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2018.01.15

添削フォーム31

 コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。


コメント

いいですね。そんな感じで文章を組み立てられたらベストだと思いますよ。もう400時を書くスキルは十分に身についていますし、むしろ詰め込みすぎないで、整理して書く段階にあると思います。あまり多くの内容に触れず、テーマをしぼって書くことを意識してみたらどうでしょうか(^^)

  • 2018.02.09 21:12
  • たつじん

こんばんは。 添削ありがとうございます。
それでは、【比熱の説明→季節によって気圧差が生じる様子の説明→大陸の西岸、東岸での季節風の影響の説明→南アジアなどと東南アジアや東アジアなどの季節風の向きをおまけ程度に付け加える】
の様に述べて行ければ十分な解答ができるでしょうか?

  • 2018.02.08 22:38
  • poen

こんにちは。気づいたら二次直前ですね。こちらは添削し終わっていたのに、投稿するのを忘れていたようです。すいません。

二次までの短い日々、ペースを上げて添削を進めていきますので、どしどし投稿してくださいね。

では添削です(^^)

基本的には仰せのように季節風について説明すればいいと思いますよ。季節風の発生するメカニズム、そしてその影響を順序よく述べてみましょう。それに加え、不正確にならない範囲で様々な事例を挟み込んでいければベストです。


>一般に大陸を構成する岩石は海水に比べて比熱が小さいので、大陸では海洋よりも気温が高日季に高く、低日季に低くなる。

とてもいいですね。「比熱」を取り上げている点がとくにいいと思います。理論やメカニズムを説明するのは適切です。

>また大陸の内陸部や東岸では偏西風によって運ばれる湿潤な風が地形に遮られ、乾燥する。

なるほど、と思いますが、一部不適切な部分がみられるような。「大陸の内陸部」にはたしかに湿潤な空気が箱貼らず乾燥する地域がみられますが、「東岸」には乾燥地域は存在しません。東岸は(日本で典型的にみられるように)季節風によって湿った風がもちこまれるため夏季の降水量は多くなり、湿潤となります。東岸の乾燥地域はアルゼンチン南部のパタゴニア地方のみです(こちらの乾燥の理由として「偏西風」は重要ですが)。

>しかし高日季には大陸側に低気圧、海洋側に高気圧が発達して海洋から大陸へ季節風が吹き、低日季には大陸側に高気圧、海洋側に低気圧が発達して大陸から海洋へ季節風が吹く。

季節風の発生するしくみを説明していますが、ここはもっと字数を使ってテンポを落として説明してみてはどうだったでしょう。







「実際の地球には海洋以外に大陸の占める割合も高く、そのため巨大な季節風の影響がみられる範囲も広い。」というように文章を始めます。

「液体である海洋と、固体である大陸とでは比熱が異なり、大陸上の空気は暖まりやすく冷めやすい状態となり、海洋上の空気は暖まりにくく冷めにくい状態となる。夏季には大陸上の空気は高温となり膨張し、低気圧となるのに対し、海上の空気は相対的に低温となり、膨張もあまりせず、大陸上の空気に比べて気圧が高い状態となります。冬季には大陸上の空気は冷却され激しく収縮することで高気圧となるのに対し、海上の空気は比較的高温で、さほど収縮しないことから、相対的に低気圧となります。」(228字)

そしてこのように、季節によって気圧差が生じる様子を説明します。これだけで200字以上ありますから、400字は簡単に埋まりますよね。

なお、「高日季」と「低日季」については単に「夏季」、「冬季」で問題ないと思いますよ。季節の違いがなく、つまり夏と冬の区別がない低緯度地域では「夏季・冬季」ではなく「高日季・低日季」を使うべきだと言われる先生もいらっしゃいますが、個人的には意味さえ伝わればいいので、そこまで厳密にしなくても、とは思います。そもそも赤道周辺の地域で最も正午の太陽高度が高くなるのは4月や10月ですからね。むしろ高日季こそ正午の太陽高度は低くなります。うまい言い方がないかといつも思っているのですが、なかなか適切な表現がないものですね。
原則として、低緯度では「高日季・低日季」、中高緯度では「夏季・冬季」と言いかえるのがベストですが、低緯度でも「夏季・冬季」というのに対し、中高緯度で「高日季・低日季」ということは稀なので、全体をまとめて言う場合には、単に「夏季(夏)・冬季(冬)」という言い方で十分に思います。

>それによってモンスーンアジアや北アメリカ大陸東岸のような大陸東岸では高日季に偏西風とは違った方向に湿潤や空気を運び、降水をもたらす。

こちらもより丁寧に説明してください。モンスーンアジアについては(そもそもモンスーンが季節風という意味ですから)「東アジアから東南アジア、南アジア」というように場所を特定した方がいいですし、北アメリカ大陸東岸についても、正確には「アメリカ合衆国東部」もしくは「アメリカガッ就航大西洋岸」でしょうか。カナダやメキシコなどは含まれませんので。
さらに「偏西風」について触れる必要はないでしょう。これらの地域において、「夏は海洋から吹き込む風、冬は大陸内部から吹き出す風」というように、風がどこから吹くのかも明確にしましょう。

>亜寒帯低圧帯では暖流と偏西風の影響によって安定して降水が大陸西岸で見られるが中央アジアなど内陸部では湿潤な空気が運ばれず上昇気流も発生しない。

悪くはありませんが、亜寒帯低圧帯(寒帯前線)については触れる必要はなかったかな。

>亜熱帯高気圧帯では高日季に海洋から大陸へ湿潤な空気が運ばれるため、回帰線上にではなく大陸部ではより低緯度に亜熱帯高圧帯が卓越する。

この部分も不要でしょう。海陸分布によって、低中緯度一帯ではとくに海上において気圧が上がり、大陸内部で気圧が下がります(こちらについては大丈夫ですよね。年間を通じて気温が高い緯度帯であるため、大陸でとくに高温=膨張=低気圧となり、相対的に海上の気圧は上がります)。ただ、大学入試レベルの地理ではここまで言及する必要はないでしょう。

以上になりますが、どうでしょうか。図を用いていたり、問題形式は複雑な印象を受けますが、結局書くべき内容は季節風だけなような気がします。季節風のメカニズムについて丁寧に説明できれば、それが満点の解答でしょう。

私は論述問題は決して難しく無いと思っているのです。自分が知っていることだけを丁寧に書いたらいいんです。みなさんが難しいと思っているのは、要するに「自分の知らないことを説明する」ことに苦労するからです。ただ、自分の知らないことはどうがんばっても説明することはできません。開き直って、自分の知っている範囲に限定し、その中で十分に字数を使って説明できるような技術を養ってください。自分で「ちょっと難しい内容だな」と思うようなことは書かないこと。簡単なことを確実に書いてくださいね。


  • 2018.02.08 11:30
  • たつじん

こんばんは(^^)
ただいま添削中ですが、先にこちらの質問について説明しておきますね。この説明でわかってもらえるといいのですが。

>赤本の解答の記述の一部に時間をかけても理解できないところがあったので出来ればイメージなどをいただきたいです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>亜熱帯高圧帯が形成される回帰線上付近では、亜熱帯高圧帯が帯状ではなく海洋上の高気圧となり、亜熱帯高圧帯から熱帯収束帯にむかう本来の貿易風高気圧の低緯度側の海洋上で発達し、高気圧周辺の大陸西岸では高緯度側から、大陸東岸では低緯度側から風が吹く。


まず最初に大前提として意識して欲しいのは、(以前にも言ったかもしれませんが)回帰線と亜熱帯高圧帯はそもそも全く関係ありませんので、赤本の書き方はちょっと不適切に思います。
回帰線というのは、夏至の日に正午の太陽高度が90度に達する地点を結んだ緯線のことで、地球の場合北緯23.4度、南緯23.4度となります。宇宙の全ての惑星に赤道と北極、南極があり(磁極となっているかはわかりませんが)、北回帰線、南回帰線、北極線、南極線(それぞれ北極圏と南極圏の南限の線)があることはわかりますよね。
それに対し、亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)は空気の帯であり、少なくとも地表面が大気で覆われていないとありえないものですよね。赤道上で上った空気が、はるか上空を移動して、緯度25度付近で下降する。このことにより、高気圧の帯すなわち亜熱帯高圧帯が形成されるわけです。
たまたま、南北回帰線と亜熱帯高圧帯の形成される緯度が近いため、「回帰線=亜熱帯高圧帯・乾燥地域」と考えられてしまいますが、個人的な見解として、両者は厳密に区分して、無関係であるとした方が良いと思います。

さて、話を本題に戻しましょう。亜熱帯高圧街が緯度25度付近に形成されることは問題ないですね。アフリカ北部で考えてみましょうか。亜熱帯高圧帯の影響により少雨となり、アフリカ北部にはサハラ砂漠が形成されます。この一帯の気圧は高くなるわけです。
ただ、「全体の気圧が高い」なかでも、「陸上」と「海上」では気圧にやや違いがみられるのです。この緯度帯は低緯度であるため、年間を通じて気温が高いですよね。日本の夏を考えてみたらいいと思うのですが、比熱の小さい大陸上の空気は膨張し気圧が低下する(低気圧)になるのに対し、比熱の大きい海洋上の空気はあまり膨張せず、相対的に気圧が高い状態(高気圧)となります。
つまり、北緯25度一帯では全体に気圧は高いものの、アフリカ北部ではやや気圧が低く(もちろん降雨をもたらすほどの明確な低気圧というわけではありません)、その西方の大西洋上は気圧がさらに上がっているのです。
良かったら、ノートにアフリカ北部の図を描いて、サハラ砂漠の部分に「L」と描き入れ、西の大西洋に「H」と描いてみてください。左に高気圧、右に低気圧です。この状態で風向を考えてみましょう。北半球においては高気圧の周囲を風が時計回りに吹くわけです。この風を「H」の周りに描き込んでみてください。低気圧の周囲では反時計回りですよね。今度は「L」の周囲に反時計回りで風を描き入れましょう。高気圧と低気圧の周囲の風が、ちょうど歯車のように噛み合うはずです。
この状態で風向をみてください。高気圧と低気圧の間、つまりアフリカ大陸の西岸においては「北から南へ」と吹く風が表れませんか?そもそも亜熱帯高圧帯から熱帯収束帯に向かって吹く風があるわけです(貿易風ですね)。これが海陸のバランスによる気圧配置で強化され、明確な「高緯度側からの風」がつくられるのです。東岸についての説明は省略しますが、想像できると思います。
ただ、ここまでの知識が必要なのかという疑問もありますし、そもそも大工入試レベルの字数(筑波は400字)の中でこの現象を説明できるわけはありません。実際、赤本の説明ではpoenさんには意図が伝わらなかったわけですし、私にしても図を用いなければこの現象を説明できません。まぁ、こういったこともあるのだな、ぐらいに思っておけば十分なのではないでしょうか。

本文の添削は後ほど(^^)

  • 2018.01.29 20:16
  • たつじん

こんにちは(^^)

今回も問題の方をDMで送っておいていただけますか?後ほど添削します。

  • 2018.01.22 10:10
  • たつじん

こんばんは。いつも有難うございます。
差をつけられる論述がコンスタントにできるよう頑張ります。
今回も宜しくお願いします。

筑波大学2009年第2問です。
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一般に大陸を構成する岩石は海水に比べて比熱が小さいので、大陸では海洋よりも気温が高日季に高く、低日季に低くなる。また大陸の内陸部や東岸では偏西風によって運ばれる湿潤な風が地形に遮られ、乾燥する。しかし高日季には大陸側に低気圧、海洋側に高気圧が発達して海洋から大陸へ季節風が吹き、低日季には大陸側に高気圧、海洋側に低気圧が発達して大陸から海洋へ季節風が吹く。それによってモンスーンアジアや北アメリカ大陸東岸のような大陸東岸では高日季に偏西風とは違った方向に湿潤や空気を運び、降水をもたらす。亜寒帯低圧帯では暖流と偏西風の影響によって安定して降水が大陸西岸で見られるが中央アジアなど内陸部では湿潤な空気が運ばれず上昇気流も発生しない。亜熱帯高気圧帯では高日季に海洋から大陸へ湿潤な空気が運ばれるため、回帰線上にではなく大陸部ではより低緯度に亜熱帯高圧帯が卓越する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上です。

この問題は季節風しか思いつかず、論理も通せず、全く歯が立ちませんでした。
赤本の解答の記述の一部に時間をかけても理解できないところがあったので出来ればイメージなどをいただきたいです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
亜熱帯高圧帯が形成される回帰線上付近では、亜熱帯高圧帯が帯状ではなく海洋上の高気圧となり、亜熱帯高圧帯から熱帯収束帯にむかう本来の貿易風高気圧の低緯度側の海洋上で発達し、高気圧周辺の大陸西岸では高緯度側から、大陸東岸では低緯度側から風が吹く。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上です。宜しくお願いします。

  • 2018.01.21 23:19
  • Poen

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