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2021.10.23

554

すでにお申し込みされている添削メンバーの方のみ投稿ください(メンバー募集は4月で終わっています。追加募集の予定はありません)。最低、月に1回の投稿がノルマです。これが無き場合は登録取り消しになりますので、ご注意ください。

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

コメント


遅れて申し訳ありません。とっくに添削はしてあったのですが、アップするのを忘れていました。。。

では添削いたします。

>東大 2011年

>第2問

>設問A

>(1) A-鉄 B-銅 C-鉛 D-水銀

これ、見慣れないデータで難しかったと思います。よくできていますね。素晴らしいです。

>(2) 人体に有害で環境負荷が大きく、採掘及び利用が抑制されたから。
(30字)

いいですね。「有害」さえ述べられていればいいと思います。「環境負荷」はとくに触れる必要はなかったかと思いますが。

我々の世代的に言うと、水銀は体温計に使われており、意外と身近だったんですけどね。人体への影響が顕著で、健康被害を及ぼします。マイナーな物質ですが、この機会に水銀への理解を深めてください。

>(3) 蓄電池などに利用されていた金属Cがリサイクルされるため。(28字)

シンプルな問題だったと思います。こちらの解答で十分でしょう。

>設問B

>(1) 特定の途上国に生産が偏る。生産国の政情不安や経済発展による国内消費の増加で輸出が減り、供給不安や価格高騰が懸念される。(59字)

いいですね。レアメタルの特徴の一つは偏在です。特定の国に偏って分布します。そのことがめず明確に述べられています。「経済発展→国内消費の増加→輸出が減る」という流れの説明がとくにうまいですね。

>(2) 都市の廃棄物から資源を回収するなどして、備蓄を増やす。海外鉱山の自主開発によって、資源の安定確保及び輸入先の分散を図る。(60字)

なるほど、多様な内容を含んだ理想的な解答です。とてもいいと思いますよ。

ちょっと書き換えてみました。

「廃棄物からの回収を進める。国内備蓄を増やす。海外へ投資を進め鉱山開発を行う。特定の国に依存せず、輸入先の分散を図る。」(58字)

いくつか気になる点があります。まず「備蓄を増やす」ことは「廃棄物からの回収」より、外国からの輸入によるものですよね。供給量が増え価格が下がった時などに大量に輸入を進め、備蓄量を増やしておくのは全ての輸入品に当てはまることだと思います。ですので、「廃棄物からの資源の回収」と「備蓄を増やす」ことは関連させず、別の文としました。

さらに「自主開発」という言葉が気になります。あまり聞き慣れない言葉ですよね。そもそも外国の鉱山を「自主的」に開発していいものか。単に「新しく開発を行う」程度のことを書けば良かったと思います。ここでは「投資」という言葉を使ってみました。

また、そもそも「資源の安定確保」のために何をするべきかという問題ですから、解答の中でこの言葉を使う必要はなかったと思いますよ。「資源の安定確保や輸入先の分散を図る」のではなく、「新しい鉱山開発や輸入先の分散によって、資源の安定確保を図る」ということですよね。私の解答では、ちょっと字数に余裕があったので、「特定の国に依存せず、輸入先の分散を図る。」という書き方にしてみました。

>設問C

>(1) 硫黄

いいですね。正解です。

>(2) 「大気」中に放出された硫黄酸化物が酸性「雨」や「大気」汚染の原因となり、排出規制を強化する必要性が増した。化石燃料を「精製」する過程で硫黄を回収する技術が進歩し、その技術が途上国へも伝えられた。(89字)

いいですね。長文ですが、内容が整理されており、わかりやすい文章となっています。

※図3では【『世界』供給量】の推移を示しており、その供給量は増加しています。このことから、硫黄を回収する技術が途上国にも波及することで、硫黄の回収量が増加したと考えました。よって、『その技術が途上国へも伝えられた。』と書き足したのです。念のため。。。

本問は内容に比べ字数が多いので、いかに90字を埋め尽くすかが課題だったわけです。「途上国」の話題を付け加えて、字数稼ぎに成功している点は適切だと思いますよ。「いかに余分なこと」を付け加えるかというテクニックももちろん重要です。

が、その点がうまくクリアされています。とてもいい文章です。合格圏です。

私も書いてみました。ポイントとしては以下の通りです。

・硫黄は重要な鉱産資源である。
・硫黄酸化物の発生を抑えるために、化石燃料の脱硫が一般的に行われるようになった。
・その際の副産物として硫黄が得られる。
・需要が十分にまかなえるようになり、従来の鉱山からの採掘に依存する必要がなくなった。

このような流れにあると思います。90字で表現するのは難しいですが、ニュアンスだけでも伝えられたらと思います。

「硫黄は燃焼によって硫黄酸化物となり酸性雨の原因物質となる。化石燃料に含まれているが、精製によって取り出され、資源として活用されている。そのため、鉱山からの天然硫黄の採掘量は減った。(90字)」

こういった感じになります。いかがでしょうか。90字は長いですが、組み立てに注意すれば、内容をしっかりと伝えることができ、逆に書きやすい字数ともなります。

前半部分で、「硫黄酸化物」が「酸性雨」の原因物質であることをしっかり述べ、そこからそれをいかにして取り除いているかを説明していけばよかったでしょう。


  • 2021.11.07 20:11
  • たつじん

東大 2011年



第2問


設問A

(1) A-鉄 B-銅 C-鉛 D-水銀

(2) 人体に有害で環境負荷が大きく、採掘及び利用が抑制されたから。
(30字)

(3) 蓄電池などに利用されていた金属Cがリサイクルされるため。(28字)


設問B

(1) 特定の途上国に生産が偏る。生産国の政情不安や経済発展による国内消費の増加で輸出が減り、供給不安や価格高騰が懸念される。(59字)

(2) 都市の廃棄物から資源を回収するなどして、備蓄を増やす。海外鉱山の自主開発によって、資源の安定確保及び輸入先の分散を図る。(60字)



設問C


(1) 硫黄


(2) 「大気」中に放出された硫黄酸化物が酸性「雨」や「大気」汚染の原因となり、排出規制を強化する必要性が増した。化石燃料を「精製」する過程で硫黄を回収する技術が進歩し、その技術が途上国へも伝えられた。(89字)

※図3では【『世界』供給量】の推移を示しており、その供給量は増加しています。このことから、硫黄を回収する技術が途上国にも波及することで、硫黄の回収量が増加したと考えました。よって、『その技術が途上国へも伝えられた。』と書き足したのです。念のため。。。

  • 2021.10.30 20:58
  • チョウセイ

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