ブログ

2020.10.19

投稿フォーム237

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性がありますので、ツイッター(@ts914)にDMをいただけますでしょうか。早々に対応いたします。

コメント

では添削いたします。

>東京大学1995第1問

>B(1)二酸化窒素濃度が高いロは二酸化窒素を含む自動車の排気ガスを調査したものである。

適切です。あえていえば「排気ガス」ですと「気」と「ガス」が意味的に重複しますので、ここは「排ガス」でいいでしょう。
エンジン車はエンジン内で高温高圧により酸素を酸化させるため、どうしても窒素酸化物(二酸化窒素)が排出されます。このことがきちんと理解されていますね。おそらく自動車の通行量の多い路肩に設置された観測装置なのでしょう。「自動車の排ガス=窒素酸化物、化石燃料の燃焼=硫黄酸化物」ですね。


>(2)1970年頃は工場などの汚染物質の固定発生源が大気汚染の主たる原因だった。1990年頃は大都市への人口集中が進み、産業構造が変化し、物流が活発になる中、自動車の排気ガスが増加した。

とても良い解答です。うまく書けていますよ。合格圏です。

「工場からの二酸化硫黄の排出が減少した」理由についてもう少し明確にしても良かったかなと思います。言及されていないところです。もちろん「産業構造が変化」(重工業からサービス業へ)も大きな理由の一つなのですが、やや足りないような気がします。高度経済成長期以降、日本では公害に対する規制が厳格化され、また脱硫技術の向上で工場から排出される硫黄酸化物は激減しました。こういった背景も調べておくといいですね。

私はこのように書いてみました。

規制の強化や技術の向上により二酸化硫黄の固定発生源であった工場からの排出は減少。一方、産業構造の変化や物流の活発化によって交通量が増し、人口集中地域である都市部からの二酸化窒素の排出は増加した。(97字)

ちょっと字数がオーバーしましたね。調整してみましょう。

規制の強化や技術の向上で二酸化硫黄の固定発生源である工場からの排出は減少。産業構造の変化や物流の活発化によって交通量が増し、人口集中地域である都市部からの二酸化窒素の排出は増加。(89字)

このような形にはなると思います。本問は「石炭の燃焼→二酸化硫黄」「自動車の排ガス→二酸化窒素」という組み合わせがわかっているかどうかが解答のポイントだと思います。前者は法律の整備、脱硫装置の設置などにより克服されましたが、後者は自動車が増加していることもあり有効な対策がありません。今後は電気自動車の普及で状況が変わるのかもしれませんが。

では次回も期待しています(^^)

  • 2020.10.30 11:04
  • たつじん

東京大学1995第1問
B(1)二酸化窒素濃度が高いロは二酸化窒素を含む自動車の排気ガスを調査したものである。
(2)1970年頃は工場などの汚染物質の固定発生源が大気汚染の主たる原因だった。1990年頃は大都市への人口集中が進み、産業構造が変化し、物流が活発になる中、自動車の排気ガスが増加した。

  • 2020.10.27 10:50
  • 万物は流転する

コメントフォーム

カレンダー

«10月»
    1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

ブログ内検索

フィード

スタディサプリスタディサプリ/たつじん地理

検索

ページの先頭へ