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2021.05.02

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コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性がありますので、ツイッター(@ts914)にDMをいただけますでしょうか。早々に対応いたします。

コメント

では添削いたします。

>40 (2006年 第1問)

>設問A
>(1)ア−d イ−a ウ−b エ−c

良いですね。正解です。

>(2)赤道直下であるため気温の年較差がほぼ無く、高山気候であるため。(31字)

もったいない印象です。せっかく理解しているのに、それが確実に文章に表現されているわけではありません。

まず字数制限が60字ですよね。これは「2つのトピックを個々に説明しなさい」という出題者側のメッセージです。本問ならば、「気温年較差が小さい」こと、「気温が低い」ことを別々に述べないといけません。

また「高山気候であるため」という点も気になるのですよ。例えば「西ヨーロッパで穏やかな気候がみられる理由は?」という問いに対し、「西岸海洋性気候だから」と解答した人がいました。これが不適切な理由がわかるのでしょうか。出題者側は気候区分を知りたいわけではなく、なぜそういった気候がみられるか理由が聞きたいわけですよね。「偏西風と暖流の影響」のようなことを書かないといけません。

もちろんやすさんの意図としては「高山」という部分を強調したわけで、気候区分をそのまま答えた意識は低かったと思います。しかし、こういった書き方ですと、出題者側としてはやはり解答としては不適切であると判定せざるを得ないのです。

ここはきちんと「標高が高い」と説明するべきでしょう。

例えばこのように書いてみました。

「年間を通じて太陽からの受熱量にほぼ変化がなく気温年較差の小さい低緯度。平均気温が低く海抜高度が高い高原に位置。(55字)」

2つの文にきっちり分けています。それぞれ「年間を通じて受熱量の変化が小さい→気温年較差が小さい」、「標高が高い→気温が低い」と、因果関係を明確にしています。こういった組み立てを工夫してみてください。

>設問B
>(1)カ−ペルー キ−ブラジル ク−チリ ケ−エクアドル
>(2)バイオエタノール

いずれも正解ですね。

(3)低地は熱帯雨林が広がり熱帯作物の栽培も見られる。高度が上がるにつれて、ジャガイモなどの耕作、リャマやアルパカの放牧が見られる。

適切です。ただ、せっかく文字数制限が長い(90字)のですから、より詳細に述べるべきでした。

90字の場合、3つのトピックを含めることが原則です。さらに一つのトピックごとに1つの文を当てはめ、3つの短文に切るとわかりやすい解答になります。

述べるべきことは以下の3つです。

・低地・・・熱帯作物(具体例;サトウキビ)
・高地・・・冷涼な気候に適応した作物(具体例;ジャガイモ)
・耕作限界を超えた高所・・・放牧(具体例;リャマ・アルパカ)

私も書いてみました。

「湿潤高温の低地ではキャッサバなど熱帯作物。標高が上がるとトウモロコシ。さらに標高が上がると冷涼な気候に適応したジャガイモ。森林限界を超えた高所ではリャマやアルパカの放牧。(85字)」

こちらではトウモロコシを含めて、4つのトピックにしています。より詳細に説明してみました。

>設問C
>(1)エクアドルは一次産品が中心。ペルーは基礎金属、軽工業製品が中心。ブラジルは金属製品のような重工業製品が中心となっている。

とてもいいですね。ブラジル単体でみれば農産物や鉱産資源の輸出も多いのですが、エクアドルやペルーと比較した場合にはやはり重工業製品の割合の高さがポイントとなります。具体的に述べられている点が評価が高いです。

>(2)外国資本の導入が背景にある輸出加工区の設置がある。

全く誤っているというわけではないのですが、解答としてはちょっと物足りない印象です。

ブラジルは工業に特色がみられる国です。長く「輸入代替型」の工業化政策によって国内需要中心の生産活動を行っていましたが、外資の導入などにより工業化が進展し、現在では「輸出指向型」工業へと転換を果たしました。

同様の例にインドがあります。ブラジルもインドもいずれも人口が多い国であり、国内市場が大きいのです。国内市場向けに生産活動を行ったとしても、十分に経済は回っていきます。

ただし、グローバル化する世界の中で、インドのみ、ブラジルのみの市場をターゲットとすればいつか限界が来てしまうのです。工業生産を拡大し、輸出を増やしていかないといけません。両国だけでなく、東南アジアやラテンアメリカの多くの国も含め、輸出指向型工業国への転換が進んでいます。

できればこのことを文章内で説明して欲しかったところです。

私も書いてみました。

「内需中心の輸入代替型から外国の市場を意識した輸出指向型工業への転換。外資を積極的に導入し、重化学工業を発展させた。(57字)」

「輸出加工区」という言葉は使っていませんが、「外資」については触れてみました。こういった形で問題ないかと思います。

全体として、字数制限を反映した解答づくりを心がけてみたらどうでしょう。1行は30字、2行は60字、3行は90字です。30字で1トピック(できれば一つの文に区切る)を意識し、それだけの内容と分量を表現してみましょう。

>〈一言感想〉
GW期間に学校の自習室にお邪魔していたところ、3年の時にお世話になった地理の先生が「今補修で人手が足りないから手伝ってくれ」とのことで、質問応答をしました。自分の苦手な分野を突かれて家で必死に調べて次の日に説明する。というとても自分のためになった5日間でした。また今日からこれまで通りのペースで記述も進めていきますので、採点よろしくお願いします。

そうでしたか。それにしても先生も熱心ですし、さらにどんどん質問をぶつけてくる在校生のみなさんも本当に熱心ですね。やすさんも負けないよう、さらに充実した受験生活を過ごしましょう。

  • 2021.05.09 16:02
  • たつじん

今月もよろしくお願いします。
40 (2006年 第1問)
設問A
(1)ア−d イ−a ウ−b エ−c
(2)赤道直下であるため気温の年較差がほぼ無く、高山気候であるため。
設問B
(1)カ−ペルー キ−ブラジル ク−チリ ケ−エクアドル
(2)バイオエタノール
(3)低地は熱帯雨林が広がり熱帯作物の栽培も見られる。高度が上がるにつれて、ジャガイモなどの耕作、リャマやアルパカの放牧が見られる。
設問C
(1)エクアドルは一次産品が中心。ペルーは基礎金属、軽工業製品が中心。ブラジルは金属製品のような重工業製品が中心となっている。
(2)外国資本の導入が背景にある輸出加工区の設置がある。

〈一言感想〉
GW期間に学校の自習室にお邪魔していたところ、3年の時にお世話になった地理の先生が「今補修で人手が足りないから手伝ってくれ」とのことで、質問応答をしました。自分の苦手な分野を突かれて家で必死に調べて次の日に説明する。というとても自分のためになった5日間でした。また今日からこれまで通りのペースで記述も進めていきますので、採点よろしくお願いします。

  • 2021.05.07 12:22
  • やす

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