ブログ

2020.07.22

投稿フォーム127

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性がありますので、ツイッター(@ts914)にDMをいただけますでしょうか。早々に対応いたします。

コメント

では添削いたします(^^)

>1999年
>大問3 
>設問B
>(1)高波は台風などの低気圧に伴う海面上昇によって発生し、津波は地震などの地殻変動や海底地滑りによって発生する。

う〜ん、これはいけませんね。「高波」ではなく「高潮」です。高潮は非常に重要なキーワードであり、単なる勘違いで済む問題ではありません。

高潮・・・低気圧による海面(水面)上昇。激しい上昇気流、沿岸に向かって吹き込む強風が原因。埋立地や干拓地、沖積低地など沿岸の低平な土地において浸水被害が生じる。

津波・・・海底地震によって生じる巨大な波。深い入り江の奥で被害が拡大し、さらに河川に沿った狭長な谷合いにまで水流が達することがある。

なお「高波」は単なる「高い波」であり、特別な言葉ではありません。「強い風によって高波が生じる」。「津波は海底地震を原因とする高波である」などの言い方はいずれも適切です。高潮についても風によって波が高まる場合には「高波」と表現する場合があります。特別な意味を持つ地理用語(津波や高潮)と一般の名詞(高波)は使い分けをしましょう。

>(2)沿岸部や平野部などの標高が低い場所で、普段は海水が到達しないが、高潮時には海水が到達しうる場所。

悪くないのですが、いまひとつ歯切れの悪い印象です。「普段は海水が到達しないが、高潮時には海水が到達しうる場所」の意味がつかみにくいのです。

また「沿岸部」や「平野部」など一般の名詞ではなく、もう少し地理的なワードを使った方がいいかも知れません。

例えば「沖積低地」はおいしい言葉です。これは正式な言葉ではないのですが、沖積平野といえば「扇状地・氾濫原・三角州」の全てを含んでしまうため、その中でもとくに低地である氾濫原と三角州に限定して「沖積低地」という言い方をする場合があります。ここは高潮や洪水など水害を受けやすい土地ですね。

さらに沿岸部ならば「埋立地」や「干拓地」の方がより具体性があっていいと思います。

そして高潮の原因として、海から陸地に向かって吹く風もありますから、これに関連させて述べるのもいいと思います。「強風が吹き込みやすい入り江」などどうでしょう。

低湿な沖積低地、沿岸部の干拓地や埋立地である港湾など。強い風が吹き込みやすい入り江でもとくに波が高くなる。(53字)

実は大したこと言っていないんですが(笑)適当にそれっぽい言葉を重ねていけばそれなりの答案になります。参考にしてくださいね。


>設問C
(1)降水量のピーク後、1982年は下流の流量がすぐに増え、その後すぐに減少。1958年は緩やかに増加し、その後緩やかに減少している。

こちらはいいですね。とても素晴らしい内容だと思います。2つの文に切って、それぞれ明確に述べている点が評価されます。「減少」のように体言止めにするのも文章を短くするテクニックですね。上手いと思います。

(2)河川の流域が都市化。道路がアスファと「トで舗装され、水が地下に浸透しづらくなった。また、植物の減少による流量の増加。

前半はとてもいいと思います。ただ、ラストの「植物の減少による流量の増加」がちょっとわかりにくいですね。中途半端になるぐらいならその部分はカットしてしまっていいのでは。そもそも指定語句が「都市化」と「浸透」ですので、これについてしっかり言及すれば十分な得点は得られると思います。

流域の都市化が進行。地面がアスファルトやコンクリートで覆われ、雨水が地下に浸透せず、直接河川に流れ込むようになった。(58字)

無理をせず、丁寧に自分の言葉で説明してみてはいかがでしょう。とにかく東大の論述問題は「字数の短さ」に特徴があります。あれもこれも述べる余裕がない場合もあり、その際は内容を厳選しないといけません。

>(3)河川の直線化。これによってスムーズに川が流れる。
>堤防の建設、強化。より高い水位にも対応できるようになる。

いいですね。理由がしっかり述べられている点が素晴らしいと思います。さらに自分の言葉で丁寧に説明されていますね。とてもわかりやすいですよ。

ただ、さらに欲を言えば、せっかくなのですから(2)の内容と関連させてみたらさらに良かったと思いますよ。

・水が浸透するアスファルトの開発と普及。
・公園緑地を増やして雨水の浸透量を増やす。

(2)の内容を反映するに、こういった解答を出題者側は求めていたのかも知れません。出題意図を意識して解答することも心がけましょう。

>添削よろしくお願いします。
>春学期が終わりそうです。やっと、仮面浪人生に「天王山」が一か月遅れてやってきます…

その通りですね。今回は添削回答まで時間がかかってしまい申し訳ありませんでした。過去問演習をさらに進め、どしどし投稿してくださいね。

  • 2020.07.31 23:49
  • たつじん

東大
1999年
大問3 
設問B
(1)高波は台風などの低気圧に伴う海面上昇によって発生し、津波は地震などの地殻変動や海底地滑りによって発生する。
(2)沿岸部や平野部などの標高が低い場所で、普段は海水が到達しないが、高潮時には海水が到達しうる場所。
設問C
(1)降水量のピーク後、1982年は下流の流量がすぐに増え、その後すぐに減少。1958年は緩やかに増加し、その後緩やかに減少している。
(2)河川の流域が都市化。道路がアスファルトで舗装され、水が地下に浸透しづらくなった。また、植物の減少による流量の増加。
(3)河川の直線化。これによってスムーズに川が流れる。
  堤防の建設、強化。より高い水位にも対応できるようになる。

添削よろしくお願いします。
春学期が終わりそうです。やっと、仮面浪人生に「天王山」が一か月遅れてやってきます…

  • 2020.07.23 20:58
  • マツケイ

コメントフォーム

カレンダー

«7月»
   1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

ブログ内検索

フィード

スタディサプリスタディサプリ/たつじん地理

検索

ページの先頭へ