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2020.06.01

投稿フォーム99

コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性がありますので、ツイッター(@ts914)にDMをいただけますでしょうか。早々に対応いたします。

コメント

では添削いたします(^^)

>東大2011年度大問3設問A

>(1)戦争直後の最も出生率の高い時期の世代が結婚し子供を産む時期になったから。(36字)

とてもいいですね。簡潔によく書けています。

字数に余裕がありますので、ちょっと「余分なこと」も含めて書いてみました。

太平洋戦争直後のベビーブーム世代が結婚し子供をもうける時期に当たり、出生率が上がった。(43字)

「戦争」を「太平洋戦争」にしています。また終戦直後に出生数が急増したことをベビーブームといい、彼らをベビーブーマーと言いますが、これと関連させて「ベビーブーム世代」としてみました。さらに、「出生率が高い」ことを、このベビーブーム世代ではなく、70年代生まれの「第二次ベビーブーム世代」の説明に用いてみました。

内容に比べ字数制限が緩い問題ですので、自由度が高いですね。

>(2)医療の発達などによって平均寿命が高くなったから。(24字)

こちらも大正解です。寿命については「高くなる」より「延びた」という言い方が一般的にも思います。

同じく、内容を膨らませて文章を作ってみました。

寿命の伸び。衛生環境の改善、食料事情の良化、医療の発達など。(30字)

さすがにこれは詰め込みすぎであまり良い解答例になっていませんが、良かったら参考にしてください。

>(3)大都市や大都市郊外にあり地方から若者が移動して来るため、出生率が高く、死亡率が低いから。(44字)

これも悪くありません。十分合格点だと思います。

まずは都市構造について。都市圏とは通勤圏のことで、「都市圏=都心部+郊外」でしたね。日本には巨大な都市圏が3つあり、東京大都市圏、大阪大都市圏、名古屋大都市圏がそれに該当します。「大都市や大都市郊外」とするならば「大都市圏」と表現した方がシンプルで適切です。

人口増加については「人口増加=社会増加+自然増加」ですよね。日本国内の市町村の人口変化については、まず社会増加(転入と転出)を考え、その次の段階として自然増加が変化することを考えないといけませんね。

さらに自然増加については「出生マイナス死亡」です。自然増加の説明として、出生率と死亡率の両方に触れる必要があります。

以下のような文章にしてみました。

大都市圏に位置。経済活動が活発で社会増加率が高い。若年層の流入で出生率が上昇。老年人口率が下がり死亡率も低下。(55字)

まず、(福岡を除いた)表中の都道府県の特徴として「大都市圏」と言い切っています。さらに人口が流入し「社会増加率が高い」ことを述べ、字数に余裕があるのでその理由として「経済活動が活発」と書き添えています。

後半では自然増加の説明がメインです。社会増加に引っ張られて自然増加が変化しますね。まず「出生率」の高まりを述べ、ラストに「死亡率」が下がったことを付け加えています。

「都市圏(都心部+郊外)」、「人口増加(社会増加+自然増加)」、「自然増加(出生−死亡)」など、言葉の定義を正確に捉えながら文章が組み立てられているのがわかるでしょうか。

論述問題は「自由作文」ではなく、むしろこういった用語を適切に「配置」するだけのメカニカルな要素が強いことが一般的です。作文能力ではなく、理系的な「構築」能力が問われるわけですね。

次回も期待しています!


  • 2020.06.29 18:10
  • たつじん

東大2011年度大問3設問A
(1)戦争直後の最も出生率の高い時期の世代が結婚し子供を産む時期になったから。

(2)医療の発達などによって平均寿命が高くなったから。

(3)大都市や大都市郊外にあり地方から若者が移動して来るため、出生率が高く、死亡率が低いから。

  • 2020.06.28 16:08
  • みやし

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