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2017.10.07

添削フォーム6

 コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。

コメント

では、添削いたしますね(^^)

>第1段階では発展途上国で見られる多産多死の特徴があり、子供は農村において重要な労働力と見なされているため出生率が高くなるが、医療技術や衛生環境の発達が遅れているため、特に乳児における死亡率も高くなる。

とても素晴らしい文章です。内容も形式もとてもいいと思います。ただ、ちょっと気になるのは「医療技術や衛生環境の発達が遅れているため」という部分でしょうか。同じ内容が第2段階の説明でも用いられており、字数的にもったいないな、と。「伝染病や食傷不足の影響で死亡率とくに乳児死亡率が高くなり」などとしてみてはどうだったでしょうか。また、同じく第2段階の説明で「経済発展した発展途上国」としていますので、ここは差別化をはかり「後発発展途上国」としてみたらわかりやすかったかなと思います。

>第2段階ではインドなど近年、経済発展した発展途上国で見られる多産少死の特徴があり、第1段階と同様の理由で出生率は高水準であるが、医療技術や衛生環境せ改善れた事で出生率が低下し、人口が急増している。

こちらも素晴らしいです。「多産少死」というキーワードの使用も適切です。第1段階の「多産多死」との比較ができています。ただ、気になる部分もあるので、いくつか挙げておきますね。「経済発展した発展途上国」で意味は通じるのですが、「発展」という言葉が重ねて使われており、スムーズではありません。「経済成長著しい発展途上国」、「近年工業化を成し遂げた発展途上国」のような表現を工夫してみましょう。さらに「同様の理由で出生率は高水準であるが」も、「高い出生率が維持された状態で」ぐらいの書き方でいいように思います。第1段階を引き継いでいるので、こちらは理由に触れる必要もないのでは。また、最後の「出生率が低下し」の部分は「死亡率が低下し」の誤りですよね(笑)。修正しておいてください。「人口爆発」などというキーワードも使えたかなとは思います。

>第3段階では多くの先進国で見られる少産少死の特徴がある。経済発展に伴って労働力としての子供の価値は下がり、育児や結婚など家族計画が立てられるようになってきたため、出生率が低下し、人口増加も停滞している。

この部分も完璧です。「乳児死亡率の低下で多くの子どもをもうける必要がなくなり」、「女性の社会進出によって出産年齢が上昇し」など、いろいろな理由もつけられたでしょう。その当たりは柔軟に対応すればいいと思います。

>第4階段では日本などで見られる少産少死がさらに進んだ特徴がある。第3段階と同様の傾向が続いた結果、晩婚化や独身と高齢者の割合が増加した事で出生率が死亡率を下回り、人口が減少する傾向へ移っている。


こちらもいいですね。「少産少死」は間違いないとしても、第3段階との明らかな違いは「出生率<死亡率」となっている部分があるということですので、この部分が強調できていることは素晴らしいと思います。「独身」なら「生涯未婚率」、さらに「高齢者の割合」ならば「老年人口割合」とするか、あるいは「高齢社会の進行」などという言い方もできたでしょう。「割合」は「上昇」あるいは「下降」するものであり、「増加」や「減少」するものではないことも、ちょっと注意して欲しかったかな。

第4段階は、一部の先進国でみられる少産少子型がさらに進行した形である。さらに晩婚化は進み生涯未婚率も上昇したことから、出生率は低下し、高齢社会が深刻化したことで死亡率も上昇した。死亡率が出生率を上回り、人口の自然減少の状態とさえなりつつある。

こんなところでしょうか。よかったら参考にしてください。

全体として、非常によくできていると庇います。400字を意識して、全体のバランスもうまく取れていると思います。かなりコツは掴めたのではないでしょうか。次回も期待しています(^^)

追記
投稿の際にこちらにメールが届きますので、いずれのフォームを使っていただいても構いません。



  • 2017.11.20 19:29
  • たつじん

いつも添削して頂き、有難うございます。
今回も宜しくお願いします。
筑波大学2013年第3問です。
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第1段階では発展途上国で見られる多産多死の特徴があり、子供は農村において重要な労働力と見なされているため出生率が高くなるが、医療技術や衛生環境の発達が遅れているため、特に乳児における死亡率も高くなる。第2段階ではインドなど近年、経済発展した発展途上国で見られる多産少死の特徴があり、第1段階と同様の理由で出生率は高水準であるが、医療技術や衛生環境せ改善れた事で出生率が低下し、人口が急増している。第3段階では多くの先進国で見られる少産少死の特徴がある。経済発展に伴って労働力としての子供の価値は下がり、育児や結婚など家族計画が立てられるようになってきたため、出生率が低下し、人口増加も停滞している。第4階段では日本などで見られる少産少死がさらに進んだ特徴がある。第3段階と同様の傾向が続いた結果、晩婚化や独身と高齢者の割合が増加した事で出生率が死亡率を下回り、人口が減少する傾向へ移っている。
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以上です。
よろしくお願いします。

  • 2017.11.13 07:06
  • poen

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