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2023.08.04

1498

   たつじんオープン添削第19回はこちらに

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では添削いたします。

>B
1人間の排せつ物や生ゴミを肥料として田畑に投入。

いいですね。2つの内容について十分に字数を用いて説明します。

>2家畜に地域で栽培した飼料を使いフンは堆肥として田畑に利用し窒素が循環していたのが、栄養豊富な輸入飼料に変わり、化学肥料に切り替わったためフンは処分するようになり循環は途絶える。

なるほど、上手に「詰め込んで」いますね。文章の上手さより、内容の「濃さ」を優先した解答に思いますよ。問題ないと思います。

「窒素の循環」と「循環が途絶える」という部分が高評価です。

ただ、できれば2つの内容について「かつて」と「現在」のような組み立てがあると、時系列がはっきりしてよかったと思いますよ。問題の意図としても、2つの時代の対比を明瞭にすることが求められていたと思います。

「かつては地域で栽培された農作物が飼料とされ、家畜の糞が田畑の肥料となり、窒素が循環。現在は輸入飼料へと転換し、肥料も化学肥料となり、糞は処理され廃棄。循環が途絶えた。」

このように時間軸を明確にするとさらによかったですよ。

>3湾内が富栄養化しプランクトンが大量発生して赤潮が生じ、水中の酸素が減少し魚介類が減少し、漁業に被害を与える。

悪く無いのですが、例えば「魚介類が減少し、漁業に影響を与える」は同じ意味ですから、「漁業〜」以降は不要だったのでは。

それより重要な因果関係としては、この前段階の「なぜ富栄養化したか」という部分ですよね。「生活用水の流入」が要因です。

(1)生活排水の流入
(2)水域の富栄養化
(3)プランクトンの異常発生
(4)水域内の酸素の減少
(5)魚介類の減少
(6)漁業に被害。

さすくんはこのうち、(2)〜(6)の因果関係を説明しています。ただし、どちらかといえば(1)の内容こそ大切だと思うのです。(1)〜(5)の因果関係を説明するという方法もあったことも考えてみてくださいね。「因果関係の鎖」が長い場合、どこを取り上げ、どこを削るかという点は重要です。

>A
2内陸国のモンゴルで少なく沿岸国で漁業国のノルウェーで多い。

「内陸国」と「沿岸国」の対比が見事です。

>5秦嶺・淮線以北の少雨地域は小麦、以南の多雨地域は米を栽培し、年中温暖な華南の1部では米の2期作がある。

とてもいいと思います。ただ、地理の場合は「数字」が重要になりますよね。「チンリン・ホワイ線」は悪く無いのですが、ここを「年降水量1000ミリの等値線」とすることはできませんでしたか?

米が栽培できるのは「チンリン山脈の南だから」ではなく、「年降水量1000ミリ以上だから」ですよね。より理論的(科学的)な内容となるよう説明してみてほしいのです。

「年降水量1000ミリの等値線以北の華北は集約的畑作農業地域で小麦の栽培。以南の華南は集約的稲作農業地域で米の栽培。」

こういった形も参考にしてみてくださいね。

>6乾燥させ固めて家庭燃料や壁材・建築材に用いる。

こちらもいい解答ですね。B1の問題もそうでしたが、シンプルな解答になってしまうところを、しっかり説明を補充して、文章の長さをキープしています。とてもいいと思いますよ。

>よろしくお願いします。

さすくんの解答はいずれも完成度が高いですが、さらに一歩上の解答を目指してくださいね。ポイントは「因果関係の鎖」と「数字の用い方」ですよ。


  • 2023.08.18 20:58
  • たつじん

B
1人間の排せつ物や生ゴミを肥料として田畑に投入。
2家畜に地域で栽培した飼料を使いフンは堆肥として田畑に利用し窒素が循環していたのが、栄養豊富な輸入飼料に変わり、化学肥料に切り替わったためフンは処分するようになり循環は途絶える。
3湾内が富栄養化しプランクトンが大量発生して赤潮が生じ、水中の酸素が減少し魚介類が減少し、漁業に被害を与える。
A
2内陸国のモンゴルで少なく沿岸国で漁業国のノルウェーで多い。
5秦嶺・淮線以北の少雨地域は小麦、以南の多雨地域は米を栽培し、年中温暖な華南の1部では米の2期作がある。
6乾燥させ固めて家庭燃料や壁材・建築材に用いる。

よろしくお願いします。

  • 2023.08.10 18:14
  • さす

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