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2022.05.12
851
2022年度論述添削第8回です。毎週金曜日にこのようにブログ(今回の851のように末尾が「1」になると思います)に「お題」を発表します。問題は過去問集や関連サイトにて各自で入手してください(私が用意すると著作権の問題が生じます)。その問題について、土日を利用して各自演習し、これに続くブログ(今回は852から870までを用意しました)に解答を投稿してください。その際に「名前」は必須です。毎週継続してくれている生徒さんの答案を優先的に添削しようと思います。また投稿日時は土日の朝5時〜21時になります。月曜以降の投稿も受け付けますので、その際はご相談ください。ただし時間については必ず守ること。とくに21時以降の投稿は禁止です。みなさん、夜は早めに休む習慣をつけてください。
メンバーを固定していない「オープン参加」としています。みなさん、こぞって投稿してください。土日にいただいた分は翌週の週末までに添削いたします。またみなさんの解答を引用しながら、解説の動画もつくりますので、ぜひご視聴くださいね。
す。
「必修」と「オプション」の2段階にて「お題」を提示します。みなさんは「必修」のみの解答を投稿していただければ十分です。ただ、「もっと多くの問題を解きたい」という声もあり、そういったかたは「オプション」の問題にも挑戦し、こちらの解答も同時に投稿してください。ただし、オプションについては簡易な添削になるかとは思います。オプションに関しては、次回以降「必修」のお題として採用する可能性もあります。
今回のお題は以下の通りです。
(必修)2011年第1問設問A(2)(3)災害
(オプション)2011年第1問設問B(1)(2)地形
こちらの動画を参考にしてください。
コメント
コメントを偶数にします。
- 2022.05.18 19:14
- たつじん
2011 1a2
解答例
「日本には急峻な山地が多く山麓の急斜面に近接して居住する人も多い。米国は平原が広く大河川の沿岸に多くの人が居住する。」(57字)
問題文では「アメリカ合衆国」となっていますが、これではさすがに字数を大きく消費してしまうので、こちらでは「米国」としています。
水害が多い理由として、海岸や平野部でも間違いないのですが、「大河川」が多く、これに沿って多くの人が住んでいることが最大のポイントですね。
2011 1a3
解答例
「死者数が減少した理由。かつてより救援活動が活発に行われ、医療体制も整ったから。被災者数が増加した理由。低地や山間部など災害に弱い地域へと居住地が拡大したから。(79字)」
シンプルな文章にしています。無理矢理いろいろなことを詰め込もうとせず、当たり前のことを書きました。
「医療の発達、救援活動の拡充、防災意識の高まり、避難が迅速に行わるなどの理由で死者が減少した。山地斜面や海岸沿いの低地など災害に弱い地域に住む人が増え、被災者が増加した。(84字)」
本問は思考問題としてよくできていたと思います。問題文をしっかり解読(この解読という作業を怠っている受験生は多いですよ。思い込みで問題を解いてはいけません)すれば、常識の範囲で回答を導くことは必ずできます。
自然環境の悪化とは例えば地球温暖化による熱帯低気圧の大規模化などあてはまると思うのですが、これが「被災者数の増加」のみならず「死亡者数の増加」にも関連することですよね。ですので、私の解答ではこちらの内容については外しています。
2011 1b1
解答例
「自然堤防。河川沿いに砂礫が堆積し形成された微高地。周囲より高燥であり水害が防がれるため、古い時代より集落が自然発生した。」(60字)
いかがでしょうか。集落の成立まで述べてみました。
「砂礫」は単に「土砂」でもいいと思います。目の粗いこと(つまり水捌けのよいこと)を強調しました。「微高地」は自然堤防の特徴を示す際の必須ワードですね。さらに「高燥」も便利な言葉です。後背湿地(自然堤防の周辺の低地ですね)が低湿であるのに対し、その反対です。このような反対語の組み合わせもたくさんストックしておくと便利ですよ。そして「自然発生」も、「計画的」な集落の反対語となり、これも便利ワード。水が得にくいところでは水が得やすいところに(扇状地における扇端など)、水が得やすい(水害の危険がある)ところでは水害を避けるところに(氾濫原における自然堤防上など)にしゅうらくは「自然発生」します。一方、「計画」的な集落は条里集落、新田集落、屯田兵村ですね。
2011 1b2
解答例
「扇状地の扇端に自然発生した集落である。地下水が湧き出し水利がいい。氾濫原より高所にあり、洪水の危険は少ない。」(54字)
こんな感じでしょうか。ここも「自然発生」という言葉を使ってみました。「高燥」も使ってみてもよかったかもしれませんね(「氾濫原より高燥な地形であり」のように)。
これなら十分に正確な意図が伝わると思いませんか。書くべき内容は難しくありませんが、意図を正確に伝えるためにちょっとした工夫が必要な問題でしたね。
土地利用について言及する必要はなかったので、米作に関する記述は省いています。
まず「扇端。」と言い切ってから始めるパターンです。使用語句に「扇状地」とありますので、「扇状地の末端」あるいは「扇状地の扇端」とした方が良さそうですが。
「扇状地の末端。扇央で伏流した地下水が湧水となり水が得やすい。氾濫原の低地に比べやや高い地形となっており浸水が防がれる。」(59字)
こんな感じでしょうか。「湧水」という言葉を用い、さらに「氾濫原の低地」との比較を含めていますが、とくに不要かも知れません。
「氾濫原」については「後背湿地」の方が良かったかも知れません。「氾濫原」は小地形で、「後背湿地」は微地形です。氾濫原の中に後背湿地と呼ばれる地形が存在するわけですね。
私は「浸水が防がれる」としましたが、もちろんここは「洪水被害が小さい」と同じ意味で用いています。
- 2022.05.18 19:13
- たつじん
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