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2022.10.21

1262

 フォーム1261に「お題」を出します(10/21)。翌日の朝5時以降、その問題の「解答」をこちらに投稿してください(夜は21時までを厳守してください)。1つのフォームにつき、1人の投稿までです。フォームは1262から1270まで用意してあります。必ず「お名前」の欄に自分の名前(ペンネーム)を入れ投稿してください、そのネームについては年間を通じて同じものを使用してください。翌週末までに添削回答いたします。ただし、投稿資格は「2023年の入試において地理の論述試験を必要とする者」です。共通テストのみの受験生の方は原則として参加は見送っていただいた方がいいかと思います。

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では添削いたします。

>設問A
>年中高温。雨季と乾季が見られるサバナ気候。夏は熱帯低圧帯や湿潤な南西季節風、冬は亜熱帯高圧帯や乾いた北東季節風が影響。(59)

「熱帯低圧帯」という言葉はありませんよ。それを言うならば「熱帯収束帯」あるいは「赤道低圧帯」ですよね。注意しましょう。

>設問B
aはメコン川下流の沖積平野。自給用米を集約的に栽培。家族中心の零細経営で土地生産性が低い。bはブラジル高原。プランテーションで商品用さとうきびを栽培。資本・労働力投下し大農場経営。(90)

ここも惜しいですね。。。「集約的」とは「土地生産性が高い」ことであり。これは(人口密度の高い)アジアの農業の特徴です。なので、次の文の「土地生産性が低い」と噛み合わないのです。

たしかにベトナムは日本や中国など他のアジア諸国に比べ土地生産性が低いとも言えるのですが(とはいえ、オーストラリアなど粗放的な農業地域に比べれば土地生産性は高い)。

「家族中心の零細経営」といっているのですから、ここは「労働生産性が低い」とするべきだったのでは?

また、後半も「労働力」の記述は不要だったと思いますよ。労働力が多い、つまり第1次産業就業割合が高く、そして1人当たりの収量が少ない(労働生産性が低い)のはアジアの農業です。たしかにプランテーション農業は労働力も必要にはなりますが、あくまで新大陸の近代的な農業であり、それが焦点とはならないのです。大資本の投下は間違いないので、ここは「大資本が投下され大農園が経営される」などとするべきだったでしょう。

>設問C
降水量が多い。有機養分が溶脱。酸化したAlやFe等が地表に残存。高温。土壌が微生物の働きで分解促進。腐植が形成されない。(60)

「土壌が分解」という言葉がちょっと気になりますね。「土壌中の有機物(勇気養分)」ですよね。「促進」という言い方はとても良かったので惜しかったと思います。

>設問D
大河上流から運搬される土砂が堆積し肥沃な土壌を形成。侵食被害無し。川沿い沖積平野の広大な低平地。作付けし易く水利が良い。(60)

これはいいですね。2つの内容が並行して述べられています。東大の典型的な問題と言えるでしょう。このような形式の問題には十分慣れていますね。

>早速ケッペンと土壌、ホイットルセー農業区分のテンプレを作っていきます。

とてもいいと思いますよ。できれば30字、60字などパターンを変えて。

注意するのは「なぜそうなるのか」というメカニズムを強調してください。世界のどこでみられるのかといったよな「地図帳」的な書き方はしないように。

例えば地中海性気候ならば、「地中海沿岸のイタリア半島やスペインにみられる」ではなく「夏は亜熱帯高圧帯の影響で少雨、冬は偏西風や前線の影響で多雨(一定の降水がみられる)」のように、「しくみ」を説明するようにしてください。すでにヤマコくんも十分に理解していると思いますが、地理は決して地名や都市名の知識と求めるような「文系」的な科目ではなく、理論や論理的展開を重視した「理系」的な科目ですよね。

  • 2022.10.24 05:23
  • たつじん


設問A
年中高温。雨季と乾季が見られるサバナ気候。夏は熱帯低圧帯や湿潤な南西季節風、冬は亜熱帯高圧帯や乾いた北東季節風が影響。(59)
設問B
aはメコン川下流の沖積平野。自給用米を集約的に栽培。家族中心の零細経営で土地生産性が低い。bはブラジル高原。プランテーションで商品用さとうきびを栽培。資本・労働力投下し大農場経営。(90)
設問C
降水量が多い。有機養分が溶脱。酸化したAlやFe等が地表に残存。高温。土壌が微生物の働きで分解促進。腐植が形成されない。(60)
設問D
大河上流から運搬される土砂が堆積し肥沃な土壌を形成。侵食被害無し。川沿い沖積平野の広大な低平地。作付けし易く水利が良い。(60)

早速ケッペンと土壌、ホイットルセー農業区分のテンプレを作っていきます。
共テ過去問分析ですが、2015/2016/2018本・追は達成し、その他の年はまばらにやっていて2020年本はもう少しで終わるところです。
達人先生の添削課題が学校でやっている範囲のところと毎回丁度かぶっており、学校の復習にもなるので非常に助かっています。
今週も添削よろしくおねがいします。

  • 2022.10.23 07:59
  • yamako

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