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2021.12.03

620

すでにお申し込みされている添削メンバーの方のみ投稿ください(メンバー募集は4月で終わっています。追加募集の予定はありません)。最低、月に1回の投稿がノルマです。これが無き場合は登録取り消しになりますので、ご注意ください。

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

コメント

では添削いたします。

>東大 2002年

>第2問

>設問A ア-インド イ-中国 ウ-アメリカ合衆国 エ-ドイツ

いいですね。人口増加率は原則として経済レベル(1人当たりGNI)に反比例しますが、例外も多いです。一人っ子政策の影響が残る中国は、1人当たりGNIが高くありませんが、人口増加率は世界平均を下回ります。移民を多く迎え入れるアメリカ合衆国などアングロアメリカは先進国の中では人口増加率が高いグループです。

おおまかなイメージは以下のような形です。

(年人口増加率;地域)
2.0%;アフリカ
1.5%;南アジア
1.0%;ラテンアメリカ
0.5%;東アジア・アングロアメリカ
0.0%;日本・ヨーロッパ

この表に当てはめ、Xが「南アジア」のインド、Yが「東アジア」の中国と「アングロアメリカ」のアメリカ合衆国、Zが「ヨーロッパ」のドイツになります。

アメリカ合衆国と中国の判定は老年人口率になります。第二次世界大戦の戦場になった中国は当時の若者が多く死んだため、現在の高齢者の割合は高いものではありません。イが中国、ウがアメリカ合衆国ですね。しかし中国は戦後生まれの40〜50歳の人口が多く(一人っ子政策の実施以前でもあります)、数十年後には高齢者の割合は急上昇し、アメリカ合衆国を超えることが予想されています。

中国の人口増加はやがてストップし、人口は減少するとも考えられています。

設問B 「多産多死」の人口動態から、出生率が高いまま、医療・衛生状態の改善で、「乳児」死亡率が低下した。その結果、自然増加率が高まった。
(60字)

「多産多死」がキーワードですから、それに対応して「多産少死」という言葉も使ってみてはどうだったでしょう。

こちらのように文章を工夫することができます。

「出生率が高いまま、医療・衛生状態の改善で乳児死亡率が低下。人口動態が多産多死から多産少死に変化し自然増加率が上昇。」(57字)

「少死」には乳児のみでなく、成人も含まれるので、乳児死亡率の低下だけが人口急増の理由になるわけではありませんが(むしろ、全体の平均寿命の上昇こそが要因)、本問の場合、指定語句に乳児がありますから、こういった書き方をすることが適切だったと思います。

>設問C

>(1) 人口抑制策と経済成長に伴う女性の晩婚化で、出生率が低下した。(30字)

どうなんでしょう?「女性の晩婚化=女性の社会進出」は先進国のキーワードですので中国にはそぐわないと思いますよ。ここは「一人っ子政策」と具体的な政策名を挙げた方がベターだったでしょう。

さらに演習を進めましょう。

  • 2021.12.06 20:11
  • たつじん

東大 2002年



第2問


設問A ア-インド イ-中国 ウ-アメリカ合衆国 エ-ドイツ

設問B 「多産多死」の人口動態から、出生率が高いまま、医療・衛生状態の改善で、「乳児」死亡率が低下した。その結果、自然増加率が高まった。
(60字)

設問C

(1) 人口抑制策と経済成長に伴う女性の晩婚化で、出生率が低下した。(30字)

  • 2021.12.03 20:59
  • チョウセイ

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