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2021.12.06

621

すでにお申し込みされている添削メンバーの方のみ投稿ください(メンバー募集は4月で終わっています。追加募集の予定はありません)。最低、月に1回の投稿がノルマです。これが無き場合は登録取り消しになりますので、ご注意ください。

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

コメント

遅れて申し訳ありません。添削いたします。

>東大 1999年

>第1問

>設問A
 イ-大圏コース ロ-エニセイ川 ハ-ウラル山脈 ニ-バルト海

いいですね。「大圏コース」については2地点間の直線距離で最短経路となります(物騒な話ですが、ミサイルを打つ方向ですね)。正距方位図法で、中心点から任意の点までを結んだ線となります。

>設問B

>(1) 北緯60度
>(2) (b)

北緯60°一周は20000キロです。北緯45°一周は28000キロで、北緯30°は34000キロです。これらはコサインを使えば計算できますよね。
東京は東経140°ほどですから、360°の半分弱です。東京が北緯35°、アムステルダムが北緯50°ですから、おおよそ北緯45°一周の長さを基準にすればいいでしょう。28000キロの半分弱で、10000キロ程度になりますね。

>設問C

> b地域は安定陸塊の卓上地で、タイガやツンドラが広がる。a地域は新期造山帯の山脈で、針葉樹と落葉広葉樹の混合林が分布する。(60字)

いいですね。問題の問い方がちょっと変わっていて「b地域と比べた場合のa地域の地形と植生」を書くよう指示されていますが、シンプルにb地域とa地域の説明をそれぞれ並べて書けば十分でしょう。

・b地域について
ロ川はアンガラ川ですね。バイカル湖から流出しています。地図帳で確認しておきましょう。アンガラ川は本流であるエニセイ川と合流し、中央シベリア高原の西部を通って北極海に注ぎます。中央シベリア高原はかつてアンガラランドと呼ばれた土地で、安定陸塊の卓状地に分類されています。
植生はシベリア全体を広く覆う針葉樹ですね。とくにその純林であるタイガです。

・a地域について
ロシアの沿海州とよばれる地域ですね。主要都市であるウラジオストクを地図帳で確認しましょう。シベリア最東部のこの地域は環太平洋造山帯の一部である新期造山帯です。
植生は日本の東北地方と重なります。針葉樹と落葉広葉樹からなる混合林です。混合林は、温帯から冷帯にかけて一般的にみられる植生です。

例えば私はこのように書いてみましたが、字数がかなり余ってしまいました。もう少し文章を膨らませる必要があります。

「aは新期造山帯で落葉広葉樹と針葉樹の混交林。bは安定陸塊の卓状地で針葉樹のタイガが広がる。」(45字)

字数的にはかなり余裕がある問題でしたね。

>設問D
> 化石燃料や金属・林産資源などの「原料」に恵まれ、水力発電の「開発」が進む。これらを背景に、輸送手段であるシベリア鉄道に沿ったコンビナート方式で、鉄鋼やパルプなどの素材型重「工業」が立地する。(89字)

こちらもいいですね。ちょっと古い話題だったので、説明しにくかったのではないでしょうか。「コンビナート」はロシア語で「コンビネーション」ですから、原料産地と工業地域を結びつけることがカギとなりますね。適切な説明です。

>設問E
> 冷涼な「気候」の東部は、ライ麦などの自給「作物」栽培が中心の、自給的混合農業を営む。温暖な「気候」の西部は、小麦などの飼料「作物」栽培と豚・肉牛などの食肉用「家畜」飼育が中心の、商業的混合農業を営む。(90字)

いいですね。「自給的混合農業」と「商業的混合農業」がいずれも適切に説明できています。
 
d地域の範囲が広いのでターゲットが絞りにくいのですね。混合農業には実は2種類があり、一つが「自給的混合農業」、一つが「商業的混合農業」です。自給的混合農業はロシアで行われており、穀物など農作物の生産に主眼が置かれる形であり、商業的混合農業はヨーロッパ地域で行われる肉類の生産が主となる形態です。この両方について書くことが求められているような気がします。

まず自然環境から述べましょう。東ヨーロッパ平原から北ドイツ平原にかけてのこの地域は「大陸氷河によって削られたやせた土地」であり、気候は「冷涼」です。自然環境を述べる際には「地形」と「気候」の二つの柱を意識してください。

さらに具体的に農業形態を説明しないといけませんが、一般的なヨーロッパの混合農業のスタイルとして「ライ麦とジャガイモが輪作」され、「豚」が飼育されています。「穀物や飼料作物の栽培と家畜の飼育が有機的に結び付けられている」といったような言い方もします。

ではこれらのことを踏まえて、使用語句を意識しながら文章を組み立ててみましょう。

「ロシア西部では作物栽培を主体とした自給的混合農業が、ポーランド以西では家畜飼育を主体とした商業的混合農業がみられる。冷涼な気候のもと、ライ麦とジャガイモの輪作、豚の飼育が行われる。」(90字)

「大陸氷河に削られたやせた土地」という説明を入れる余地がなく、今一つの出来になってしまいました。ただ、使用語句は使えていますし、こちらで問題ないでしょう。ウラル山脈からオランダまでの広い範囲の説明になりますので、いずれにせよ苦しかったかなとは思います。

  • 2021.12.20 19:19
  • たつじん

★コメント数を❛奇数❜にするため、コメントを入れさせて頂きます。御了承下さい。大学名・年度が書かれていない投稿フォーム621-1は無視なさって、投稿フォーム621-2の方を添削なさって下さい。

  • 2021.12.12 19:23
  • チョウセイ

東大 1999年



第1問


設問A
 イ-大圏コース ロ-エニセイ川 ハ-ウラル山脈 ニ-バルト海


設問B

(1) 北緯60度

(2) (b)


設問C
 b地域は安定陸塊の卓上地で、タイガやツンドラが広がる。a地域は新期造山帯の山脈で、針葉樹と落葉広葉樹の混合林が分布する。(60字)


設問D
 化石燃料や金属・林産資源などの「原料」に恵まれ、水力発電の「開発」が進む。これらを背景に、輸送手段であるシベリア鉄道に沿ったコンビナート方式で、鉄鋼やパルプなどの素材型重「工業」が立地する。(89字)


設問E
 冷涼な「気候」の東部は、ライ麦などの自給「作物」栽培が中心の、自給的混合農業を営む。温暖な「気候」の西部は、小麦などの飼料「作物」栽培と豚・肉牛などの食肉用「家畜」飼育が中心の、商業的混合農業を営む。(90字)
 

  • 2021.12.12 19:19
  • チョウセイ

第1問


設問A
 イ-大圏コース ロ-エニセイ川 ハ-ウラル山脈 ニ-バルト海


設問B

(1) 北緯60度

(2) (b)


設問C
 b地域は安定陸塊の卓上地で、タイガやツンドラが広がる。a地域は新期造山帯の山脈で、針葉樹と落葉広葉樹の混合林が分布する。(60字)


設問D
 化石燃料や金属・林産資源などの「原料」に恵まれ、水力発電の「開発」が進む。これらを背景に、輸送手段であるシベリア鉄道に沿ったコンビナート方式で、鉄鋼やパルプなどの素材型重「工業」が立地する。(89字)


設問E
 冷涼な「気候」の東部は、ライ麦などの自給「作物」栽培が中心の、自給的混合農業を営む。温暖な「気候」の西部は、小麦などの飼料「作物」栽培と豚・肉牛などの食肉用「家畜」飼育が中心の、商業的混合農業を営む。(90字)
 

  • 2021.12.12 19:17
  • チョウセイ

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