ブログ

2022.11.11

1297

 フォーム1291に「お題」を出します(11/11)。翌日の朝5時以降、その問題の「解答」をこちらに投稿してください(夜は21時までを厳守してください)。1つのフォームにつき、1人の投稿までです。フォームは1292から1300まで用意してあります。必ず「お名前」の欄に自分の名前(ペンネーム)を入れ投稿してください、そのネームについては年間を通じて同じものを使用してください。翌週末までに添削回答いたします。ただし、投稿資格は「2023年の入試において地理の論述試験を必要とする者」です。共通テストのみの受験生の方は原則として参加は見送っていただいた方がいいかと思います。

コメント

では添削いたします。

>(必修)
(1)前者は乾燥帯に属しており、銅の精錬や灌漑が目的。後者は亜寒帯に属しており、渇水期の水源利用や融雪洪水の防止が目的。

う〜ん、ちょっと惜しいですね。前者については「乾燥帯」でもいいのですが、ザンビアの場合、Cw気候に分類される地域も多く、カリバダム周辺もそれに該当する可能性があるのです。ここは「雨季と乾季」がみられ、乾季(渇水期ですよね)の灌漑に利用されているという流れがスムーズです。そうなると後半の「渇水期の水源利用」は前半に持ってこないといけません。

事前に「設計図」を書いてください。ダムの機能には「利水」と「治水」があることは理解できると思います。前者について「利水」を述べ(灌漑ですね)、後者については「治水」を述べるのです(こちらは洪水防止です)。

組み立てを意識するとワンランクアップした解答ができると思いますよ。

> (2)中部・四国地方には起伏の大きい高峻な山地があり、降水量が多いが、中国地方は山地がなだらかで、降水量が少ないため。

こちらは問題ないでしょう。合格圏の解答です。

>(3)ダムの貯水量が減少するため、発電・生活に用いる水資源が減少。治水機能の低下により洪水の可能性が増大。河口付近では土砂の運搬量が減少したことで、海岸侵食が進む。

こちらも惜しいのは、因果関係が不明瞭な部分があることです。「ダムの貯水量が減少」するのはなぜでしょう?「土砂の堆積」ですよね。「結果」については常に「原因」を示す必要があります。もちろん字数の問題でそれができない場合もありますが、今回は十分に可能だったのでは?

後半の文ではきちんと「土砂の運搬量が減少」という理由が示されていますよね。こちらは完璧なのですが。

「ダム湖に土砂が堆積し貯水量が減少。発電・生活に用いる水資源が減少。さらに治水機能の低下で洪水の可能性が増大。」などどうでしょう?

「低下により」の「により」も字数的にはもったいないのですよ。ここは「低下で」で十分ですよね。

後半でも「減少したことで」とありますが、ここも「減少で」で十分ですよね。他の箇所で体言止め(「減少」、「増大」)によって上手く字数削減ができているのですから、内容の密度を上げるためにも、他の箇所でも字数を節約することを考えてみてはどうでしょう。

>(オプション)
(4)C。森林の土壌は保水力が大きい。雨水の大体が土中で長時間保持され、緩やかに流出する。これにより人工のダムと同様に、河川流量の調節や洪水防止などの治水機能の役割を持つため。

いいですね。完璧な解答ですよ。最初に結論を挙げ、続く文では時系列に沿った説明がなされています(雨→土中に保持→流出)。最後に「治水」というキーワードを挙げていますね。

できれば「緩やか」について具体的に書いてみても良かったでしょう。「長時間かけて少しずつ」といったように。

>(5)積雪や氷河は冬季に水資源として保持され、気温の上昇に伴い初夏に融雪・融氷水として流出する。水需要の大きい季節や渇水期の農業・生活用水として利用され、利水機能の役割が強い。

こちらも上手ですね。やはり時系列に沿った説明がなされており、最後に「利水」というキーワードが登場しています。

>(1)は川の位置が、(2)は中京から西にかけての地形がパッと思い浮かびませんでした。復習します。

(1)については気にしなくていいと思いますよ。マイナーな地名ですし、国公立二次ではこうった知識はほぼ重視されません。今回はたまたま登場しましたが、今後は出題の可能性は低いでしょう。一方で日本地理は出題率は高いですが、だからといってこの時間が足りないタイミングで日本地理(中学地理ですね)の復習をするのは効率が悪すぎます。受験まで時間がないのですから、開き直って過去問に特化した勉強をしたほうがいいかと思いますよ。

>(4)、(5)は「比較して」と問題文にあったので、一応文末を対比させました。

しっかり問題文を読み込めていますね。とてもいいと思いますよ。

  • 2022.11.18 07:49
  • たつじん

(必修)
(1)前者は乾燥帯に属しており、銅の精錬や灌漑が目的。後者は亜寒帯に属しており、渇水期の水源利用や融雪洪水の防止が目的。
(2)中部・四国地方には起伏の大きい高峻な山地があり、降水量が多いが、中国地方は山地がなだらかで、降水量が少ないため。
(3)ダムの貯水量が減少するため、発電・生活に用いる水資源が減少。治水機能の低下により洪水の可能性が増大。河口付近では土砂の運搬量が減少したことで、海岸侵食が進む。
(オプション)
(4)C。森林の土壌は保水力が大きい。雨水の大体が土中で長時間保持され、緩やかに流出する。これにより人工のダムと同様に、河川流量の調節や洪水防止などの治水機能の役割を持つため。
(5)積雪や氷河は冬季に水資源として保持され、気温の上昇に伴い初夏に融雪・融氷水として流出する。水需要の大きい季節や渇水期の農業・生活用水として利用され、利水機能の役割が強い。

(1)は川の位置が、(2)は中京から西にかけての地形がパッと思い浮かびませんでした。復習します。(4)、(5)は「比較して」と問題文にあったので、一応文末を対比させました。
今週もよろしくお願いします。

  • 2022.11.14 14:43
  • Jalmira

コメントフォーム

カレンダー

«11月»
  1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30    

ブログ内検索

フィード

スタディサプリスタディサプリ/たつじん地理

検索

ページの先頭へ