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2020.02.05

添削フォーム51

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。


コメント

とにかく文章はうまいのでそこでは自信を持ってください。

あえて文章力を犠牲にして、求められた(解答ではなく)回答をシンプルに記すという意識を持ったらベストに思います。

期待していますよ!

  • 2020.02.08 14:21
  • たつじん

では続きになります。

>第三問(Aはあまりにも的外れなことを書いてしまい見るにしのびないので省かせていただきます…)

こういうことは書かなくていいですよ(^^)単に省略で。

B都市人口が増大し、都市圏が拡大するにつれて、建物が密集し、地価が高くなる都心部では、住宅費を抑えられる郊外への人口流出が進むドーナツ化現象が、都市圏と圏外の境界では、工場や宅地が無秩序に建設され、生活に支障をきたすスプロール現象が起こる。

内容的には正しいのですが、一部物足りない点があります。

ここもコール&レスポンスを意識してください。問題文には「中心部」と「周辺部」とあるのです。120字制限ですから、それぞれ60字が目安となります。

中心部で生じている問題。中心部はCBDが形成され、商業施設も集中し、過密化が進行。地価も高騰し、人口が郊外へと流出するドーナツ化現象が生じる。周辺部で生じている問題。農地や林地の中に住宅地が虫食い状に点在するスプロール現象が生じる。(116字)

なお、スプロール現象については「生活に支障をきたす」というのは決して誤りではないのですが、正確でもないような。インフラ(道路や下水道など)の整備が効率的に行われないという「経済」面のデメリットを指す言葉なのです。(もちろん減点対象ではないと思いますが)

C建築物が密集した都心部からオフィスや役所を移転させ、副都心的な機能を持たせたり、住宅を建設し、ベッドタウンに変化させたり、飲食店やリゾート施設を立地させたレクリエーション施設としての再開発の方向性が考えられる。

こちらもコール&レスポンスの意識が低いように思いますね。テーマとされているのは「(海や川に面した)港湾・工業地区」ですからね。

以下の解答例を参考にしてください。

都心付近にみられる港湾・工業地区は開発の歴史が古く荒廃が進んでいるところもある。一部ではインナーシティ問題も発生。そうした地区は再開発によって近代的な街並みに再生している。高層ビルが並ぶオフィス街や、マンション建設による住宅地など。(116字)

「先進国のスラムは都心付近である」というセオリーが理解できていれば(これはサプリの授業でも扱っています)さほど困難な解答ではなかったと思いますよ。「都心部=旧港湾地区」であることをしっかり意識してください。リード文にもあるロンドンのドックランズが典型例です(ここは都心部です)。

「建築物が密集した都心部から移転させ」では、事実誤認があるのがわかりますよね。港湾・工業地区も都心なのですから。

D経済発展のなか、労働時間が拡大する傾向のある現代では、余暇に費やせる時間が短く、都心付近で余暇を過ごさねばならず、都心近くでも良好な自然環境を味わえる水際のリゾート施設が必要だから。

こちらもちょっと惜しいかな。リード文では「ラングドック・ルシヨン」が挙げられています。これが「国家的事業としてのリゾート地区」の例ですよね。これに関することを述べるべきなのです。

ラングドック・ルシヨンは「地中海沿岸」であり、もちろん都心付近ではありません。

余暇については「余暇の有効利用」など、「労働時間」については「労働時間の短縮を心がけ」(本問は1991年の問題ですが、もし似たような問題が現在出題されたら、働き方改革による労働時間の短縮への意識は言及するべきだと思います)、自然環境は「海岸や漁村などの豊かな自然環境」といったように、いくらでも工夫してそれぞれの言葉を用いることができますよね。

文章がうまいので「苦しまずに」解答が書けてしまっているんです。それが弱点です。うまく書けなければ、ひたすら問題文を読んで、リード文も読んで、とにかく「苦しむ」わけです。そうした苦しさの中から、(文章力は下手でも)設問内容をキチンと反映した適切な解答を書くことができます。スムーズに書けてしまうことが仇(あだ)となっている気がしますよ。

>あまり出来が良くないかもしれませんが、よろしくお願いします。

こういったネガティブな発言は不要です(ちょっとめんどくさいですよ・笑)。シンプルに「よろしくお願いします」だけが好ましいですよ(^^)

(追記)

重複しますが、全体として「文章がうますぎる」のでそれに流されてしまっているような気がします。
文章を書く前に、箇条書きで「書くべき内容」を挙げてみて、それらを使って文章を組み立てることが本来の理想なのです。「論述」を作文だと思っているような印象がありますが、所詮は「回答」にすぎません。キーワードをいかに使っているか、だけがポイントなのです。

あと10日ほどですから、今さら直さない方がいいと思いますが、全体的に一つの文が長いのが気になります(混乱したらいけないので前回は言いませんでしたが)。私の解答例をみてわかるように、不自然なほど文を短く切っていますよね。

ただ、今さら短文を意識することはありません。逆に貴方の高い文章能力が乱れます。あまり私のアドバイスは参考にせず、今まで通り「文章力」で乗り切ってしまった方がいいとは思いますよ。

自分なりの方法を一番大切にしてくださいね(^^)

  • 2020.02.08 14:20
  • たつじん

では添削しますね。とりあえず途中まで終わりましたので、そこまでになります。後半は後ほど。

>前回はありがとうございましたm(__)m
フォームの使い方に不慣れですいません。
また良ければ添削お願いさせていただきたいです

お礼もお詫びも要りませんよ(^^)
また「させていただきます」という表現も適当には思いません(こんな言い方普段しないでしょ?)
シンプルに「添削お願いします」だけで十分ですよ。

>東大1991年度第二問

>Aアフリカでは家畜の放牧や移動式の焼畑農業が行われたが、人口増加に伴い、過放牧や過耕作が進み、砂漠化が進行し、東南アジアでも移動式焼畑農業が行われていたが、人口増加に対応し、過耕作や過伐採が進み、地力の低下・森林破壊が起きた。

悪くはありませんが、やや整理が足りない印象がありますね(^^)

「ステップ→砂漠化」、「熱帯雨林→熱帯林の減少」の区別ができているか、という問題です。

ステップの砂漠化の原因は、自然的要因(降水量の減少)が最大のものですが、人為的原因(過放牧、過伐採、過耕作、不適切な灌漑による塩害)もあります。これに対し熱帯林の減少は、都雲南アジアでは「輸出用の伐採、プランテーションの開発」が、アマゾン低地では「牧場、鉱山の開発、道路の建設」が原因です。

熱帯林の減少について「過耕作」や「過伐採」を取り上げた点はやや不適当に思います。

また「焼畑農業」とありますが、これは熱帯雨林の農業携帯です。サヘルは乾燥地域ですので。「遊牧」や「オアシス農業」が適当です。「放牧」は一般名詞であり、農業区分名ではありません。またそもそも焼畑農業は移動式ですので、「移動式」という言葉も不要です。ホイットルセー農業区分についてはしっかり整理しておいてくださいね。

以下、私のつくった解答例です。

アフリカのサヘル地域ではステップにおいて遊牧が、外来河川の沿岸でオアシス農業が、行われる。近年、砂漠化の進行がみられ、草地や耕地が失われる。東南アジアの熱帯林では焼畑農業による芋類の栽培が行われる。近年農業用地の開発で熱帯林が減少している。(120字)

設問とのコール&レスポンスを意識し、適切なキーワードを配置した解答としています。

>Bマレーシアは、中国系やインド系の民族が多い複合民族国家であり、多数を占めるマレー人は経済的に不遇な状況にある。その中で、マレー人が信仰するイスラム教は、マレー語とともに彼らのアイデンティティの中心となり、民族意識の核となっている。

「不遇な状況」、「民族意識の格」など巧みな文章表現が用いられており「現代文」の論述問題としては満点解答ですが、「地理」としてはややキーワード不足だと思います。
イスラム教が「国教」であることには必ず言及しないといけません。また、マレー人という言い方も不適切です。マレーシアの国籍を得ているという点においては中国系住民もインド系住民も同じですので、「マレー系住民」とするべきです。また大まかな人口構成(マレー系6割、中国系3割、インド系1割)も触れるべきですし、そしてもちろん「ブミプトラ政策」をいう言葉(内容の説明は不要ですが)も入れてください。

「文章がうますぎてかえって満足する答案ができない」という典型的なパターンに思います。地理は文章力を問う科目ではありません。必要事項(キーワード)を「淡々と」文章の中で論(あげつら)っていくべきなのです。 文章を考える前に、キーワードを挙げてみて、それをいかに解答の中に含めるかと先に考えた方がいいようには思いますよ。

>C(2)1970年代前半までは石油危機のなかで原油生産量は多かったが、
1970年代後半にイラン・イラク戦争が起きると、原油の生産施設が破壊され、一時的に生産量が落ち込んだ。その後生産量は回復し始めたが、以前の水準には達していない。

なるほど、石油危機は1970年の段階では発生していませんから、「1970年代前半までは」という表現はちょっと気になりますね。ただ、全体的にはうまく書けていると思います。合格点です!

もっとも、本問はちょっと難しいと思います。以下のトピックが書かれているかどうかなのです。

1)1970年代前半;米国系の石油メジャーによる油田開発。
2)1970年代半ば;第一次石油危機による原油価格高騰で産出量が増加した。(第一次石油危機の発端となった第四次中東戦争は1973年)
3)1979年;イラン革命による混乱によって産出量が急減。(第二次石油危機)
4)1980〜88年;イラン・イラク戦争。(ペルシャ湾岸の港湾が使用できなくなるなど)

(1)の内容は地理履修者は知らないでしょうから書けないと思います。
(2)はしっかり書いて欲しいですね。
本問の肝は(3)です。米国系石油メジャーと結びついた王家を、イスラム政党が追放し、イスラム共和国が誕生しました。油田が国有化されるなど大きな変革があり、さらに米国から経済制裁を受けるなど、国際的にも孤立します。「イラン革命」の一言があるかどうかが、本問の際点基準だったと思いますよ。
(4)はもちろん重要です。ただ、貴方の答案だと年号が違っていますね。おおまかな年代は正しいので、減点対象とはならないと思いますが。

イラン革命やイランイラク革命についてはWikipediaで確認しておいて、今後の学習に役立ててください。

  • 2020.02.08 13:17
  • たつじん

1991年とはかなり古いですね!どこかの問題集にあったのでしょうか。過去問集を用意して近年の問題を解いた方がベターに思いますよ(^^)

一応過去問は見つかったので本日中に添削してみます。本コメントにレスは不要ですので、今しばらくお待ちください。

  • 2020.02.07 10:13
  • たつじん

前回はありがとうございましたm(__)m
フォームの使い方に不慣れですいません。
また良ければ添削お願いさせていただきたいです
東大1991年度
第二問
Aアフリカでは家畜の放牧や移動式の焼畑農業が行われたが、人口増加に伴い、過放牧や過耕作が進み、砂漠化が進行し、東南アジアでも移動式焼畑農業が行われていたが、人口増加に対応し、過耕作や過伐採が進み、地力の低下・森林破壊が起きた。
Bマレーシアは、中国系やインド系の民族が多い複合民族国家であり、多数を占めるマレー人は経済的に不遇な状況にある。その中で、マレー人が信仰するイスラム教は、マレー語とともに彼らのアイデンティティの中心となり、民族意識の核となっている。
C(2)1970年代前半までは石油危機のなかで原油生産量は多かったが、1970年代後半にイラン・イラク戦争が起きると、原油の生産施設が破壊され、一時的に生産量が落ち込んだ。その後生産量は回復し始めたが、以前の水準には達していない。
第三問(Aはあまりにも的外れなことを書いてしまい見るにしのびないので省かせていただきます…)
B都市人口が増大し、都市圏が拡大するにつれて、建物が密集し、地価が高くなる都心部では、住宅費を抑えられる郊外への人口流出が進むドーナツ化現象が、都市圏と圏外の境界では、工場や宅地が無秩序に建設され、生活に支障をきたすスプロール現象が起こる。
C建築物が密集した都心部からオフィスや役所を移転させ、副都心的な機能を持たせたり、住宅を建設し、ベッドタウンに変化させたり、飲食店やリゾート施設を立地させたレクリエーション施設としての再開発の方向性が考えられる。
D経済発展のなか、労働時間が拡大する傾向のある現代では、余暇に費やせる時間が短く、都心付近で余暇を過ごさねばならず、都心近くでも良好な自然環境を味わえる水際のリゾート施設が必要だから。


あまり出来が良くないかもしれませんが、よろしくお願いします。

  • 2020.02.05 23:21
  • とおる

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