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2021.06.01

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コメント

コメント数を偶数にしたいので空コメントを入れておきます。

  • 2021.06.20 14:29
  • たつじん

添削いたします(^^)

>東大 2016年

>第3問

>設問A 
>(1) ア―扇状地 イ―自然堤防 ウ―三角州

適切です。とくに問題ありませんね。

(2) 他河川の合流による影響がなく、水を海に流出し洪水を防ぐため。  (30字)

いいですね。洪水対策ということさえわかれば正解だったと思いますが、さらに詳しい説明を加えられており、より良い解答になっていますね。

>(3) 高度経済成長期の地下水の過剰採取のせいで、地盤沈下が進んだが、地下水の採取を規制する法律の施行のおかげで、沈下が安定した。 (60字)

まず「高度経済成長」に言及できている点が適切です。「1975年」とわざわざ示されているのですから、高度経済成長にがカギになることは確かですよね。

さらに「地下水」の汲み上げすぎが「地盤沈下」の原因になることもしっかりと指摘されており、こちらもいいと思います。「採取」という表現が木になりますが(例えば「揚水」など)、意味はわかりますので、問題ないでしょう。
さらに「地下水の過剰揚水→地盤沈下」と結びつけている点もいいと思います。

後半では[安定した理由]を述べています。このようなシンプルな形で全く問題ありません。

私も書いてみました。

「高度経済成長期に重工業化が進み、地下水が過剰に汲み上げられ地盤沈下が生じた。これを防ぐため地下水の利用が規制された。」(58字)

ここでは地下水の利用として工業用水が多かったことにも言及しています。「過剰揚水」という言い方にしても良かったのですが便利ですが、なかなか難しい言葉だと思いますので。ここでは「汲み上げ」や「利用」という平坦な言葉に変えています。また「地盤沈下が公害とみなされ」とありますが、公害に認定されるまでもなく、地番沈下が建造物や都市施設に与える影響は大きいのですから、ここはシンプルに「地盤沈下を防ぐ」という言い方で十分に思います。ある程度、常識的に意味が伝わると思われる部分はどんどんシェイプアップした方がいいでしょう。

>(4) 台風や低気圧で起こる高潮による浸水の被害を防ぐために河口や海岸に水門や防潮堤を建設したり、地震で起こる液状化現象による建物の倒壊などを防ぐために地盤の改良や建築物の杭打ちなどを行う。(91字)

「台風」も低気圧の一種ですから、「台風や低気圧」ではやや正確性を欠きますが、とくに問題ないでしょう。ここでは「高潮」の使いかたが適切ですね。「低気圧→高潮」は重要な組合せです。「水門」や「防潮堤」
も正しいです。

また「地震→液状化」も正しいですね。さらに液状化は地盤が水を多く含んでいると生じますので、土地から水分を抜くという地盤改良が最も有効です。このことも指摘されています。特殊な知識と思うのですが、よく知っていましたね。とてもレベルの高い解答に仕上がっています。同様に「杭打ち」も液状化対策の一つです。見事な文章です。

>設問B 

>(1) A市では人口が集中する地域に、山間部の村では山地の尾根線や谷線に沿って境界が設定され、いずれも生活空間となる範囲である。(60字)

悪くはありませんが、「生活空間」という言葉が漠然としすぎていて、ちょっとわかりにくい印象です。

A市ならば「人口が集中する地域」にはどういった特徴があるのでしょう。例えば「市街地」という言葉を使っても良かったと思います。

また「山地の尾根線」は「生活空間」なのでしょうか。おそらく尾根線に囲まれた谷の範囲のことを「生活空間」と考え、尾根によって生活空間の範囲が限定されるという意味を含めているのだと思いますが、それがちょっとわかりにくいのです。

「生活空間」という抽象的な言葉に頼るのではなく、より具体性をもって述べてみたらいかがだったでしょう。

私は以下のような思考過程によって文章をつくってみました。参考にしてくださいね。

「A市」および「山間部の村」ですよね。平野部の村は含まれません。

さらに「考え方」ですね。一言だけでもこれに関することを書き加える必要があります。

A市については以下のようかことが言えると思います。

「A市では商工業の集積する市街地が市域とほぼ一致していた。」

まずはこんな感じでしょうか。「商工業」が集積し、一つの街としての機能が明確だったからこそ、独立した自治体となっていたのでしょう。

さらに山間部の村は以下のような形です。

「山間部の村は尾根が境界となっていた。」

このことが図からはっきりと読み取れると思います。では尾根を境界にする理由は何でしょう?

例えば一つには水の利用があると思います。尾根の反対語は谷ですね。尾根が境界ならば、村の中心地は谷沿いということになります。水が利用しやすい状況にあったのでしょう。

さらにいえば交通の便を考えてもいいでしょう。高い山地を挟んでの交流は厳しいものがあります。尾根の両側が同じ自治体では不都合も生じるでしょう。

これを踏まえて以下のように書いてみました。

「山間部の村は河川の利用や交通の便を考え、尾根線が境界となっていた。」

ではA市と山間部の村、それぞれに関する内容をミックスしてみましょう。

「A市では商工業の集積する市街地が市域とほぼ一致。山間部の村は河川の利用や交通の便を考え、尾根線が境界となる。」(54字)

字数制限があるため説明がやや足りない部分もありますが、許容範囲でしょう。出題意図として「考え方」を示す必要があったと思いますよ。

>(2) モータリゼーションの進展により郊外に人口集中地区が広がったものの、1世帯の住宅面積が広くなり、人口増加に直結しないから。(60字)

これも悪くないんですけどね。。。「モータリゼーション」についてはとくに触れる必要はありませんでしたし、そもそもこの言葉だけで9文字消費してしまうわけですよね。ちょっともったいないなと思いますよ。

それより、しっかりと図を読解し、統計を正確に理解し、それを具体的な状況に結びつけることができているかどうか、そういったことを文章内でアピールして欲しいのです。

以下に考え方を示します。

話題となっているのは「人口集中地区」ですよねな。

1965年の人口集中地区をみてください。これ、狭いですよね。例えば1平方キロとしてみましょうか。

これが2010年には3倍ほどに拡大しています。3平方キロです。

人口集中地区の人口密度は4000以上ですから、人口集中地区(1965)の人口が例えば4000人であるのに対し、人口集中地区(2010年)の人口は12000人になっていれば、これはスムーズなことです。

でも実際にはそうなっていないのです。3倍ではなく、わずか30%の増加。例えば、人口集中地区(1965)人口が10000人としましょう。人口集中地区(2010年)は13000人です。

つまり、人口集中地区(1965)の人口密度は4000人どころではなく、きわめて高かったということなのです。それが2010年には薄まってしまった。一応、人口密度4000はキープしているけれど、かつてほどの神津ではない。

ここで想像してください。以前は狭い旧市街地に面積の狭い家屋が軒を連ねていたのではないでしょうか。長屋のようなものだったのかも知れません。

それが現在は一軒あたりの敷地面積も増加し、比較的余裕がある土地利用となっている。庭付きの家が並ぶニュータウンなのかもしれません。もちろん、最低でも人口密度は4000ないといけないのですから、過疎というわけではありません。「緩やかな過密」とでも言うべきものでしょうか。

「以前は狭い市街地に多くの家屋が密集していた。現在は住宅地の開発によって周辺地域に広い一戸建てが多く設けられた。」(55字)

つまり、1965年の人口集中地区の人口密度が「極端に高く」、その背景として「狭い住居」が集中していたことを想像するべきなのです。

また、次の図式も考えてみてください。

(結果)「人口集中地区の面積は3倍になっているが、人口は30%しか増加していない」

(理由1)「古い時代は市街地に狭い家屋が集中。現在は郊外に広い家が増えた」

(理由2)「モータリゼーションの進展」

本問で求められているのは「結果」の理由を示すことです。これはつまり「理由1」ですよね。なぜ理由1のような状況が生じたかを考える場合に。「理由2」があるわけです。しかし、今回はこのような「理由の理由」までは答える必要はなかったわけです。重層的に理由を説明するには、字数制限が短すぎます。

「理由2」→「理由1」→「結果」の流れはありますが、理由1の部分をしっかり述べて(つまり理由2には触れることなく)文章を作った方が高得点が狙えたと思いますよ。

限られた文章の中で強調するところ、省略するところのメリハリをつけて解答することも意識してみてくださいね。

>(3) 山間部の少数住民の意向が行政に反映されにくい上に、公共施設の集約化で遠方化して行政サービスの提供や享受が困難になり、高齢者などにとっては医療や福祉のサービスが低下する恐れもある。(89字)

これも文章を切ってしまったらどうでしょう。「それぞれ一つずつ挙げ」ですから、2つのトピックは必要になるわけです。無理やり一文に収めてしまっているので、一つ一つのトピックが明確に示されにくくなっている印象です。

極端な話、こういった組み立てにすればいいのです。

「行政上の問題点。公共施設の集約化で人口過疎地域における行政サービスの提供や享受が困難になる。生活上の問題点。高齢者向けの医療や福祉サービスが低下する。」

いかがでしょう?二つのこと(行政上の問題点、生活上の問題点)を述べよと言われているのですから、それぞれ「箇条書き」スタイルで挙げてしまえばいいのです。この方が解答が明確になりませんか。

チョウセイさんは非常に文章が上手いのですが、かえってそれにより「文章が流れて」しまっているんですよ。地理の論述試験は小論文とは違いますから、国語力が問われるものではありません。「答えるべきことをそのまま答える」ことが重要であり、それでこそ得点になるのです。

文章力が高い人はどうしても「論文」を書いてしまうんですよね。むしろ箇条書きで用語のみ答えるという意識をもった方が、実は適切である場合が多いのです。

例えば、これは他の生徒さんの解答ですが、上手く書けていると思います。文章力が高いとは言えませんが、問いかけにたいする「回答」になっています。

「行政上の問題は、総人口に対する山間部の人口の比率が低いため、山間部の住民の主張が反映されにくくなること。生活上では、平野部と山間部で1人あたりの交通費において格差が生じてしまうこと。」

内容的には拙いとは思います。しかし、言いたいことはしっかり伝わりますよね。

私も書いてみました。

「行政上の問題点。かつての町村役場が廃止されるなど、人口過疎地域に置いて各種の行政サービスを受けにくくなっている。生活上。インフラの整備が遅れ、買い物や通勤、通院など不便である。」(88字)

病院や介護施設についても書いても良かったのですが、そうした民間の施設はおそらく合併とは関係なく、つくられたり無くなったりするものではないかと考え、ここでは外しています。

それに対し、合併によりかつての町村役場がなくなると、それまでは明確であったはずの町村の中心地もなくなり、それを中心に展開していたバス路線なども廃線になる可能性がありますよね。市町村合併と交通インフラの問題は密接かと思います。

文章が上手いからこそ「さらっと」書いてしまうのではなく、一旦立ち止まって、問題文や図表類を深く読解し、書くべきことを定めてから「求められている回答」を答えるようにしましょうね。

  • 2021.06.20 14:28
  • たつじん

再投稿ありがとうございます。申し訳ありません。私の見落としでした。

今週中には添削回答いたしますので、今しばらくお待ちください。

  • 2021.06.13 18:27
  • たつじん

【356の再投稿です。】

東大 2016年

第3問

設問A 
(1) ア―扇状地 イ―自然堤防 ウ―三角州

(2) 他河川の合流による影響がなく、水を海に流出し洪水を防ぐため。  (30字)

(3) 高度経済成長期の地下水の過剰採取のせいで、地盤沈下が進んだが、地下水の採取を規制する法律の施行のおかげで、沈下が安定した。 (60字)

(4) 台風や低気圧で起こる高潮による浸水の被害を防ぐために河口や海岸に水門や防潮堤を建設したり、地震で起こる液状化現象による建物の倒壊などを防ぐために地盤の改良や建築物の杭打ちなどを行う。(91字)


設問B 

(1) A市では人口が集中する地域に、山間部の村では山地の尾根線や谷線に沿って境界が設定され、いずれも生活空間となる範囲である。(60字)

(2) モータリゼーションの進展により郊外に人口集中地区が広がったものの、1世帯の住宅面積が広くなり、人口増加に直結しないから。(60字)

(3) 山間部の少数住民の意向が行政に反映されにくい上に、公共施設の集約化で遠方化して行政サービスの提供や享受が困難になり、高齢者などにとっては医療や福祉のサービスが低下する恐れもある。(89字)

  • 2021.06.12 11:27
  • チョウセイ

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