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2021.01.18

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では添削いたします。

>東大2019年第3問設問A

>(1)情報通信業や学術研究などの就業者割合が東京において特に高いことから東京への一極集中、地方との格差拡大が進む。

いいですね。たいへん説得力のある文章です。納得です。前半で「理由」を述べ、後半で「考えられる変化」について説明していますね。バランスも適切です。


>(2)人口の流出で高齢化が進んでいる上に工業化の遅れた地方の県で他の産業の雇用が少ないため医療や介護に従事する割合が上昇している。

いいですね。十分合格圏の内容と思います。具体的には高知県が該当しますね。

[高齢化により需要の多い医療・福祉分野への就業者が増える]ことが端的に述べられていれば正解です。ただし、書くべき内容に比して字数制限が多い(60字)ですので、それなりの工夫が必要になりますね。

若年層の流出により高齢化が進み需要の高い医療・福祉分野の就業者が多い。製造業や情報通信業は発達せず、その就業者は少ない。(60字)

こういった感じでしょうか。高齢化の理由として「若年層の流出」という言葉を加えています。また、高知県に限定して、製造業と情報通信業の就業者が少ないことを強調しています。

本問のおもしろいのは、医療・福祉の就業者割合が高いところとして大阪府と沖縄県もあるところですね。ただし。大阪府は製造業や情報通信業が発達していますし、沖縄県は高齢化が最も深刻でない県です。あえて、高知県に限定してその特徴を述べることが解答の鍵でしたね。




>(3)被災した工場が操業不可能となり、製造業の割合は低下。一方、建築面での復興へ向け企業が被災地へ進出し、建設業の割合は上昇。

こちらも適切です。60字ですから、2つのトピックについて述べると適切な構成となります。『製造業』と「建設業」を挙げて説明しているところがとてもわかりやすいと思います。

>(4)製造業などの第二次産業よりも宿泊業などの第三次産業が中心である。ともに自然環境が豊かで観光業での収入が多い。

こちらもいいですね。単に「第三次産業」だけに注目してはいけません。他の産業が振るわないために、消去法的に第三次産業に従事している人が多いことも考え合わせる必要があります。第一次産業は沖縄県では割合が低いのですが、北海道では高いですから、これに言及するのは不適切です。第二次産業はいずれの道県でも割合が低く、これについて取り上げた点は適切です。とてもいい回答だったと思います。

本問は高い思考能力が問われる問題だったと思います。「言われてみればその通り」という当たり前の内容が問われているのですが、だからこそ論述するのが困難だったと思います。全体としてとてもうまく書けていますね。この調子で行きましょう(^^)

  • 2021.02.04 06:33
  • たつじん

東大2019年第3問設問A
(1)情報通信業や学術研究などの就業者割合が東京において特に高いことから東京への一極集中、地方との格差拡大が進む。
(2)人口の流出で高齢化が進んでいる上に工業化の遅れた地方の県で他の産業の雇用が少ないため医療や介護に従事する割合が上昇している。
(3)被災した工場が操業不可能となり、製造業の割合は低下。一方、建築面での復興へ向け企業が被災地へ進出し、建設業の割合は上昇。
(4)製造業などの第二次産業よりも宿泊業などの第三次産業が中心である。ともに自然環境が豊かで観光業での収入が多い。

  • 2021.01.28 21:17
  • 万物は流転する

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