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2020.05.16

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では添削していきますね。
>東京大学 2007年 第1問
>A
>(3)※(何を書いていいか分からなかったので解説をお願いします)

わからない問題はとばしてしまっていいと思いますよ。できる問題だけ確実に取り組みましょう。また、こうした問題について一つ一つ解説していたら私としても時間がありませんので、添削解説はあくまでみなさんが解いた問題に限定させていただきますが、ご了解いただけると幸いです(逆に言えば、とにもかくにも解いた問題についてはしっかり添削指導するということです。がんばってくださいね!)。


>(4)温暖な北大西洋海流の影響を受けるため冬季も温暖だから

いいですね。完璧です。できれば「暖流」という言葉を入れて欲しかったところでしょうか。

>(5)工場や車の排気ガスが原因の酸性雨による水質の酸性化。

これもいいですね。字数が多ければ、「工場(石炭の燃焼)=硫黄酸化物の発生」、「自動車(エンジン)=窒素酸化物」のように、二つのタイプに分けることができたかもしれませんが、今回は字数制限が厳しいのでこれがベストの形でしょう。

>B
>(2)再生可能エネルギーであるため、化石燃料と違い枯渇しない上に、排気ガスを抑えられるため環境への負担が軽い

これもとくに問題ないと思います。せっかくなので詳しく見ていきましょう。

>再生可能エネルギーであるため、化石燃料と違い枯渇しない上に
ここは正確ですね。完璧です。ただし「枯渇しない上に」として文章を後に続けようとしていますが、ここは「枯渇しない。」で切ってしまった方がいいと思いますよ。地理の論述問題は文章技術が問われているわけではありません。シンプルな短文で攻めるのは一つのコツです。

>排気ガスを抑えられるために環境への負担が軽い

細かい指摘で申し訳ありません。ちょっとだけ用語に注意しましょう。まず「排気ガス」ですが、「気」と「ガス」で意味が重なっていますので、ここは「排ガス」とする方がベターです。また排ガスといえば一般に自動車のエンジンから排出されるガスのことを示します(これは窒素酸化物を含みます)。工場から排出される気体については、直接「大気汚染物質」とするのが適当です(この大気汚染物質には硫黄酸化物も含みます)。例えば、「工場から排出される大気汚染物質を抑えられるため」のように。もちろん今回は字数制限が厳しいですから工夫しないといけませんが。

さらに「負担」については「負荷」とすること。さらに負荷は「大きい」「小さい」という言い回しが適当ですので、ここもそれに倣うこと。「軽い」では正確な用語とはならないような気もします。先ほど「文章表現力」は問われないと言いましが、逆に「地理用語」の正確な使い方は重要となります。現代文ではないので「うまい文章を書こう」という意識は捨ててください。あくまで地理の試験ですから「地理用語を正確に記述する」という気持ちを強く持つことが大事ですよ。

以上より、例えばこのように書いてみてはいかがでしょう。

「再生可能エネルギーであり、枯渇の心配がない。硫黄酸化物などの大気汚染物質を排出しないので、環境負荷が小さい。」(54字)

どうでしょう?「再生可能エネルギー」「枯渇」「硫黄酸化物」「大気汚染物質」「環境負荷」などキーワードを並べてみました。キーワードの使い方がポイントになります。

>(4)デンマークは降水量に季節差があるが、ノルウェーは1年を通して多くの降水があるため安定して水力から電力供給できる。

水力発電を可能とする自然条件は2つ。「降水量」と「斜面」ですよね。ノルウェーはこれを満たしていますが、デンマークは充足しません。降水量についてはたしかに大西洋に面するノルウェーが多雨であるのですが(偏西風が湿った空気をもたらす)、デンマークも乾燥しているわけではありません。やはりここは地形ですよね。ノルウェーはスカンジナヴィア山脈の山岳国であり、急峻な地形が連続します。一方、デンマークは大陸氷河に削られ(大陸氷河については「ブルドーザー」をイメージしてください。強い圧力により地形を押しつぶし、さらに表面の土砂を削り取って平坦化してしまうのです)、国土に起伏がありません。このことについて記述したらいいと思いますよ。

デンマーク(というか北西ヨーロッパ)は年間を通じて降水があり、季節差はみられないので、この部分も内容を変えないといけませんね。

自然環境といえば「気候」と「地形」ですから、これを意識して二つの文章を作ってみました。

・偏西風が大西洋から湿った空気をもたらしノルウェーの方が多雨。
・ノルウェーは急斜面が多いが、氷河に侵食されたデンマークは平坦。

これをうまく組み合わせて、このような感じになります。

ノルウェーは偏西風の影響で多雨であり、山地が多く水力発電に適した急斜面が多い。デンマークは氷河の影響で国土が平坦。(57字)

字数的に厳しいですが(例えば、デンマークがノルウェーほど降水量が多くないという話題は入れられませんでした)、これぐらい書いたら許容範囲でしょう。

ちなみに、水力発電量が多くなる要因は上記の二つ(降水量が多い。急斜面がある)ですが、「国内の総発電量に占める水力発電量の割合がとくに高くなる」ための要因にはさらに2つ加わります。

一つが冬でも暖かいこと。カナダやスウェーデンも水力発電が盛んですが、これらは冷帯国であり冬に凍結するため、原子力発電の割合も高くなっています。なお、日本でもやはり冷帯である北海道では水力発電はほとんど行われていません。

一つが人口密度の低さ。日本は実は世界的な「水力発電」国の一つです。しかし、人口が多く(さらに産業が発達しているため)水力発電は数ある発電方法の一つにしか過ぎません。総発電量の10%程度です。しかし、それでも1億人の10分の1、すなわち1000万人の需要を賄っているのですから凄いと思いませんか?水力発電や地熱で電力を賄っているニュージーランドですが、人口は500万人に過ぎません。


>(5)活火山が存在する環境を活かした地熱発電が行われている

いいですね。アイスランドは「広がるプレート境界」である海嶺上に形成された火山島ですね。

難しい問題はパスして、できる問題だけしっかり取り組みましょうね。全体としては非常によく書けています。現在の目標としては、30字や60字の論述問題について「文章技術」は用いないで、正しい地理用語を使って記述するというクセをつけることです。

がんばってくださいね(^^)

  • 2020.05.18 11:28
  • たつじん

東京大学 2007年 第1問
A
(3)※(何を書いていいか分からなかったので解説をお願いします)

(4)温暖な北大西洋海流の影響を受けるため冬季も温暖だから

(5)工場や車の排気ガスが原因の酸性雨による水質の酸性化。

B
(2)再生可能エネルギーであるため、化石燃料と違い枯渇しない上に、排気ガスを抑えられるため環境への負担が軽い

(4)デンマークは降水量に季節差があるが、ノルウェーは1年を通して多くの降水があるため安定して水力から電力供給できる。

(5)活火山が存在する環境を活かした地熱発電が行われている

  • 2020.05.16 16:54
  • Shumpei

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