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2023.11.17

1577

 こちらはたつじんオープン添削第34回の解答のみ投稿してください。他の回の問題を投稿された場合、大変申し訳ありませんが、添削不可ということになってしまいます。ご了解くださいませ。第33回以前の問題に関してはすでに受付は終わっています。

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では添削いたします。

>2010年度 第1問

>(1)乾季のある前者は用水を確保し灌漑農業を行うこと、冷帯に属する後者は融雪による洪水を防ぎ、治水を行うことが目的である。

うまいですね。前者と後者という言葉の使い方が上手です。「治水」もいいですね。ただ、惜しかったのはせっかく治水というキーワードを用いているのですから、それと対比的なキーワードとして「利水」という言葉を使うと、センスのいい文章になったと思います。

>(2)中部地方・四国地方は険しい地形で地面の起伏が多く多雨であるが、中国地方はなだらかな地形で雨が少ないから。

これは字数制限が厳しく、書くのに苦労したのではないですか。最低限のことはしっかり書かれています。とてもいい解答ですよ。

>(3)ダムの貯水量が減少することで発電、農業、生活用水などに使える水資源が減り、また洪水が起こりやすくなる。流れ出る土砂が減ることで砂浜海岸が侵食され、三角州が減少する。

こちらもしっかりと2トピックに分けて書いていますね。2つのトピックを完全に独立させて書くのが東大論述の基本ですが、さくくんもそのパターンを完成させたのではないですか。とてもいいですよ。

なお、ラストについては「減少」より「縮小」がいいですね。

(4)C。森林は水源涵養能力があり、雨が降っても土壌中に水を蓄え、長時間かけて少量ずつ水を下流に流出する。このように森林には洪水を防ぐ治水効果があるため、「緑のダム」と呼ばれる。

なるほど、前半では「水源涵養能力」をテーマとし、これに関する説明に1つの文と使っているわけですね。焦点が絞られており、とても好ましいと思いますよ。後半についても「治水」をキーワードとしています。

「何をどのように書くか」が十分に考えられている印象です。今回のように比較的長文の場合は、余裕を持って文章を書くことができるだけに、逆にターゲットが絞りきれない散漫な文章になってしまうことがあります。しかし、さくくんの場合は、前述のように焦点が絞られており、輪郭のはっきりした文章になっています。とてもいいと思いますよ。

>(5)積雪や氷河は水を蓄え、春から初夏にかけての季節で溶け下流に水を流出するため、渇水期に農業・生活用水などの水資源となる。このように、ダム同様利水機能があるため、白いダムと呼ばれる。

こちらもいいですね。今度は「利水」がキーワードです。今回の問題は全体的に「ダム」がテーマになっているため「利水」と「治水」を対比的に説明することが鍵となっていましたね。


  • 2023.12.03 10:45
  • たつじん

2010年度 第1問

(1)乾季のある前者は用水を確保し灌漑農業を行うこと、冷帯に属する後者は融雪による洪水を防ぎ、治水を行うことが目的である。

(2)中部地方・四国地方は険しい地形で地面の起伏が多く多雨であるが、中国地方はなだらかな地形で雨が少ないから。

(3)ダムの貯水量が減少することで発電、農業、生活用水などに使える水資源が減り、また洪水が起こりやすくなる。流れ出る土砂が減ることで砂浜海岸が侵食され、三角州が減少する。

(4)C。森林は水源涵養能力があり、雨が降っても土壌中に水を蓄え、長時間かけて少量ずつ水を下流に流出する。このように森林には洪水を防ぐ治水効果があるため、「緑のダム」と呼ばれる。

(5)積雪や氷河は水を蓄え、春から初夏にかけての季節で溶け下流に水を流出するため、渇水期に農業・生活用水などの水資源となる。このように、ダム同様利水機能があるため、白いダムと呼ばれる。


  • 2023.11.23 19:48
  • さく

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