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2021.06.19

投稿フォーム406

すでにお申し込みされている添削メンバーの方のみ投稿ください(メンバー募集は4月で終わっています。追加募集の予定はありません)。最低、月に1回の投稿がノルマです。これが無き場合は登録取り消しになりますので、ご注意ください。

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

コメント

では添削いたします。

>一文を短く分かりやすく書くことを意識してみました。添削お願いします。もし、よろしければまた点数も40点満で教えていただけると嬉しいです。

それは素晴らしい意識だと思いますよ。まずは短い文で文章を組み立ててみましょう。慣れてきたら少しずつ文を長くしていけばいいのです。点数についても承りました。大問1つにつき20点ですね。

>2007年
>大問2
>設問A
(1)A水産物 B肉類 C乳製品 Dいも類(1/1)

Aはモンゴルなど内陸国で少なく、ノルウェーなど海洋に面した国で多いことから「水産物」、
Bは西欧諸国とモンゴルで多く、インドで少なく「肉類」、
Cはインドで多く「乳製品」、Dはナイジェリアなどアフリカ諸国で多く「いも類」ですね。

>(2) 全体的に少ない。ノルウェーで多く、内陸国モンゴルで少ない。29字

なるほど、後半部分だけで十分なのですが、「全体的に少ない」ことにも言及しているのですね。これはおもしろい観点だと思いますよ。悪くありません。

>(3)キャッサバ(1/1)
>(4)豚肉(1/1)

ともに正解です。

>(5) 米は長江流域やその南の降水量が多く、気温が高い地域。小麦は黄河流域など降水量少なめの涼しい地域でそれぞれ生産が多い。58字(3/3)

いいですね。十分な解答です。とくに降水量に注目しているのがいいですね。これは、勘違いしている人もいるのですが、中国の農業地域の違いは「気温の高低」ではなく「降水量の大小」です。というか、湿潤と乾燥の違いですね。華北地方で米作ができないのは、稲の生育期である夏に乾燥するからです。降水量は少なく、しかしそれでいて気温はかなり高くなります(ペキンなどかなり高温になりますからね)。

長江や黄河などの地名を挙げているのもいいですよ。

なお私はこう書いてみました。年降水量1000ミリ、華北、華中などのキーワードを使っています。

「年降水量1000ミリ未満で少雨の華北では小麦。多雨の華中では米、とくに温暖な華南では米の二期作。近年は東北区でも米作。(59字)」

東北区の米作にも言及してみました。4つの地域の農業の違いは以下のようなものです。

・東北区・・・夏の気温は十分に高く(しかし蒸発量が降水量を上回ることはないので、水は足りている)近年は品種改良によって米作地帯となっている。

・華北・・・夏季に乾燥するため米の栽培は困難。冬小麦が中心。北西の内陸側では春小麦。

・華中・・・多雨であり米作。長江沿いの沖積平野。内陸部のスーチョワン盆地では米と小麦の二毛作。

・華南・・・温暖であり、米の二期作。

このような書き方もできます。

「冷涼少雨の東北地方と華北は集約的畑作農業地域として小麦が栽培。温暖多雨の華中と華南は集約的稲作農業地域として米が栽培。(59字)」

こちらはホイットルセー農牧業区分に基づいて記述しています。個人的にはこういった書き方の方が好きなんですけどね。一つのアイデアとして参考してくださいね。

>(6) 牛糞を農業の肥料として利用してきた。18字(1/2)

(下記参照)

>設問B
>(1) 肥料として利用されてきた糞尿やゴミ。18字(2/2)

とてもいいですね。適切な解答に思います。

>(2) 1935年は家畜に田畑の作物を餌として、糞を田畑の肥料として循環されていた。1990年は家畜の餌を海外からの輸入に頼り、糞は農業に利用せず東京湾へ捨てられ循環はなくなった。(86字)(3/3)

上手いですね。これはとてもわかりやすいと思います。文章を二つに区切って、それぞれ時系列に沿って説明しています。

>(3) 窒素のような栄養分が大量に海に流されると、プランクトンが増え赤潮が発生することで魚が死滅するなど生態系が崩れた。(56字)(2/3)

いいですね。十分な解答になっていますよ。「赤潮」に注目できている点が素晴らしいと思います。2行(60字)と比較的字数制限に余裕があることから、赤潮に関する付帯事項にも触れることができたでしょう。

私はこう書いてみました。

「生活排水の流入で水域が富栄養化し、プランクトンの異常発生で赤潮が生じる。水中の酸素欠乏により魚介類が死滅し水産業に打撃。」(60字)

キーワードとして「富栄養」を使っています。また「プランクトンの発生」ではなく「異常発生」としています。さらに、赤潮によってなぜ魚介類が死滅するか(酸素欠乏)についても説明しています。こういったことも「詰め込む」ことはできたと思います。

こういった形でしょうか。「詰め込む」テクニックも意識してみてくださいね。

(計18点)


>大問3
>設問A
(1) 人口が多いほど、卸売小売比は高くなる。理由は、小売は人口に比例するが、卸売は商圏が広く人口が多い場所に集中するから。(58字)
(2/4)

「商圏」というキーワードが適切です。さらに「金融」や「物流の中心」といった言葉も入れられたらベストでした。

ただ、厳密には「商圏」は小売業も含まれてしまうのでこれだけを以て卸売業の発達の度合いとは結びつけにくいと思います。

以下は私の例文ですが、こちらでは商圏という言葉は用いず、金融業、物流の中心などの言葉を用いています。

「人口が多いほど卸売小売比は高い。金融業が発達し物流の中心となる中枢都市は卸売業販売額がとくに大きく、一般に人口も多い。」(59字)

>(2) c群は昼夜間人口比率の低く、昼の小売の消費が少ない。一方b群は都市圏の中心で商業集積しており昼の小売の消費が多いから。59字
(0/4)

これはどうでしょう?これ、都市圏構造の問題ですよね。都市圏構造は理論が重視されるという点においても地理でもっとも重要なジャンルです。しっかり復習しておいてくださいね。

cはおそらく「郊外」の都市です。郊外であるので購買活動は商業集積する都心部において行われる割合が高く、その分だけcでの購買活動が不活発になるのです。通勤や通学で都心部に出かけるわけですから、そこでモノを買ったり、食事をしたりすることが普通になりますよね。

このことが理解できているかどうかの問題だったのです。内容的には難しくありません。このことを自分の言葉でしっかり書いてください。今回は「郊外」とうキーワードが使えていないので、あえて厳しい配点にしています。

「cは大都市圏の郊外に位置する。昼夜間人口比率が低く、都心部への通勤・通学者が多い。商業集積する都心部での購買額が多い。」(59字)

どうでしょうか。言われてみれば簡単でしょ?難しい言葉を使わず、自分なりの言葉でしっかり説明してくださいね。

アマガエルさんは「cでは〜。bでは〜」といったような比較対照する構造で文章をつくっており、これはとても素晴らしいと思うのですが、本問はどうしても書くべき内容に比して字数制限が厳しく(60字で3つも語句の使用が指示されているのも多いと思いませんか)、そのような2段構えの文章は難しかったと思います。私はbは切り捨て、cが郊外であることだけに注目し論じてみました。時にはこのように臨機応変に対応してみてください。

>(3)e群は地元に根付いた地場産業の製品や水産物を始めとした生産地となっており、d群よりはるかに卸売が発達しているから。
57字(2/4)

もったいない文章ですね。例えば「はるかに」は不要だったと思います。これがなくても文意は通じますよね。これだけで4文字使ってしまっているのはもったいないのです。

さらに、そもそも「卸売業が発達している」理由を聞かれているのですから、最後の部分も要りません。そうではなく、「e群は地元に根付いた地場産業の製品や水産物を始めとした生産地となって」いることがなぜ卸売業の発達に結びつくかを述べるのです。

「eは伝統的な地場産業が発達している都市、または特定の水産物の水揚げや農産物の生産地。これらの出荷、流通の拠点となる。」(60字)

いかがでしょうか。

実は「生産地」という言葉が使いにくいのです。「地場産業の生産地」ではちょっとおかしいと思いませんか。「地場産業による伝統工芸品の生産地」とするべきです。「水産物の生産地」もちょっとおかしいのですよ。水産物はあくまで「水揚げ」、「漁獲」ですし、これを書くなら「水産加工品の生産地」としないといけません。私は農産物を文章に組み入れて「農産物の生産地」としてみました。

このようの文章がおかしくならないように注意することも大切ですし、平均レベルの国語力を持っているならば(もちろんアマガエルさんはかなり上位の国語力を持っていますよ)、決して難しい作業ではないはずです。

>設問B
>(1)
Aカリフォルニア州
Bテキサス州
Cミシガン州
Dワシントン州
(2/2)

いいですね。地誌的な内容を含む問題ですが、よくできています。

>(2)
ミシガン州は自動車、ワシントン州は航空機の生産が多い。27字(2/2)

一行でうまくまとめています。ミシガン州はデトロイト、ワシントン州はシアトルですね。


>(3) デトロイトより南部でヒスパニックの割合も高く豊富で安価な労働力を利用し、自動車の部品を生産している。その部品をデトロイトに集積し組み立てている。72字
(1/4)(安価な労働力について触れているので加点しています)

いくつか事実誤認があるようですので、整理しておきましょう。

・輸送用機械器具について
輸送用機械器具は「自動車の部品」ではなく「自動車」そのものと考えていいですよ。図を見る限り、ミシガン州でも輸送用機械器具の割合が高いですよね。「ケンタッキー州で部品をつくり、デトロイトで組み立てている」わけではありません。むしろデトロイト周辺で製造された部品をケンタッキー州の工場で組み立てているかも知れません(というか、実際にそうなのですが)。

・ヒスパニックについて
米国においてヒスパニックの割合が高いのはメキシコ国境沿いやフロリダ州であり、ケンタッキー州は該当しません。そもそもケンタッキー州はむしろ北東部に近いですよね。例えば「南部」に該当する米国南東部(ジョージア州からルイジアナ州)はかつて綿花プランテーションが開かれアフリカ系の割合が高いですが、ケンタッキー州はこれにも該当しません。コーンベルトの南側に位置する伝統的な農業州です。「デトロイトより南部」であるかも知れませんが、民族的には他の北東諸州と同様ヨーロッパ系が多数を占めます。むしろ、20世紀前半に南部からアフリカ系の労働者を多く迎え入れたデトロイトこそ「黒人の町」です。デトロイトおよびミシガン州は比較的アフリカ系の割合が高いです。

・集積について
これは「集積立地」という言葉として用いるべきでしょう。自動車工場の立地パターンです。自動車工業は、鉄板やエンジン、ガラスやゴムなど多種多様な工場が近接していることが絶対的な立地条件になります。部品工場が集積している総合工業なのですね。

本問は90字という長い字数が与えられています。一言で言い切るのではなく、じっくりと腰を据えて、十分な文字数を使って自分の考えを伝えてください。

自動車工業は集積立地であり部品工場との連携が重要。ケンタッキー地域はデトロイトの南方に位置し、ハイウェイを用いた輸送で部品供給が容易。農村地域であり安価で豊富な労働力も得やすい。(89字)

いかがでしょうか。さほど難しいことは言っていませんよね。もちろんケンタッキー州の位置についての知識がないと書けないわけで(どうしてもフライドチキンのイメージがあるので、南部やメキシコ国境沿いなど米国の中でも開発が新しい地域と勘違いしてしまうのですが)、本問の難易度は高いとは思いますので、無理に解く必要はなかったとは思います。できなくても気にせず、あくまで自動車工業の立地パターンを知るための教材だったと割り切ってください。

なお、デトロイトに近接せず、やや離れたところに日系の自動車工場がつくられているのは、デトロイトに本社を置く米国3大自動車メーカー(GM、フォード、クライスラー)との対立を避けたからです。またデトロイトの労働者(上述のようにアフリカ系が多い)は権利意識が強く(それはいいことなのですが)、労働組合活動も活発であるため、賃上げ交渉やストライキにより生産ラインがすぐに止まってしまうのだそうです。組織化率の低い他地域(オハイオ州やケンタッキー州)へと日系工場が多くつくられました。

計9/20

第3問 18点
第4問 9点
合計 27/40

大問ごとのばらつきは気にしないように。問題そのものの難易度がバラバラなのは当たり前です。受験のコツは「難しい問題で高得点を取る」ことではありません。「難しい問題は捨て、簡単な問題をしっかり取る」ことです。ここを勘違いするといつまでたっても得点は伸びませんよね。

>質問
>設問A(6)のような問題は、独特な利用方法を知らなかっため、既に知っている知識で書くしかなかったのですが。
家屋の壁に使うや燃料に使うなどの独特な利用方法を思いつくにはどんな風に思考すれば良いのでしょうか。

全く問題ありませんよ。わからないことがあったとしても慌てる必要はありません。現時点で知っていること、理解していることを確実に回答(解答)すればいいのです。満点を狙う必要はありませんもんね。

今後もこういった「知らない知識」が問われる可能性はあります。しかし、知らないことを書けという方が無理な話です。自分の知っている範囲で文章をとりあえず破綻のない形でまとめてみる。そういったテクニックを出題者に評価してもらったらいいのではないでしょうか。もちろん部分点狙いになりますが、それで十分かと思います。

点数をつける都合上、(普通なら指摘しないような)細かい点まで指摘していますが、気にしないでください。また同じく点数をつけるため、添削にお時間をいただいています。他の生徒さんの投稿は1〜2日程度で回答していますが、アマガエルさんは一週間いっぱいかかってしまいます。ご理解いただけると幸いです。

次回も期待しています(^^)

  • 2021.06.30 13:47
  • たつじん

一文を短く分かりやすく書くことを意識してみました。添削お願いします。もし、よろしければまた点数も40点満で教えていただけると嬉しいです。

2007年
大問2
設問A
(1)A水産物 B肉類 C乳製品 Dいも類
(2) 全体的に少ない。ノルウェーで多く、内陸国モンゴルで少ない。29字
(3)キャッサバ
(4)豚肉
(5) 米は長江流域やその南の降水量が多く、気温が高い地域。小麦は黄河流域など降水量少なめの涼しい地域でそれぞれ生産が多い。58字
(6) 牛糞を農業の肥料として利用してきた。18字
設問B
(1) 肥料として利用されてきた糞尿やゴミ。18字
(2) 1935年は家畜に田畑の作物を餌として、糞を田畑の肥料として循環されていた。1990年は家畜の餌を海外からの輸入に頼り、糞は農業に利用せず東京湾へ捨てられ循環はなくなった。(86字)
(3) 窒素のような栄養分が大量に海に流されると、プランクトンが増え赤潮が発生することで魚が死滅するなど生態系が崩れた。(56字)

大問3
設問A
(1) 人口が多いほど、卸売小売比は高くなる。理由は、小売は人口に比例するが、卸売は商圏が広く人口が多い場所に集中するから。(58字)
(2) c群は昼夜間人口比率の低く、昼の小売の消費が少ない。一方b群は都市圏の中心で商業集積しており昼の小売の消費が多いから。59字
(3)e群は地元に根付いた地場産業の製品や水産物を始めとした生産地となっており、d群よりはるかに卸売が発達しているから。
57字

設問B
(1)
Aカリフォルニア州
Bテキサス州
Cミシガン州
Dワシントン州
(2)
ミシガン州は自動車、ワシントン州は航空機の生産が多い。27字
(3) デトロイトより南部でヒスパニックの割合も高く豊富で安価な労働力を利用し、自動車の部品を生産している。その部品をデトロイトに集積し組み立てている。72字


質問
設問A(6)のような問題は、独特な利用方法を知らなかっため、既に知っている知識で書くしかなかったのですが。
家屋の壁に使うや燃料に使うなどの独特な利用方法を思いつくにはどんな風に思考すれば良いのでしょうか。

  • 2021.06.24 11:48
  • アマガエル

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