や設備の整備により、留学しやすいため。
いいですね。「制度」とはワーキングホリデー制度のことでしょうか。これだけで11文字使ってしまいますので、万物さんの解答のように単に「制度」とひとまとめにしてしまえばいいですね。
昔は経済的な理由(安い)もありましたが、現在は1人当たりGNIが高くなっていますので、その理由は外した方が良さそうですね。
これに加えて「移民社会」であることや「多文化主義」について言及しても良かったと思いますよ。差別であったり社会的偏見の少ない国かと思います。イスラム圏のマレーシアから留学生が多い理由の一つもこれでしょう。
>(3)高度な学歴社会化が進む中、若者が国際競争の激しい企業に就職する際には、企業から英語の習得を求められることがあるため。
いいですね。キーワードが2つありますので、これに従って述べるだけの問題です。韓国が厳格な学歴社会であることはよく知られていますよね。さらに海外指向の強い国でもあり、英語の習得は必須条件かと思います。
私も書いてみました。
「厳格な学歴社会の中で留学によりさらに高い学歴を求めるため。英語を習得することで国際競争力の高い企業への就職を目指すため。」(60字)
とくに特別なことを述べる必要はなかったと思います。キーワードにそって「当たり前」のことを説明すれば十分だったでしょう。
- 2021.06.19 17:35
- たつじん
東大2021第二問設問
B(1)順に、インド、韓国、マレーシア C国は旧宗主国のイギリスへの留学生が他国よりも多い。その上、英語を話し、地理的にも比較的近いオーストラリアへの留学生も他国より多い。
(2)国内の治安の良さや温暖な気候など環境に恵まれている。さらに留学生受け入れの制度や設備の整備により、留学しやすいため。
(3)高度な学歴社会化が進む中、若者が国際競争の激しい企業に就職する際には、企業から英語の習得を求められることがあるため。
- 2021.06.13 19:39
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