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2018.01.15

添削フォーム30

 コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。


コメント

では添削です(^^)

>AはASEAN、Bは中国、CはEU。

最初に答えを明確に言い切ってしまうのはいいですね。

>ASEANと日本は前者が原料や資源を輸出し後者が工業製品を輸出し合う垂直貿易を行っている。

こちらも明確で適切です。

>中国と日本は前者が機械類や軽工業製品などの安価な工業製品を輸出施行者が半導体や部品類など高度な技術を用いる工業製品を輸出している。

これも正しい分析です。

>EUと日本は前者が医療品など後者が自動車などと互いに得意な分野の工業製品を輸出し合う水平貿易を行っている。

適切です。水平貿易といういいかたも正しく用いられています。

>戦前から戦後しばらくは軽工業での加工貿易を中心に行っていたが

正しい認識ですね。当時は国内産の綿花が少なかったので、綿花を輸入し、綿織物を輸出する貿易構造となっていました、阪神工業地帯での生産がとくに多く、綿工業の中心地だった大阪は「東洋のマンチェスター」と称されていました。

>1960年代の高度経済成長を契機に重化学工業化が進展したため鉄鋼や石油化学製品などの加工貿易が中心となった。

こちらも適切です。高度経済成長期については厳密には1950年代後半から1970年代前半ですが、1960年代で全く問題ありません。「資源を輸入し」「重厚長大型産業」など補足できる言葉は多々ありますが、字数的には使いにくかったでしょうか。

>1970年代の二度の石油危機で素材型工業が衰退すると1980年代にかけて自動車産業や先端技術産業が発展し貿易にも黒字となった。

ここも適切です。ただ、素材型工業については「資源多消費型」の「重厚長大型」工業であることが強調できれいればさらに良かったですね、

>しかし1985年のプラザ合意による円高や欧米諸国との貿易摩擦解消のため工場の海が移転による原地生産が進んだ。一方で国内の工場が流出し産業の空洞化が問題である。

こちらも適切でしょう。「プラザ合意」は地理的なキーワードではないのですが、もちろん誤りではないので問題ありません。「貿易摩擦解消」「現地生産」などのキーワードもうまく使われています。「工業」については「製造業」や「生産拠点」の方が適切だったかもしれませんね。工業ですと建設業も含まれてしまいます。「産業の空洞化」は適切です。この場合の産業は製造業のことを指し、使いやすいキーワードです。「貿易の課題」とありますが、実際にはこのように製造業の課題を述べるしかなく、その点ではこの答案は非情に素晴らしいと思います。


今回はとくに後半は書くべき内容が多すぎて、まとめるのが大変だったと思いますが、過不足なくうまくまとめられています。「400字以内に収める」というテクニックは十分についていますね(^^)

  • 2018.02.21 22:41
  • たつじん

こちらの方も宜しくお願いします。

筑波大学2015年 第3問です。
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AはASEAN、Bは中国、CはEU。ASEANと日本は前者が原料や資源を輸出し後者が工業製品を輸出し合う垂直貿易を行っている。中国と日本は前者が機械類や軽工業製品などの安価な工業製品を輸出施行者が半導体や部品類など高度な技術を用いる工業製品を輸出している。EUと日本は前者が医療品など後者が自動車などと互いに得意な分野の工業製品を輸出し合う水平貿易を行っている。戦前から戦後しばらくは軽工業での加工貿易を中心に行っていたが1960年代の高度経済成長を契機に重化学工業化が進展したため鉄鋼や石油化学製品などの加工貿易が中心となった。1970年代の二度の石油危機で素材型工業が衰退すると1980年代にかけて自動車産業や先端技術産業が発展し貿易にも黒字となった。しかし1985年のプラザ合意による円高や欧米諸国との貿易摩擦解消のため工場の海が移転による原地生産が進んだ。一方で国内の工場が流出し産業の空洞化が問題である。
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以上です。宜しくお願いします。

  • 2018.02.16 13:47
  • Poen

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