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2021.11.01
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コメント
では添削いたします。
>東大 2010年
>第2問
>設問A
>(1) ウ-フィリピン エ-インド
いいですね。正解です。
>(2) ウ・エは総数が少なく、両国が該当する。ウは、日本在留者が多いため、親族訪問が多い。エは、IT産業の発達で、商用比率が高い。(60字)
いいですね。限られた字数で濃い内容を説明しないといけないのでかなり苦しい問題だったと思いますが、うまくクリアできています。
字数制限が厳しいので、ある程度省略して書かないといけません。その点、「ウ・エは総数が少なく、両国が該当する。」という書き方は良かったと思いますよ。
私はこのように書いてみました。
「ウとエはともに総数が少なく中国台湾ではない。ウは日本国内の同国出身者への親族訪問が多い。エはICT産業が発達し商用が主。」(58字)
字数的にかなり厳しいですが、何とか意味は通じるとは思います。参考にしてくださいね。
>(3) 東京:買物やテーマパークなどの都市型観光。北海道:自国とは異なる自然に触れられ、冬にはウィンタースポーツが楽しめる。(58字)
こちらもいいですね。ただ、テーマパークが東京ディズニーリゾートのことならばこちらは千葉県ですので、厳密には不正確となってしまいます。とはいえ、東京都内にもテーマパーク的なものはあるでしょうし、「都市型観光」と述べているのですから、問題なかったでしょう。
北海道の説明は正確ですね。「自国とは異なる環境」であり、「雪」を求めて訪れる人々が多いのが北海道の特徴です。台湾や中国華南、オーストラリアなど。そのことが表現されており、適切な解答となっています。
私はこう書いてみました。
「北海道。スキー体験や温泉、雄大な自然を楽しめる。千葉。テーマパーク訪問。東京に近く買い物に便利。(48字)」
字数に余裕があるので、ウィンタースポーツなどの言葉を入れても良かったかもしれませんね。
>(4) イは、所得水準が低く、日本観光が割高となる。就労規制も厳しい。一方、日系企業の進出により、日本からイへは商用訪問が多い。(60字)
いいですね。「所得水準」と「日系企業」がポイントの問題でした。
私も書いてみました。
「経済水準を比較し、中国人にとって日本への旅行は割高だが日本人にとって中国への旅行は割安感がある。日系企業も多く進出。(58字)」
一応2文にしていますが、前半の文がちょっと長くなりすぎた印象です。もうちょっと工夫できたかもしれませんね。
>※2010年 第2問 設問A(4)
『イ(=中国)からの訪日旅行者数が少なく、日本からイ(=中国)への旅行者数が多い理由』 と
2019年 第2問 設問B(3) 『中国やタイからの訪日旅行者数が増加している理由』 は、正反対のことを問うていますね。
なるほど、これは私も気づきませんでした。確認してみますね。過去問を多く解くことで、このような問題同士の相関性も見えてくるということなのですね。
>因みに、上記の内容が先日受験した【第3回全統共通テスト模試 地理B 第2問 問6 正解①】に出題されておりました。当然ですが、正解致しました❕
いいですね。頼もしいです。もちろん模試は重視する必要はありませんが、好結果の場合はそれを自信としてくださいね。
>設問B
>(1) A-ソウル B-東京 C-北京 D-台北
いいですね。Dは気温で判定できます。低緯度の台北。Cは降水量の少なさで北京。以前は冷帯気候に含まれていましたが、現在はBSと捉える場合が多いようです。Aはシベリア高気圧の影響でとくに冬の降水量が少ないことから朝鮮半島のソウル。Bは東京ですが、最暖月平均気温25℃、最寒月平均気温5℃と直接覚えておいてもいいかもしれませんね。ソウルとは異なり、冬でも月に50ミリ程度の降水はあります。
>(2) ソウル。首都機能や「政府機関」を他地域へ分散した。同時に、首都への新たな人口や産業流入を「規制」した。また、地方での交通網の整備と「工業開発」を進めた。これにより、一極集中の是正を図っている。(90字)
「首都機能」を移してしまうと首都ではなくなってしまうので、ここでは「中枢管理機能の一部」のような表現の方が良かったでしょう。「政府機関」は適切です。テジョンへと移転した政府機関もあります。
「地方での交通整備と工業開発」も適切です。韓国の場合、国土開発軸を中心とした開発が行われており、これについて具体的に記述できればベストでしたが、これぐらいの内容でももちろん十分かと思いますよ。
私はこう書いてみました。
「ソウル。過度な集中を避けるため開発が規制されている。テジョンに政府機関の一部を移転させるなど行政の一極集中も避けられている。国内の格差是正のため地方の工業開発も積極的に行われる。(89字)」
90字は長いので、具体的な例を一つ入れるのはテクニックです。ここではテジョンを解答に含めてみました。首都機能の移転が行われている都市です。
なお、国土軸については、このような文章を使って解答を作っても良かったかなと思いました。
「国にいくつかの国土軸を設け、地方への都市開発や産業の振興を計画的に行なっている」
良かったら参考にしてください。
>(3) 従来、低「賃金」労働力を背景に、軽工業など労働集約型工業が発達した。経済成長に伴う「賃金」の上昇で、「国際競争力」が低下した。よって、資本と技術を背景に、電子機器など「技術集約型」工業に転換した。(90字)
軽工業にはいくつかの定義がありますが、とりあえず工業化が初期の段階で発達するものであり、衣類工業、食品工業、窯業(土石工業)などがあります。あるいは土石工業を除外して、生活必需品や日用品をつくる工業という捉え方もあります。
労働集約型工業といえば、衣類工業(衣服縫製業)の他に機械工業も含まれますよね。電気機械や自動車工業など。
ですので、この部分は「衣服工業のような労働集約型工業」としてみてはどうだったでしょうか。
「国際競争力」の使い方は適切です。大変感心しました。コストが上がって「国際競争力が低下する」のですね。とてもいいと思います。
最後の一文も適切です。
私はこう書いてみました。
「以前は衣類や電気製品など単純労働による労働集約型工業が中心だった。賃金上昇に伴う国際競争力低下により、現在は精密部品製造に代表される電子工業など技術集約型産業へと転換した。」(86字)
「単純労働」という言葉も入れています。やはり「賃金上昇→国際競争力低下」は必須ワードですね。
字数制限が厳しい場合でもうまく文章をまとめて字数内に収めるテクニックが身に付いています。さらに演習を続けましょう。
- 2021.11.11 09:47
- たつじん
東大 2010年
第2問
設問A
(1) ウ-フィリピン エ-インド
(2) ウ・エは総数が少なく、両国が該当する。ウは、日本在留者が多いため、親族訪問が多い。エは、IT産業の発達で、商用比率が高い。(60字)
(3) 東京:買物やテーマパークなどの都市型観光。北海道:自国とは異なる自然に触れられ、冬にはウィンタースポーツが楽しめる。(58字)
(4) イは、所得水準が低く、日本観光が割高となる。就労規制も厳しい。一方、日系企業の進出により、日本からイへは商用訪問が多い。(60字)
※2010年 第2問 設問A(4)
『イ(=中国)からの訪日旅行者数が少なく、日本からイ(=中国)への旅行者数が多い理由』 と
2019年 第2問 設問B(3) 『中国やタイからの訪日旅行者数が増加している理由』 は、正反対のことを問うていますね。
因みに、上記の内容が先日受験した【第3回全統共通テスト模試 地理B 第2問 問6 正解①】に出題されておりました。当然ですが、正解致しました❕
設問B
(1) A-ソウル B-東京 C-北京 D-台北
(2) ソウル。首都機能や「政府機関」を他地域へ分散した。同時に、首都への新たな人口や産業流入を「規制」した。また、地方での交通網の整備と「工業開発」を進めた。これにより、一極集中の是正を図っている。(90字)
(3) 従来、低「賃金」労働力を背景に、軽工業など労働集約型工業が発達した。経済成長に伴う「賃金」の上昇で、「国際競争力」が低下した。よって、資本と技術を背景に、電子機器など「技術集約型」工業に転換した。(90字)
- 2021.11.08 20:57
- チョウセイ
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