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2021.10.23

553

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でば添削いたします。

>東大 2011年

>第3問

>設問A

>(1) 太平洋「戦争」後の1940年代後半に生まれた第1次ベビーブーム「世代」が、出産する年代である。第2次ベビーブームで「出生率」が上がった。(59字)

素晴らしいですね。本問で難しいのは、内容と比較して文字数制限に余裕がありすぎる点なのです。簡単に書いてしまえば30字に満たずに解答が終わってしまいます。どうやって文字数を稼ぐかが大事なのですよ。

その点、チョウセイさんは「第1次ベビーブーム」、「第2次ベビーブーム」という書き方で文字数をうまく消費しています。いいアイデアだったと思いますよ。

>(2) 医療・衛生・栄養状態が向上した。その結果、平均余命が伸びた。
(30字)

いいですね。こちらは(1)と反対なのですよ。長命化の理由には「医療の発達」、「衛生環境の改善」、「栄養状態・食料供給の改善」の3つがあり、それらを全て入れようとしたら字数が足りません。ですので、ここはチョウセイさんのように「医療・衛生・栄養状態」と並べてしまうのが正解だったのです。適切です。

>(3) 就業・就学機会が豊富であり、他地域から若年層が流入した。出生率が押し上げられた。また、老年人口比が低く、死亡率は低い。(60字)

こちらもいいですね。「若年層の流入→出生率の上昇」と「老年人口率の低下→死亡率の低下」という2つのトピックを併記しています。素晴らしいと思いますよ。

>設問B

>(1) a-金融・保険業 b-サービス業 c-製造業 d-農業

これは非常に面白い問題ですね。

最も移動割合が低い(d)が農業であるのは明確ですね。日本の農家は土地を有している自作農ばかりで、「土地に縛られて」います。

一方、(a)は「転勤」が多く、それも比較的キャリアの長い「30〜40代」の割合が高いです。全国規模の企業と思われますし、その中でも中間管理職以上の経験を積んだ人材が全国各地で重用されていることがわかります。なるほど、銀行や証券など「金融・保険業」でしょうか。

(b)と(c)は移動数が多くなく、「地元で働く」といった感じでしょ、うか。世代を考えてみるに、若い世代に偏る(b)がサービス業、30代以上の従事者も多い(c)が製造業となりますね。

>(2) 地方中枢都市で、雇用機会が多い。特に近隣県から転入者が多い。(30字)

これはちょっと惜しかったと思います。「雇用が多い」ことの理由として「地方中枢都市だから」というのはやや弱いように思います。例えば「地方都市であり、経済活動が活発なため、雇用が多い」のように、理由を一つ付け加えてみてはどうだったでしょう。

理論の飛躍(ここでは「地方中枢都市」→「雇用が多い」)をできるだけ避け、なぜ地方中枢都市で雇用が多いのか、その理由を一つ付け加えることで、「理論の階段」が滑らかなものになると思いますよ。

>(3) A群は、産業の「空洞化」とバブル経済の崩壊で就労機会が減少し、転入者が減少傾向にある。B群は、「自然環境」に恵まれ、高「年齢」層の就農や若年層のサービス業への就業で、転入者が増加傾向にある。(89字)

組み立てが上手いですね。まず最初に「A群は〜」、「B群は〜」と言い切ってしまうのはベターです。それぞれ半分ずつの字数を用いています。

文字数制限が90字であり、その中で「空洞」「自然環境」「年齢」の3つの言葉を用いる必要があります。「空洞」については「産業の空洞化」という言葉を使えばいいでしょう。産業の空洞化といった場合の産業とは実際には製造業を指すことが一般的で、工業の発達した都市や地域で顕著となります。表中では愛知県の製造業が大きくマイナスになっていることに注目するべきですね。

「自然環境」については北海道や沖縄に該当する言葉でしょう。ここでは「農業」が大きくプラスとなっていますので、豊かな自然環境によって農業を始めようとする人々が多いのだという解釈ができそうです。

一方で、「年齢」は難しいですね。若い世代について言及するのか、それとも高齢者か。ただ、逆にみれば自分なりの自由な使い方ができる言葉でもあります。こちらのように「高年齢層」という使い方は非常に適切だと思いますよ。全体として十分合格圏の解答になっています。

私も書いてみました。

A群はバブル崩壊後の経済低迷や産業の空洞化で金融保険業、製造業の雇用が減り、増加率が低下。B群では高年齢層を中心に豊かな自然環境の中で農業を始める人々が多く増加率が上昇。(85字)

こういった形でしょうか。本当に農業を目的とした人が多いのかよくわかりませんが、統計ではそうなっていますよね。また、それが「自然環境」を求めてのものかどうかもはっきりしませんが、とりあえずキーワードにあるので、それに従って使ってみるだけですね。


チョウセイさんの解答では、これに加えて「若年層のサービス業への就労」が指摘されており、これはおもしろいなと思いました。観光業への就労などですね。ポイントが高いと思います。好印象です。

さらに演習を続けていきましょう。



  • 2021.11.04 16:35
  • たつじん

東大 2011年



第3問


設問A

(1) 太平洋「戦争」後の1940年代後半に生まれた第1次ベビーブーム「世代」が、出産する年代である。第2次ベビーブームで「出生率」が上がった。(59字)

(2) 医療・衛生・栄養状態が向上した。その結果、平均余命が伸びた。
(30字)

(3) 就業・就学機会が豊富であり、他地域から若年層が流入した。出生率が押し上げられた。また、老年人口比が低く、死亡率は低い。(60字)



設問B

(1) a-金融・保険業 b-サービス業 c-製造業 d-農業

(2) 地方中枢都市で、雇用機会が多い。特に近隣県から転入者が多い。(30字)

(3) A群は、産業の「空洞化」とバブル経済の崩壊で就労機会が減少し、転入者が減少傾向にある。B群は、「自然環境」に恵まれ、高「年齢」層の就農や若年層のサービス業への就業で、転入者が増加傾向にある。(89字)

  • 2021.10.30 18:59
  • チョウセイ

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