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2021.08.29

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すでにお申し込みされている添削メンバーの方のみ投稿ください(メンバー募集は4月で終わっています。追加募集の予定はありません)。最低、月に1回の投稿がノルマです。これが無き場合は登録取り消しになりますので、ご注意ください。

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

コメント

では添削いたします。

>東大地理 2007年度 (各国の食料供給量と窒素の循環より)

大問番号も書いておいてくださいね。これは第2問でしょうか。

>設問A
>(1)A・・・水産物
   B・・・乳製品
   C・・・肉類    (としてしまいました)
   D・・・いも類

Aはモンゴルなど内陸国で少なく、ノルウェーなど海洋に面した国で多いことから「水産物」、
Bは西欧諸国とモンゴルで多く、インドで少なく「肉類」、
Cはインドで多く「乳製品」、Dはナイジェリアなどアフリカ諸国で多く「いも類」ですね。
インドがポイントでしたね。

>(2)内陸国のモンゴルで特に低く、ノルウェーやスペインで高いから。

「内陸国」に対して「沿岸国」、「海洋に面し」などの言葉が欲しかったですね。なぜノルウェーで魚介類の値が高いのかの説明がありません。

>(3)キャッサバ
>(4)豚肉

いいですね。正解です。

>(5)中国の南部は温暖で多雨な気候の地域であるためコメの生産が多い。北部は寒冷な気候であるため小麦の生産が多い。

これは誤りなんですよ。北部とは、黄河流域である華北のことを言っているのだと思いますが、この地域で稲作が行われない理由は「少雨」だからです。華北地方は夏の気温は高いですよね。たしかに冬は寒冷となりますが、そもそも稲は夏の作物ですから冬の気温は関係ありません。

華北は夏は高温であり蒸発量が多くなります。一方で降水量は少ないので乾燥します。水が足りず米作は行えません。外来河川である黄河も、しばしば流水が途絶えます。断流ですね。

例えば私はこう書いてみました。

「年降水量1000ミリ未満で少雨の華北では小麦。多雨の華中では米、とくに温暖な華南では米の二期作。近年は東北区でも米作。(59字)」

東北区の米作にも言及してみました。4つの地域の農業の違いは以下のようなものです。

・東北区・・・夏の気温は十分に高く(しかし蒸発量が降水量を上回ることはないので、水は足りている)近年は品種改良によって米作地帯となっている。

・華北・・・夏季に乾燥するため米の栽培は困難。冬小麦が中心。北西の内陸側では春小麦。

・華中・・・多雨であり米作。長江沿いの沖積平野。内陸部のスーチョワン盆地では米と小麦の二毛作。

・華南・・・温暖であり、米の二期作。

このような書き方もできます。

「冷涼少雨の東北地方と華北は集約的畑作農業地域として小麦が栽培。温暖多雨の華中と華南は集約的稲作農業地域として米が栽培。(59字)」

こちらはホイットルセー農牧業区分に基づいて記述しています。個人的にはこういった書き方の方が好きなんですけどね。一つのアイデアとして参考してくださいね。

>(6)牛糞を農作物の肥料として利用する。
(どうしてもこれしか思いつきませんでした)

そうでしたか。今回の問題を通じ、知識を広げておいてくださいね。

>設問B
>(1)人間が廃棄するゴミや農作物の栽培に利用される肥料などを指す。

今は無くて、昔はあったものですよね。水洗化されてしまった現在のトイレですが、当時は非水洗の便所が主であり、排泄物は集められ、畑にまく肥料として用いられていました。現在との比較を考えるべきですから。ここは「人間の排泄物の利用」とするべきです。

>(2)1935年は、家畜が田畑から窒素を摂取して排泄物として田畑へ戻りみゅん関していた。1990年は、窒素を外部から取り込み、田畑ではなく、人間や東京湾へと流れるようになった。

(みゅん関とは循環のことですね)

窒素が具体的に何なのか、示しておいた方がいいですね。家畜が田畑から得る窒素は「飼料」に含まれているのでしょう。「人間に流れる」とは人間の食料になるということですよね。字数に余裕があるのですから、こういったことを一つ一つ確認しながら書き進めてください。

図を読解してみましょう。家畜を中心としてみると、まず海外から太い矢印が入っています。外国から飼料を輸入していることがわかります。さらに家畜から「人間」に向かう矢印が太くなっていますね。食生活の変化によって肉の需要が拡大したことを意味しています。また家畜から東京湾に矢印が向いていますが、これは何でしょう?例えば排泄物が処理され海洋へと廃棄されているのではないでしょうか。こういったことも含めて記述すればさらに良かったと思いますよ。

「昔は家畜の排泄物は肥料となり田畑の農産物が飼料となった。現在は食生活の変化で肉の需要が拡大し家畜の飼育が増加。飼料は海外からの輸入に依存。田畑は化学肥料が中心で家畜の排泄物は廃棄。」(90字)

こういうことですよね。字数制限が長いので、できるだけ多くの内容を詰め込んでみてください。図表をしっかり判読すればそこにヒントはありますよ。

>(3)海が富栄養化することで、プランクトンが異常発生するようになった。そのため、赤潮が発生し、魚介類が死滅するようになった。

「生活排水の流入」というフレーズをどこかに入れてみてはどうだったのでしょうか。

例えばこうった形です。

「生活排水の流入により海水が富栄養化し、プランクトンの異常発生により赤潮が発生。水域内の酸素が欠乏し、魚介類が死滅する。」(59字)

例えば「するようになった」は「した」でいいですよね。字数が無駄になっています。こうした冗長な部分をカットし、「生活排水」のようなキーワードを入れるのです。キーワードの数が採点基準になっている場合もあります。

次回も期待しています。

  • 2021.08.29 15:57
  • たつじん

東大地理 2007年度 (各国の食料供給量と窒素の循環より)

設問A
(1)A・・・水産物
   B・・・乳製品
   C・・・肉類    (としてしまいました)
   D・・・いも類
(2)内陸国のモンゴルで特に低く、ノルウェーやスペインで高いから。
(3)キャッサバ
(4)豚肉
(5)中国の南部は温暖で多雨な気候の地域であるためコメの生産が多い。北部は寒冷な気候であるため小麦の生産が多い。
(6)牛糞を農作物の肥料として利用する。
(どうしてもこれしか思いつきませんでした)

設問B
(1)人間が廃棄するゴミや農作物の栽培に利用される肥料などを指す。
(2)1935年は、家畜が田畑から窒素を摂取して排泄物として田畑へ戻りみゅん関していた。1990年は、窒素を外部から取り込み、田畑ではなく、人間や東京湾へと流れるようになった。
(3)海が富栄養化することで、プランクトンが異常発生するようになった。そのため、赤潮が発生し、魚介類が死滅するようになった。



添削よろしくお願いします。

  • 2021.08.29 10:54
  • のい

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