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2022.03.25

726

 フォーム721に「お題」を出します(3/25)。翌日(3/26)の朝5時以降、その問題の「解答」をこちらに投稿してください。1つのフォームにつき、1人の投稿までです。フォームは722から780まで用意してありますので、定員は9名ということになります。必ず「お名前」の欄に自分の名前(ペンネーム)を入れ投稿してください、そのネームについては年間を通じて同じものを使用してください。翌金曜日までに添削回答いたします。まずは試験的に始めてみますので、気楽に投稿してくださいね。ただし、投稿資格は「2023年の入試において地理の論述試験を必要とする者」です。共通テストのみの受験生の方は原則として参加は見送っていただいた方がいいかと思います。

コメント

では添削いたします。

>1南東のホットスポット上で形成された火山島が、プレートとともに北西に移動しながら、浸食や沈降しサンゴ礁島となった。 

悪くないのですが、ソテツさんの「文章力の高さ」が仇になってしまった印象です。「浸食や沈降し」ではちょっと文意が通じにくいのがわかりますか。「浸食され」、「沈降し」ですよね。ここは「浸食や沈降により」などにしてしまえばよかったと思います。

焦って一文で書き切ろうとせず、短い文に切って(60字ならば2文)丁寧に説明してみてはどうでしょう。こうしたミスがなくなりますよ。

>2土地が狭く人口や資源も少ないので産業が発展しにくい。

悪くありませんが、一気に「産業」と言わずに、「農業」、「鉱業」、「工業」と分けて、それぞれ説明した方が具体性があっていいかと思いますよ。

>また他国から地理的に孤立しているため貿易や観光も盛んではない。

こちらも悪くないのですが、「地理的に孤立」はちょっと曖昧な印象です。「距離が離れており」のようにわかりやすく説明した方が良かったように思います。

文章がうまいことがかえって内容の「薄さ」につながってしまっているような気がしますよ。一気に言い切るのではなく、丁寧に論じる姿勢を大切にしてほしいかと思います。

>たつじん先生添削よろしくお願いします。 
>間違えて725に投稿してしまったのでこちらに再送しました。

お気遣いありがとうございます。こちらこそ誠意をもって添削させていただきますので、よろしくお願いいたします。

2017−1A(1)

本問の必須キーワードは「ホットスポット」と「プレートの移動」だったと思います。地下のマントル対流の作用によって、プレートの内側であっても溶岩の噴出がみられる「特異点」が存在し、それがホットスポットですね。ハワイ諸島が乗るプレートは太平洋プレートです。これはおおよそ南東から北西の方向に向かって移動していきます。

それに対し、後半のサンゴ礁島の説明が困難なんですよ。これについてはは簡単に触れるだけでいいでしょう。火山島の周囲にサンゴ礁が形成され、それが発達していきます。島が「沈降・侵食」により標高を下げる過程で、キャラクターが「火山島」から「サンゴ礁島」に変化していきます。

こちらが解答例です。

「ホットスポット上の火山島がプレートの移動に伴い北西に移動。沈降や侵食で標高が低下。長い年月で周囲にサンゴ礁が発達。(57字)」

60字ですから、原則として2つのトピックです。「2トピック=2つの文」を意識しましょう。「火山島」であること、「さんご礁」の島となること、これが2つのトピックとなり、それぞれ1つの文を当てはめています。

また「理由」だからといって無理に「〜から」、「〜ので」をつける必要もありません。これらの言葉がなくても、こちらの解答ならば、設問に対する「理由」としては十分に成り立っています。


2017−1A(2)

島嶼国の産業に関する問題ですね。

産業については「農業」、「鉱業」、「工業」、「商業(貿易)」などがありますね。それぞれが発達しない理由について検討してみましょう。

農業・・・面積の狭さ。土壌(サンゴ礁による石灰岩質の土壌)。
鉱業・・・面積の狭さ。
工業・・・労働力の少なさ。遠距離であり輸送コストが高い。
商業・・・市場の小ささ。遠距離であり外国との経済関係が弱い。


これらのことをまとめて記述したらいいでしょう。大まかな目安として、東大地理の場合は「30字ごとに一つのトピック」を意識してください。本問は60字ですので、2つのトピックが必要になります。

回答例になります。内容を変えて2つ書いてみました。

「石灰岩質の土壌で穀物栽培に適さない。他大陸との距離が遠く工場の進出も困難。人口も少なく労働力が不十分。鉱産資源も乏しい。」(60字)

「面積が小さく農業が振るわず、資源産出も少ない。遠隔地で人口が少ないため工場の進出もなく、先進国から投資も進まない。」(57字)

サンゴ礁の島々は石灰岩質の土壌であり、(サトウキビの栽培には適しますが)穀物栽培には向いていません。工業についても、他地域との距離の遠さ(輸送費がかかりますね)、人口の少なさを理由として挙げています。

本来、「狭い」ことと「資源に乏しい」ことの関係性は絶対ではありません。ナウルのように小国でありながら、リン鉱石に恵まれていた国もあったわけですし。ここは面積には言及せず、単に「資源に乏しい」だけでも良かったかもしれません。

農業は、気候(高温多雨)はむしろ好条件ですので、土壌に由来するのが適切と思います。

「労働力が少なく」、「大市場から遠い」も、工業や商業にとって不利な条件となります。こちらも書き添えても良かったでしょう。「工場の進出=投資」ですので、「投資」という言葉も使えます。

気になる点として「観光」があります。一般論として、こうした南洋の島嶼国は観光によって国内経済を成り立たせていることが多く、そのために外国からの投資が集中する例があります。しかし、本問においては少なくともそういったケースは除外されています。「観光業は発達していない」ことが大前提になるわけですね。




  • 2022.04.03 11:32
  • たつじん

1南東のホットスポット上で形成された火山島が、プレートとともに北西に移動しながら、浸食や沈降しサンゴ礁島となった。 

2土地が狭く人口や資源も少ないので産業が発展しにくい。また他国から地理的に孤立しているため貿易や観光も盛んではない。

たつじん先生添削よろしくお願いします。 
間違えて725に投稿してしまったのでこちらに再送しました。

  • 2022.03.26 11:20
  • ソテツ

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