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2022.02.16

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コメント欄に、入試問題の大学名と年度、問題番号を書き、それに続けてあなたの解答をペーストしてください。こちらのフォームが他の投稿者によって既に使用されている場合は、他のフォーム(未使用)をご利用ください。投稿後、1週間を目処に添削回答いたします。もし1週間たっても回答がない場合、私が見落としている可能性があります。その際は他のフォームに再投稿していただけますでしょうか。お手数ですが、よろしくお願いいたします。(従来のDMによるお問い合わせは取りやめといたしました。ご理解くださいませ)

コメント

では添削いたします。

>東大1993年度第1問
>設問A
>(1) いずれも大都市圏の中心部の都市である。人口が都市に集中したことで居住環境の悪化と地価の高騰が起こり人々は郊外に流出した。

悪くありません。ただ、都心部の人口減少の理由は述べているのに、郊外の人口増加の理由が説明されていないのです。

具体的には「なぜ郊外の人口が増えたのか」と言うことです。例えば交通手段発達による都市圏(通勤圏)の拡大が背景にあるはずですよね。

「三大都市圏の人口が急増。都心部では地価高騰や大気汚染・騒音等居住環境の悪化がみ生じ、交通機関発達を背景に郊外へ人口が流出。」(60字)

都心部の状況、郊外の状況を、それぞれ視点を変えて論述するのがコツです。

>(2) a-建設業、b-鉱業

いいですね。適切です。

>(3) 石炭から石油への主なエネルギー源の移行により、石炭の需要が減少し石炭産業が衰退。石炭都市では雇用機会が減少し人口が流出。

「石炭の需要が減少」が気になりますね。「エネルギー革命」はもちろん理由として挙げるべきですが、もう一つ「安価な輸入石炭の増加」も理由に加えるべきだったと思いますよ。

>設問B
>札幌と福岡は地方中枢都市で、東京に本社を置く企業の支社などが立地するため東京との間で人の移動が多い。新幹線や自動車などの交通手段が発達する中で、東京から離れている両都市へは短時間の長距離移動が可能な航空機が移動手段として多く使われるため。

いいですね。合格圏の解答かと思いますよ。うまく書けています。後半の航空機の利点として「短時間」が挙げられている点もいいと思います。

ポイントは、一つは札幌と福岡が地方中枢都市として重要である点。一つは時間距離を考えた場合航空交通を利用することが適切である点。この2つの「全く異なる内容の文」を並べることが重要でした。

私も書いてみました。

「札幌と福岡はそれぞれ北海道と九州の地方中枢都市であり、経済や文化、地域行政の拠点となっている。それゆえ東京との人的な交流が大きい。しかし距離が遠いため、新幹線など鉄道を利用するより、航空機を利用した方が時間も短縮できコストも安い場合がある。」(120字)

こういった形でしょうか。「経済や文化、地域行政の拠点となっている。」のように地方中枢都市の説明を入れてみました。

航空機の運賃については微妙なのですが、とりあえず「安い場合もある」としてみました。近年はLCCの就航も多く、実際に安いという理由で航空機を利用する人も多いのではないでしょうか。

>1993年度第3問
>設問B
>先進国では、ウは食用に限らず家畜の飼料とバイオ燃料に利用。

いいですね。最大のポイントは「飼料」ですが、「バイオ燃料」も適切です。

>設問C
>主食はでんぷん質を多く含むキャッサバやタロイモなどのイモ類。

こちらもいいですね。具体的な作物名として「キャッサバ」が取り上げられているのが大変好ましいです。

>設問E
200海里漁業専管水域の設定により日本の遠洋漁業は衰退するなど、日本の水産業は衰退しつつある。輸入量の国内供給量に占める割合が増加。日本の商社がアジア諸国でのエビの養殖業に介入したこともあり、海外で養殖された水産物の輸入が特に増加。


いいですね。適切です。問題文に「第2表を参考にして」という一文がありますので、これに留意することがポイントでしたね。第2表は、輸入水産物に関するものであり、そこにはエビやサケ・マス、ウナギなどが登場していますが、これらは主に養殖によるものです。「養殖」というキーワードが大切ですね。

字数制限に余裕がある(120字)ですので、じっくり順を追って記述してみましょう。

「200海里漁業専管水域の設定により遠洋漁業が衰退し、やがて全体の漁獲量も減少した。商社の活動により水産物の輸入が増加した。エビやサケ・マスなど外国で養殖された水産物の輸入も多い。」(89字)

字数に余裕がありますので、もう少し説明を加えてみます。

「1970年代の200海里漁業専管水域の設定により遠洋漁業が衰退し、1980年代には全体の漁獲量も減少。不足する供給を補うため、養殖業が発達し、商社の活動による水産物の輸入量が増加した。エビやサケ・マスなど外国で養殖された水産物の輸入も多い。」(120字)

こういった感じでしょうか。シンプルな内容を書き連ねています。


  • 2022.02.19 06:18
  • たつじん

東大1993年度第1問
設問A
(1) いずれも大都市圏の中心部の都市である。人口が都市に集中したことで居住環境の悪化と地価の高騰が起こり人々は郊外に流出した。
(2) a-建設業、b-鉱業
(3) 石炭から石油への主なエネルギー源の移行により、石炭の需要が減少し石炭産業が衰退。石炭都市では雇用機会が減少し人口が流出。
設問B
札幌と福岡は地方中枢都市で、東京に本社を置く企業の支社などが立地するため東京との間で人の移動が多い。新幹線や自動車などの交通手段が発達する中で、東京から離れている両都市へは短時間の長距離移動が可能な航空機が移動手段として多く使われるため。

1993年度第3問
設問B
先進国では、ウは食用に限らず家畜の飼料とバイオ燃料に利用。
設問C
主食はでんぷん質を多く含むキャッサバやタロイモなどのイモ類。
設問E
200海里漁業専管水域の設定により日本の遠洋漁業は衰退するなど、日本の水産業は衰退しつつある。輸入量の国内供給量に占める割合が増加。日本の商社がアジア諸国でのエビの養殖業に介入したこともあり、海外で養殖された水産物の輸入が特に増加。

  • 2022.02.16 13:23
  • いぇい

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