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2021.06.01

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コメント

では添削いたします。

>2017第1問
>設問A

>(1)北西方向に動く太平洋プレート上にある。ホットスポットで火山島を形成、沈降するとサンゴ死滅後にサンゴ礁島を形成するから。

いいですね。とてもわかりやすいですよ。本問の場合、後半のサンゴ礁島の説明が困難なんですよ(というか、そもそも説明できるものではないと思います)。そこをKoudaiさんはうまくクリアしています。このような説明で十分かと思います。上手いですよ。

必須キーワードでは「ホットスポット」と「プレートの移動」だったと思います。いずれの言葉もうまく使われています。

>(2)領土が小さいため資源に乏しい。労働力が少なく、大市場から遠いため工業が未発達。観光業振興のためリゾート地開発を行うから。

「領土が小さい」ことと「資源に乏しい」ことは関係ないと思いますよ。ナウルのように小国でありながら、リン鉱石に恵まれていた国もあったわけですし。ここは面積には言及せず、単に「資源に乏しい」だけで十分だったでしょう。

むしろ面積の小ささは農業と関係するのでは?農地が限られれば、いかに気候に恵まれようと(高温多雨)、農業生産は限られますからね。

「労働力が少なく」、「大市場から遠い」はいずれも適切です。「大市場」に限定せず、そもそも他の国からの距離が遠いことさえ言及すれば十分だったと思いますが、もちろん「大市場」でも構いません。

一方、最後の一文がちょっと意味が外れているかと思います。国家としての経済的基盤が小さいため、出稼ぎ労働者からの送金に頼ってひとびとは生活しているわけですよね。観光業が発達「してしまった」ら、送金に頼る必要はなくなります。逆に「観光業が発達していない」ことを述べるべきです。たしかに一般論として、こうした南洋の島嶼国は観光によって国内経済を成り立たせていることが多く、そのために外国からの投資が集中する例があります。しかし、この国においては少なくともそういうことはないわけですよね。

私はこう書いてみました。

「面積が小さく農業が振るわず、資源産出も少ない。遠隔地で人口が少ないため工場の進出もなく、先進国から投資も進まない。」(57字)

いかがでしょうか。農業も、鉱業も、工業もみられず、観光地としての投資も進まない様子を述べてみました。

> (3)領海は沿岸からから12海里の海域。沿岸国の主権が及ぶ。排他的経済水域は沿岸から200海里の海域。沿岸国は水産・海底資源の独占的開発が可能で、環境維持の義務を負う。外国船は航行可能である。

いいですね。全く問題ありません。それぞれの言葉の意味も正確に捉えられています。

「環境維持の義務を負う」も適切かと思います。本問の場合、とにかく「環境」という言葉が使いにくいのですよ。とりあえず矛盾のない形で文章のどこかにこの言葉を「突っ込んで」しまえばそれでオッケイだったわけです。Koudaiさんの用法は実に適切だったと思いますよ。

私はこう書いてみました。

「領土の海岸線から12海里の範囲が領海で自国の主権が及ぶ。排他的経済水域はその外側の200海里までの範囲で、資源開発や環境保全において独占的権利を有する。外国船の航行は可能。」(83字)

こういった感じでしょうか。やはり「環境」という言葉の使い方が難しいですね。また厳密には排他的経済水域は「12〜200」の範囲ですが、とくにこだわるところでもなかったと思います。

>(4)a-南鳥島、b-沖ノ鳥島

正解です。中学レベルの知識は確実に。

>(5)年中小笠原高気団の影響下にある。そのため、上昇気流が発生しないから。また梅雨前線がない上、熱帯低気圧が接近しないから。

いいですね。「小笠原気団」あるいは「小笠原高気圧」の方が一般的な言い方だったとは思いますので、できればこれらの言葉を使って欲しかったところですが、それは些細なことでしょう。こちらで満点解答(回答)ですよ。

せっかくなので、もうちょっと論述のヒントを挙げておきますね。

本問は60字制限です。60字制限ならば、原則として「2つのトピック」について論述してください。とくに1文の目安が30字ですので、「2つのトピック、2つの文」で構築することが理想的となります。

本問の場合、「小笠原諸島」について問われているわけですが、ただ、それは「南西諸島」との比較の上ですよね。

それならば、「小笠原諸島で1つのトピック、南西諸島で1つのトピック」という組立ができるはずです。

つまり、1つの文で「小笠原諸島で降水量が少ない理由」を述べ、もう一つの文で「南西諸島で降水量が多い理由」を述べるのです。

「小笠原諸島=太平洋高気圧(小笠原気団)」、「南西諸島=梅雨前線、台風」ははっきりしています。これに沿って文章を組み立ててみましょう。

「南西諸島は台風の通り道であり、また梅雨前線の影響も強く多雨。小笠原諸島は高気圧である小笠原気団の影響により比較的少雨。」(59字)

このように対比的に記述することもできましたよね。ちょっとしたアイデアとして今後の文章作成に取り入れてみてくださいね。

全体的に非常によくできています。すでに完成の域に達していると言えるかも知れません。この調子でさらに演習を進めていきましょう。

  • 2021.06.10 21:23
  • たつじん

2017第1問
設問A
(1)北西方向に動く太平洋プレート上にある。ホットスポットで火山島を形成、沈降するとサンゴ死滅後にサンゴ礁島を形成するから。

(2)領土が小さいため資源に乏しい。労働力が少なく、大市場から遠いため工業が未発達。観光業振興のためリゾート地開発を行うから。

(3)領海は沿岸からから12海里の海域。沿岸国の主権が及ぶ。排他的経済水域は沿岸から200海里の海域。沿岸国は水産・海底資源の独占的開発が可能で、環境維持の義務を負う。外国船は航行可能である。

(4)a-南鳥島、b-沖ノ鳥島

(5)年中小笠原高気団の影響下にある。そのため、上昇気流が発生しないから。また梅雨前線がない上、熱帯低気圧が接近しないから。

  • 2021.06.05 19:56
  • Koudai

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